魔力操作
眩しかった。
メッチャ眩しかった。
まだ目が痛いし地面を転がったので服や髪は砂だらけだ。
まぁしかし大丈夫。目については回復魔法。服や髪については浄化を使えば元通りだからね。魔法って便利だね!
『みゃー……』
もうちょっと考えて行動しろよ、みたいな目を向けられてしまった。
失敗を糧にして。子供たちは大人になるのだよ。と、格好いいことを言ってみる私。
『みゃー……』
ミャーから冷たい目を向けられてしまった。ふふふ、まだ0歳児であるミャーには難しいお話だったかな?
『…………』
尻尾でべしんと叩かれてしまった。意外と痛い。
◇
「おー、ルイナスもレベルとスキルレベルが結構上がったねー」
ドラゴンの血を浴びる前のフィナさんより強そう。というのは空気を読んで黙っておく私だった。さすがにBランク冒険者がねぇ。6歳児に負けるのはねぇ。それに今はドラゴンの血のおかげで強化されているし。
ま、それはともかく。
「……相変わらず魔力は吸われているかぁ」
私たちはドラゴンの血を浴びて魔力量が激増したから平気だけど、やっぱり普通の人がなぁ。下手をすると部屋の前を通っただけで干涸らびるよなぁ。
「す、すみません……」
しゅーんとしてしまうルイナスだった。
「まぁまぁ、気にしない気にしない。とりあえずレベルは上がったのだから鑑定眼で精査してみて――」
『みゃ!』
お?
ミャーが私の肩によじ登り、何かを要求しているね?
ステータス画面?
それを出せばいいの?
『みゃ!』
私のステータスを確認してもしょうがないとは思うけど、まぁミャーに考えがあるならと大人しく表示してみる。
空中に浮かぶ液晶画面。どうやら他の人には見えていないみたい。……となると、私は今『何もないところを指で押したりなぞったりしている子供』になるわけで……? わ、私の外聞がかなーり悪くなるのでは?
『みゃ』
今さらだろう、みたいな以下略。
『みゃ、みゃ、みゃ』
私のステータス画面に前足を伸ばし、器用に操作していくミャー。他人でも操れるんかい。いや他の人は見えてないのだから――ドラゴンの特殊能力? あるいは育ての親だから?
ミャーは色々操作して、『パーティー加入』画面を表示した。え? なんかゲームっぽくない?
加入候補にルイナスたちがいたので、ミャーに促されるままルイナスをパーティメンバーに。すると、どうやらルイナスのSPをこちらでいじれるみたいだった。
えー? そんなゲームみたいな……。
弟とはいえ他人のSPをいじっちゃうのも……。
『みゃ!』
今さら何を迷っているんだよ! みたいに吼えてからミャーがSPを振り分けてしまった。……魔力操作?
「――あ、なんだか分かります」
不意にそんなことを言い出したルイナスが目を閉じ、何度か指を閉じたり開いたりした。
お?
おお?
私たちのMP減少が止まったね? これはつまり、ルイナスがスキルをコントロールできるようになったということかな?
『みゃ!』
どんなもんよとドヤ顔をするミャーだった。聞きたいことが多すぎる……。




