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第119話 クランスカウト

俺たちは冒険者ギルドのギルド長室で、国と、冒険者の今後について会議をしていた訳ですが。

そこに突然ロズさんたちが現れた。


「つまりは、スラムの住人や冒険者に力をつけさせて、

 軍事力でも経済力でも国王軍に立ち向かう力を育てようという事でいいんだな。」


「はい、この計画を遂行していれば、いずれ国王とはぶつかるでしょうし、根元を絶たなければいくら強くなっても安心して暮らせませんから。」


「その時にみんなを導いていく

 リーダーが必要なわけだ。」


「そういう事だ。

 だが、ヒトシはその役割をやるつもりは無いらしい。」


ダンテさんは言い出しっぺが責任を負わなくてどうする。と言った感じで、少々不機嫌だ。

そりゃ、言いたい事は分かるけど、人にはそれぞれ器というものがあるんです。


「俺では、個の力が強すぎるんです。

 みんなを纏めあげるにはもっとこう、

 人たらしというか、カリスマというか。

 そういうのが必要だし、

 あと正統な血筋とか?」


とにかく、国民に認められ愛される何かが必要なんだ。


俺の力は、そういう類のものじゃない気がする。


そして、さっきから俺がリーダーの条件を話す度にロズさんがニヤッとする。


「ロズ、さっきからその含み笑いはなんなんだ?」


ダンテさんも気になっていたようだ。


「それはこっちに任せておいてくれ、

そのうち、勝手に飛びついてくるだろうからな。

 そっちは置いておいて、訓練やスカウトの話を続けよう。

 その、立ち向かう力を手に入れないと

 何も始まらないだろう?」


はい、その通りです。

ダンテさんの視線が痛いから

とりあえず話題を逸らして!


「訓練にスカウトですか?」


ハイトさんが首を傾げる。


「何だまだ本題に入ってねぇのかよ。」


てっきりその話をしているものだと思っていたガッドさんが呆れ顔だ。


「色々ありまして。」


「では俺が直接話そう。

 ブルーレインと、アンフェロッテは

 どこかのクランに所属しているか?」


「いえ、Bランクになって以降度々誘いは受けますが…。」


「ロズも知っているでしょ私達も所属していないわ。

 つるまなければ何も出来ない者共など

 話を聞く価値もありませんわ。」


エミリア様はCランクに上がるまで他の冒険者と色々あったのでクランに対する偏見がすごい。


「そうか。まあ、君たちはクランに所属しなくても十分に冒険者としてやって行けるし、むしろクランを束ねる立場でもいい。

 エミリアの意見も最もだが、

そういうクランばかりではない。

ひとつの大きな目的の為に、1人では手の届かない大きな存在のためにみんなで力を合わせる事で役に立てるんだとしたら、悪いものでは無いと思うぞ。例えばヒトシの為とかな。」


「そ、そうですわね。下僕の為ならそんな恨み事の一つや二つ、もう些細なことですわ。」


エミリア様、貴女にとって下僕とは手の届かない存在の事なんですか?


と言うかロズさんとエミリア様が知り合いだったことに驚いた。

そして、エミリア様の扱い方をよくご存知なようで。


「で、私たちにヒトシのクランに入って欲しいという訳ですわね。」


「まぁ、ヒトシのクランでは無いんだが、魔王直属のクランだ。」


まぁ、魔王直属のクランでも無いんだが…。


あー、エミリア様のぱっちり可愛い瞳がキラキラに輝いてますよ。

嬉しいんだけど、絶対面倒臭いよ。

ゼーゼマンとか…。

ダメ執事とか…。

暴走執事とか…。


メルサさんよろしく頼みました。


「まあ、言いたいことはだな。

 2組のパーティには俺のクラン、

プラウドガードに加入してもらって

新規冒険者の指導と、教育を通して、ダンジョンの稼働率の向上に貢献して欲しい。」


「『教育』ですか。

 でもどうやって?」


そうだ、ブルーレインと、アンフェロッテにはまだ訓練場のこと説明してる途中だった。説明の途中でクローン魔石なんて作っちゃうから話がどんどん逸れちゃうんだよ。まったく。


……俺のせいですが。


「王都西の俺の建物の地下には

 魔物を使った訓練施設があります。

 そこで魔物の倒し方、剥ぎ取りの仕方、

 ダンジョンでの注意事項などなど、

 冒険者としての心構えを教えて欲しいんです。」


「もしかしてその魔物は、さっきの魔石を落とすんですか?」


ダンテさんの目付きが変わる。


「本来の魔石はここまでの効果はありません。

 確かに成長は早まりますが、

 それに見合った指導者がいれば

 問題は無いかと思われます。」


「それは、この目で見て判断させてくれ。」


「では、明日から訓練を再開しますので、

 それを見てから、判断してください。」


「まあ、俺にそれを止める権利なんかないんだがな。」


「いえ、ダンテさんにはいつも助けられてます。」


「お、おぅ。」


急に照れ始めた。

ムキムキのおっさんが照れても可愛くないですよ。


もちろん本当に感謝してますけど。


と、言うわけで明日の準備しておかないとな。


「僕達も考えさせてくれないかな。

 もちろん、前向きには検討するよ。

 ただ、僕達は冒険者だ。

 もちろん生活のためと言うのもあるが、

 冒険者であることがもう

 僕達のアイデンティティなんだ。」


「はい、もちろん皆さんの意見を尊重します。

でも悪い経験にはならないと思いますよ。」


「そうだね、君といると今までにない経験ができるからね。

それだけでも価値がある、か。」


「私達も、2人だけでは決めかねますわ。

メルサにも相談しないといけないわね。」


そうなのだ、エミリア様のワンマンパーティかと思いきや、意外と全員が対等なのだ。でも、アンナさんとダメ執事はエミリア様寄りなのだけど…。


「それじゃ、俺達は明日の準備があるので。」


と、言うわけで、解散の運びになった。


「ヒトシさん。」


シェロルさんに呼び止められた。


「シェロルさんはあれから、困ったことはありませんか?」


「はい、お陰様で。あの、私も…。

いえ、なんでもありません。」


「何かあったら、すぐに連絡くださいね。

あ、シェロルさんありがとうございます。嬉しかったですよ。

これからもよろしくお願いしますね。」


「はい、お願いします!」


さて、準備に取り掛かりますか。


まずは魔物の選択だな。

確かに、ゴブリンの魔石で御者たちのステータス大幅強化はとても上手くいったけど、簡単に強くなり過ぎるのは弊害もあるよね。


(ヒトシ様。)


あ、リリーさんだ。

魔王城でおもてなししてくれるって言ってたけど、準備できたのかな?


(リリーさん、準備できたんですか?)


(申し訳ありません、少々問題が起こりまして、今回はご招待は難しくなってしまいましたわ。)


(そうなんですね。残念ですけど、仕方ないですね。おもてなしは気にしなくていいので、ぜひ招待してくだせいね。)


(約束事を(たが)えてしまうなど何たる不覚。ぜひ、最高のおもてなしを。)


(その気持ちは嬉しいですけど、問題が起こってるんですよね。大丈夫ですか?)


(それが…。)


言い淀むリリーさん。

魔王が問題って言ったら、討伐とか?

それって大問題じゃない?


(リリーさん、今すぐ俺を招集してください。)


(い、今は不可能ですわ。問題が解決してから。)


(いいから、すぐに招集してください。)


(か、かしこまりました…。)


ちょっと強引だけど、何かあってからでは手遅れだ。

俺はロズさんに訓練場を任せることにした。

必要な魔物は相談済みなので

俺は魔物の用意をするだけでいい。

魔物の捕獲はクローンに任せ

リリーさんの元へと向かうことにした。

書き終えるまで時間がかかりました。

改めて文章の難しさを実感しますね。


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