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――D――  作者: 山目 広介
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 検査結果がなかなか来ない状況でさすがに料理も違うものがなさそうで飽きが来ないとも限らず、アイシアを慮ると少しづつこちらの食べ物も食べさせてあげたいと思うようになった。

 簡易検査では問題なかったのだ。こちらもアイシアの食料を少し分けてもらって大丈夫なのかを判断していこうと思う。

 アイシアにそのように提案し、了解を得た。

 ちょっとだけいつもの食事に混ぜて問題がないことを確認していく。

 最初に食べて、一日様子を見て問題が無ければ量を増やしていった。

 長い事外に出してないため、動画を見せたりもし、一緒になって楽しんだ。これはアイシアがこちらの言葉を理解してきたから出来たことだ。

 そういう日々を繰り返しながら、コンピュータの中にあった情報を調べていく。

 そもそも何の施設なのかが未だに分からない。

 アイシアが動画の見方を覚えたら、少しずつシールドマシンを動かし地下への掘削を再開していく。

 コンピュータの調査では情報が出てきそうになかったからだ。

 それじゃあ、本命の地下の施設の出入り口へと向かうしかない。

 だからと言ってアイシアを放っておくわけにもいかなかった。

 従って、その進行は非常に遅いもので、遅々として進まなかった。

 だが、それも長い事アイシアといられると思うといいことのようにも思える。




 アイシアは倉庫の食料が減るのを心配し始めた。

 確かに貴重な食材かもしれないのに、増やしもせず消費し続けている。

 そこで俺は今まで半分ぐらい混ぜても双方問題がなかったので、こちらの食料だけでも良いのではないか、と提案した。

 遺跡の上部でアイシアと料理をしながらの生活と、シールドマシンで遺跡の下部の入り口目指して進む生活というように一日を半々に分けて行動するようになった。

 アイシアが料理をしてくれるようになったために、シールドマシンの進行も速くなっていく。

 待っている人がいると思うと、作業も捗るような気になる。

 週に一度地上から物資をアイシアに届けて、後は地下への道を突き進む午前中。午後はアイシアとコンピュータの調査という生活だ。

 それは順調に進んでいた。

 検査結果が届かないことを除けば、問題はなかったと言って良い。

 そう俺は思っていた。

 しかし、それに気付くのは遅すぎた。

 アイシアが倒れたのだ。




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