78/97
089⚫️温和なやつが怒る時
「あんた、どこまで知ってたんだ!」
俺はモニターに映る局長に怒鳴りつけた。
「命があってよかった、なんて言わせんぞ!」
「命があって、よかった。わたしも今回のことは予見できなかった。」
あいかわらず、ぶっきらぼうだ。
「で、どこまでわかってんだよ。」
「オオガミさん、デスク、握りつぶしてますよ。落ち着いて。」
ココアの声で、我にかえる。ジンが口を出す。
「局長、知っていることは全部話してください。でないと、すぐに本気でそちらに乗り込みますよ。」
ジンの膨大な怒気が、俺をさらに冷静にさせる。
こいつ、やっぱりオッカナイんだ。




