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【受賞・書籍化】魔石喰らいの最強聖女 ~悲劇の運命は『力(パワー)』でなぎ倒します!~  作者: 九條葉月


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魔力操作

 


 眩しかった。

 メッチャ眩しかった。


 まだ目が痛いし地面を転がったので服や髪は砂だらけだ。


 まぁしかし大丈夫。目については回復魔法。服や髪については浄化(ライニ)を使えば元通りだからね。魔法って便利だね!


『みゃー……』


 もうちょっと考えて行動しろよ、みたいな目を向けられてしまった。


 失敗を糧にして。子供たちは大人になるのだよ。と、格好いいことを言ってみる私。


『みゃー……』


 ミャーから冷たい目を向けられてしまった。ふふふ、まだ0歳児であるミャーには難しいお話だったかな?


『…………』


 尻尾でべしんと叩かれてしまった。意外と痛い。





「おー、ルイナスもレベルとスキルレベルが結構上がったねー」


 ドラゴンの血を浴びる前のフィナさんより強そう。というのは空気を読んで黙っておく私だった。さすがにBランク冒険者がねぇ。6歳児に負けるのはねぇ。それに今はドラゴンの血のおかげで強化されているし。


 ま、それはともかく。


「……相変わらず魔力は吸われているかぁ」


 私たちはドラゴンの血を浴びて魔力量が激増したから平気だけど、やっぱり普通の人がなぁ。下手をすると部屋の前を通っただけで干涸らびるよなぁ。


「す、すみません……」


 しゅーんとしてしまうルイナスだった。


「まぁまぁ、気にしない気にしない。とりあえずレベルは上がったのだから鑑定眼(アプレイゼル)で精査してみて――」


『みゃ!』


 お?

 ミャーが私の肩によじ登り、何かを要求しているね?


 ステータス画面?

 それを出せばいいの?


『みゃ!』


 私のステータスを確認してもしょうがないとは思うけど、まぁミャーに考えがあるならと大人しく表示してみる。


 空中に浮かぶ液晶画面。どうやら他の人には見えていないみたい。……となると、私は今『何もないところを指で押したりなぞったりしている子供』になるわけで……? わ、私の外聞がかなーり悪くなるのでは?


『みゃ』


 今さらだろう、みたいな以下略。


『みゃ、みゃ、みゃ』


 私のステータス画面に前足を伸ばし、器用に操作していくミャー。他人でも操れるんかい。いや他の人は見えてないのだから――ドラゴンの特殊能力? あるいは育ての親だから?


 ミャーは色々操作して、『パーティー加入』画面を表示した。え? なんかゲームっぽくない?


 加入候補にルイナスたちがいたので、ミャーに促されるままルイナスをパーティメンバーに。すると、どうやらルイナスのSPスキルポイントをこちらでいじれるみたいだった。


 えー? そんなゲームみたいな……。

 弟とはいえ他人のSPをいじっちゃうのも……。


『みゃ!』


 今さら何を迷っているんだよ! みたいに吼えてからミャーがSPを振り分けてしまった。……魔力操作?


「――あ、なんだか分かります」


 不意にそんなことを言い出したルイナスが目を閉じ、何度か指を閉じたり開いたりした。


 お?

 おお?


 私たちのMP減少が止まったね? これはつまり、ルイナスがスキルをコントロールできるようになったということかな?


『みゃ!』


 どんなもんよとドヤ顔をするミャーだった。聞きたいことが多すぎる……。




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