007⚫️ゴライブは考える
陸戦でも、海戦でも敵わない。
国力も今ではボレリアとラベンダー公国には、歯が立たない。
どうすればいい?
どうすれば、わしのこの熱い野心を満足させられるのだ?
正面からの戦は愚策。
ならば、山賊や海賊に徐々に、何度も切り込ませるか?
いや、奴らの国境警備隊も強固だ。
いざとなれば、人員の増強など容易いだろう。
亡命政府を名乗り、クーデターをボレリアで起こしてはどうか?
いや、奇襲はすでに父、マルクヴァルト・デ・ヴラドルフが失敗している。
あの時以上の兵力をどこから得るというのだ?
ラベリアはすでに議会制度が確立し、
コロニアの呼びかけに応じて挙兵の援助などするはずがない。
ボレリア国王の暗殺は?
その混乱に乗り込んで・・・いや、アーサー様がおられる。
姉のテレーゼ様も聡明であらせられる。
姉弟が王位継承を円滑に進めるに違いない。
しかも、あのラベンダー伯が背後についている。
この策もだめだ!
情報戦で、他国から孤立させてボレリアを弱体化させるか?
いや、周辺国家はみな、
ボレリアとその背後を支える公国の技術や援助物資に頼っている。
情報戦で信用を落とすのも難しい。
ラベンダーの魔法にやられた四肢の傷が、今更ながら疼く。
わしのこの熱い野心を、どこへ向けたらよいのだ!
苛立ちで、頭が破裂しそうだ。
何とかせねば!
この苛立ちを収めなければならん!




