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魂連鎖  作者: 虎太
不運の鎖編
15/33

手紙

鳥本 鳩次様


拝啓


新緑がめに染みる、夏を感じる暖かな季節になりました。さてそちらはいかがお過ごしでしょうか。


最後の挨拶に赴くことができず非常に残念ですが、私がお願いした契約、下田照美との交際は成功したでしょうか。


さてここからが本題です。下田照美との交際を四年後、つまり二十歳になるまで続けてください。そして四年後の今日、東北にある不広研究所に下田照美と、鎖を連れて来てください。もちろん私は、そのお二方への干渉は一切致しませんことを会に免じて誓います。


鳩次様の成功をお祈り致しますとともに、今後ともご用命賜りますようお願い申し上げます。

                         敬具

                       5月24日

             岸星会 海星組 組長 津賀谷 奏太郎



丁寧な手紙だ。なぜ二十歳まで待たなければならないのか。そして不広研究所。調べてみてもなにを研究してる場所なのか分からなかった。ただ分かったこともある。この親分の名前と所属している会だ。

岸星会(きしせいかい)は、解体業や不動産仲介など表向きは普通の事業だ。だが裏では今まで見てきた通り、武器の密輸などをしているに違いない。それから魂関連の事も調べた。だがネットには、それらしい事は書いておらず、知っているのは多分ヤクザや裏の世界の人達だけだろう。

そして4年間1寸たりとも触れずに交際できるのか。果たして魂はなんなのだろうか。

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