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039●いるの?いないの?どこにいるの?

家畜は、ヒトにとって何らかの利益があるからこそ飼育されてきた。乳、肉、毛皮・・・その存在は、常にヒトの‘役に立つ’ことが前提だった。犬は人類と共に長く歩んできたため、品種改良が著しい。ダックスフンドは短足で有名だが、それはアナグマ猟のためだけに、作られた種である。

犬ほどではないにしても、牛や鶏などにも‘改良’という名のもとにヒトが手を加えてきた。植物に至っては、より多く、より強く、より適応するように。人類の欲望は、ついに遺伝子の領域にまで踏み込んだ。


だが、このヒト中心の考え方は、自然界全体にとってはどうなのだろうか?自然の一部であるヒトが、自分たちの好みに他種の変革を行う。神の領域に踏み込むとの批判もあったが、現在、その声は小さい。


しかし、もし、ヒト自身も、何者かによって‘改良’されていたとしたら?出産時期を選ばず、集団で子どもを守り教育し、他の集団と切磋琢磨して収穫物となるため、より良質な集団が生き残る。知恵を使い、マンモスのようには、ドードーのようには、容易に滅びない。


けれども、今、銀河連邦テラが直面しているのは、ヒトが改良されたかどうか、ではない。問われているのは、その‘養殖者’であろうとなかろうと、その者たちが、今も、この広大な宇宙のどこかに存在しているのか。そして、もし、そうならば、彼らは一体、どこにいるのか、である。


その答えが、人類の未来を左右するかもしれないのだ。


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