不広研究所にて
「ワハハハハ!お前にも当たったようだなぁ!俺の勝ちだ!懸賞金は俺のもんだ!よく見えねぇが、その顔は新田だなぁ!親分プラス若頭で懸賞金がすげぇ弾むぜぇー!」
扉の貫通した銃痕越しにこちらを見ている。確かに肩に弾傷を負っていた。
「勝利を噛み締めているところ悪いんだが、そろそろ、全身からゲロが吐きでるくらい体調が悪くなってないか?」
「そんな訳ねえだろぉ!げほぉっ…あえ?げほっごへっ、な、なんなんだよー、これぇー!おぇぇえ」
「ついに症状が出始めたな。混ぜるな危険って知ってるか?洗剤とかに書いてるやつ。少し混ぜたら軽いめまいや吐き気だ。だが大量に混ぜられた場合は良くて気絶、最悪の場合死に至る。ピストル持ってることなんか予測してたぜ。油断大敵って知ってるか?」
「このクソカスが…」
動かなくなった。どうやら気絶したらしい。早く親分を助けたいが、これじゃ入れないし時間がかかるな。
胸あたりに違和感を感じた。
最後に俺の魂を切り取りやがった…これは…ヤバいな…
――不広研究所にて――
「クソ遠かったわね、やっと着いたわよ。」
「クソ遠かったな。でここで何すんだっけ。」
「金目のもん取るんだよ。まぁ入るぞ、」
いつもの事のように扉を開けるとまたいつものように真っ暗な廊下が続いている。
「お前、勝手に入るとか、常識ある?」
「お前よりはある」
先に進むと汚い白衣を着た男がタヌキの死体を解体していた。
「よく来たネ、今日は何しに来たんだネ」
「なんか金目のもんくれよ。必要なんだ。」
「いいよ、そこら辺の物ならなんでも持っててネ」
「何やってんのオッサンきも、まぁまぁいーや。じゃぁここら辺貰っちゃーお。鳩、見ろ、色々あるぞ、水とか砂とか動物の死体とか、」
「死体は持ってかないからね。気持ち悪い。」
「気持ち悪いとは何事だネ。君たちの魂フツーだネ。興味無いネ。帰れネ」
「分かった分かった。」
棚のものをモテるだけ沢山持ち車へ運んだ。(花は車でサボってる)
「よーしこんぐらいでしょ」
「あぁ、もう戻っていてくれ。ちょっとアイツと話して帰る。」
「アンタ、あのマッドサイエンティストとどういう関係?」
「…秘密だ。」
そして話をしにまた部屋へ戻った。
「ヤクザはどうネ?」
「あんまりだな。お前のとこいたよりはよっぽどマシだがな。」
「嘘ついてるネ。魂が揺れ動いている。楽しいと思っているネ。」
「喧嘩出来るからな。」
「恥ずかしがるなネ。…まぁ楽しむのは仕事が終わってからにして欲しいけどネ」
そして物を持って帰ろうと玄関を出ると、宮子が知らないジジイと話していた。
「どうした。売春か?」
「んなわけないでしょ!!!バカ暴力!!!」
「じゃなんだこいつら」
「私たちと同じヤクザよ。海星組だけど」




