056⚫️沈黙の恐竜艦隊
恐竜艦隊は一斉に沈黙した。それまでの凶暴さが嘘のようや。
「生命反応はどうや?」
「ええっと。あれっ?・・・生命反応、恐竜艦隊内にありません。」
「反応を隠してるってことは、ありませんか?」
「いや、ルナ、’ジュピター’の探査結果だから、それは不可能だと思いますよ。」
と、いうことは、わしら今まで、何とやり合ってきたんや?
「ルドルフ、ルナ、探査機あったやろ。全機発進、調査開始や!」
「あ、あの、全機でいいんですか、艦長?」
「ん?あっ、1億機もあるんか。しかも、適宜、補充できるんかあ。いや、ええで。全機発進してまお!」
「了解!」
探査機は黒い球体。
古代スポーツのゴルフで使っていたという、ボールぐらいの大きさ。
中心に赤い光がある。センサーか?
恐竜艦はいずれも外壁に損傷がある。
そこから、1億個の探査球体が入り込む。
「うわっ!直接、イメージがくるのかあ!その場にいるみたいだあ!これはメモ、メモ!」
「触れば、感触までありそうですな。あっ、本当に感触がありますよ!」
「ねえ、’ジュピター’、わたしにもイメージ、送ってよお。」
ー承知しました。では、操縦系はこちらでお預かりしますね。
「すご〜い!あっ、ホネ、骨みつけたわよ!’パキケファロサウルス’の中!これって恐竜人よね。・・・人類のは・・・ないようね。みんな、どう?」
「’ステゴサウルス’にはありませんね。」
「’ブラキオサウルス’に見つけましたあ〜!’ジュピター’、どれぐらい前のものなの?」
ールナさんのものは、1万5000年前のものです。ちなみに、先程、マリカさんが見つけたものは、1万年前のものです。
「外壁を調査中。損傷は外部からのものですね。’ヴェロキラプトル’がいちばん酷いですな。よく動いていたもんだ。」
「副長、’パキケファロサウルス’の保存状態がいちばん良いですね。うーん、これらから、この名探偵ルドルフが推理すると・・・」
「まったあ、ルドルフ!’ジュピター’に聞いたほうが早いんちゃうかあ?そやろ、中枢コンピュータらしいもんのデータとか、状況とかみて、推理してや、’ジュピター’!」
ー承知しました。では・・・




