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012⚫️テロリズム
テロリズムとは、政治的・宗教的・思想的目的を達成するために、暴力や脅迫を通じて社会に恐怖を植えつける行為だ。その起源は、フランス革命期の「恐怖政治」にさかのぼる。当初は国家による支配の手段だったが、時代が進むにつれ、非国家主体による抵抗や破壊の手段へと姿を変えていった。
20世紀には、民族独立運動や反体制活動の中でハイジャックや人質事件が頻発し、国際条約による対応が始まる。1980〜90年代には、無差別殺傷型のテロが増加し、国家は防護技術や法整備を急いだ。日本では1995年、地下鉄サリン事件が発生し、テロの脅威が現実のものとして突きつけられた。
そして2001年、米国同時多発テロを契機に、宗教原理主義に基づくグローバルなテロが台頭。国際社会は連携を強め、日本も法整備や自衛隊派遣を通じて対応を進めていく。
だが、テロは単なる暴力ではない。それは、社会の亀裂や不満が噴き出すかたちでもある。恐怖に立ち向かうには、法と倫理、教育と包摂、そして国際協調が欠かせない。




