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011⚫️影の軍団
彼らは、ヴァルターが何者かも知らずに剣を振るった。
公国の治安を乱せ。それだけが、彼らに与えられた命令だった。
覚悟したような尋問や厳しい取り調べがない。
最初は警戒していた彼らも、
快適な環境と予想外の優遇に心を緩め、やがて自ら口を開いた。
裏で動いているものがいる。
これは陸戦でも海戦でもない。
国境付近でのいざこざでもない。
個別に公国内に旅人して入った者たちが、集結して不特定の誰かを殺傷する。
このような手法は、別の世界線では「テロ」と呼ばれ、
国家を揺るがす脅威として知られている。
ゴライブは苦笑する。初回は失敗か。
しかたあるまい。金で雇えば人員など、いくらでも補充は効く。
ラベンダー伯よ、小規模の見えない敵からの攻撃を、どう防ぐつもりだ?
入国を制限するか?審査を厳しくするか?
やってみるがいい。民衆の不安と国家への不信を、少しずつ積み上げてやる。
やがてはボレリアやラベリアも、餌食にしてくれる!




