028⚫️動物島のその後
「エイミー、今度は何を読んでるんだ?」
「児童文学。’アラマーの冒険’よ。主人公の少年が、竜を助けに動物島に行くの。今度のボランティアは、本の読み聞かせなの。」
「それなら、俺も読んだことがある。アラマー・アルバーターが猫に聞いて、孤島に密航するんだよな。」
「アキラさん、よくおぼえていますね。わたしも小学生になったばかりのころ、夢中で読みました。続編の’アラマーと竜’、’アラマーと16匹の竜’も良かった!」
「でも、竜がいなくなった動物島のその後は、わからないんですよね。」
「ココアちゃん、どういうこと?」
「いえ、動物島の動物たちは、ニンゲンを決して上陸させなかったでしょ?竜は便利に使われていたってことになってるけど、本当は動物たちの盟主だったかも。ニンゲンとの距離を保つための存在だったんじゃないでしょうか。」
「うーん、そうだったとすると、盟主を失った動物たち、困ったろうな。」
「ニンゲンとの関係をうまく保つための、統率者がいなくなったら、大変よね。」
「どうなんでしょうね?まあ、ココアの推測が作者の設定とは異なるんでしょうけど。」
「だけど、野生生物が団結してニンゲンに対抗する、って恐いよね。」
「野生生物だけでなく、もし、家畜が’食べられたくない!’って騒ぎ出したら、って、もうホラーだな。狼男としては、どっちにつくか、考えどころだな。」
「もう、アキラったら、それ、不気味よ。」




