反撃
後ろを振り返るとそこには鷹のように鋭くピストルを睨む親父の姿があった。親父は次に助手席にいるタバコをふかした親分を睨むとまたピストルの方へ視線を向けた。運転席にいた男は親父を見るなり驚き、少し怯えているようだった。
「親分、あの男だけはやばいですって、新人連れ戻してサッサとズラ借りましょう」
「あ? まぁ見とけ、新人の教育にもなるだろうよ」
「もういいですわ。連れ戻してきます」
「おい待て、巻き込まれたいんか。奴には拳銃もあてにならんぞ」
そう言われると渋々、運転席で黙り込んだ。
「おいあんた、そいつの親なら人のもん奪う教育でもしてんのかな?それとも、ろくに教育もしてな」
言い終わらないうちにもう走り向かっていった。
だがその動きに合わせ親父の胸あたりに標準をあわせピストルも撃ち込まれた。
親父も反応はして避けようとはしたが間に合わず肩に撃ち込まれた。
だがそんなことも気にせずすかさず近づき、ピストルの持っている手を引き寄せピストルを奪い顔面に1発ピストルで殴り、怯んでいるところに腹めがけて蹴り、車のボンネットへ飛ばした。殴られた顔は1発殴られただけであれほど原型を無くすのか。助手席の男は相変わらずだが、運転席の男は呆気にとられあんぐり口を開けていた。
親父は肩を抑え苦しそうにしていた。
「鳩次達、大丈夫か?」
振り返りながらそう言うと、アクセルがかかり親父は車に轢かれ2、3メートルほど吹き飛ばされた。




