3、漠嶺界
六花「…は?漠嶺界ってどこですか??」
梓「六花、わかったから、今から説明する。あたしたち妖怪が住む世界とは別に、並行する世界っていくつかあるよね?今の所、全部妖怪たちが自由に出入りできるように、攻略していたんだけど…」
烏夜「いた?」
梓「そう、さすが烏夜。最近、新たにもう一つ見つかったの。『漠嶺界』って名付けられたんだけど…まあ、色々ややこしくてね。人間たちが住んでる『幽末界』で、今流行ってるゲーム、『百人一首とmonster』っていうゲームがあるんだけど…そのゲームには、なぜか妖気が込められいて、人間たちに危害を及ぼしてるの。あたしたちが住んでいる世界、『妖魔界』は幽末界から生まれた平行する世界の一つ。幽末界があるから、あたしたちは生きていられる。このままでは幽末界がなくなってしまうから、『百人一首とmonster』の世界__漠嶺界に行って、ラスボスである魔王を倒して来てほしいの。元々問題になっていたんだけど、強すぎて手がつけられなくてね…三代妖怪の血も薄れてきてしまっているし。だから、同時期にそれぞれの村の先祖の妖怪の特徴が一部に出た時、『今だ』と思ったわけ。お願いね」
烏夜「そんな急に任されても、できませんよ」
烏夜が即答する。
蒼穹「てか情報量多くねぇ…?覚えきれるわけないだろ…」
六花「僕も正直ちんぷんかんぷん…ではある」
否定的な3人を見て、梓は困った顔をした。
梓「そっか…うん、わかった。じゃあまた3日後、ここに来てね」
蒼穹/烏夜/六花「「「はーい/分かりました/了解でーす」」」
ーーー
六花「そんな急に大仕事任されてもなぁ…」
自宅に帰った六花は、そう呟いた。
しばらくぼーっとしていると、ふと思ったことがあった。
六花「……幽末界、どうなってんだろ。でもめんどくさい…」
結局好奇心に負けた六花は、平行する世界と世界を繋ぐ場所、「世渡り公園」に向かうことにした。
世渡り公園までは徒歩20分ほどある。
家から持ってきたさつまいもを食べながら、六花はゆっくりとしたペースで歩く。
六花「…あれ、あそこに山なかったっけ。筍いっぱい採れる所…」
これも幽末界のせいなのだろうか。
六花「思った以上に深刻…?」
ーーー
しばらくして、前方に「世渡り公園」と書かれた石碑が見えてきた。
六花「…あれっ」
蒼穹「!六花!」
六花「ソウと、烏夜…?」
烏夜「さっきぶり」
蒼穹「六花も幽末界見に来たの?」
六花「うん」
烏夜「じゃあ一緒に行こう」
六花「いいよ」
とんとん拍子に話が進む。
烏夜「私、唱えるね」
六花「ありがとう」
蒼穹「ありがとな!」
烏夜「どういたしまして。伊鹿末雨湯杜御浦列天……」
烏夜がそうブツブツと唱え始めると、烏夜、ソウ、六花の周りが少しずつ淡い光で満たされ始めた。
何十秒かすると、急激に光が眩くなり、次の瞬間、3人の姿は消えていた。
ーーー
蒼穹「ふぃ〜!着いたー!」
3人が移動した場所は、山奥の小さな神社だった。
世渡り公園は至る所にあり、今回使ったのは椰乙女村の公園だったので、その神社では九尾の狐を祀っていた。
⁇「_そこに、誰かいるの」
ビクッッ
妖怪は、人間に見つかってはいけない。
下手に平行する世界同士が関わると、世界が崩壊してしまうからだ。
太陽系の太陽のように、幽末界が壊れてしまうのならば尚更。
たったったっ
子供だろうか、やけに軽やかな足音が近づいてくる。
⁇「おねぇさんたち、だれ?」
追いつけていない人が多いと思うので、補足させていただきます
人間たちが住む世界→幽末界
六花など妖怪たちが住む世界→妖魔界
RPG「百人一首とMonster」の世界→漠嶺界
これら世界は幽末界(人間)が軸となって形成されており、幽末界(人間)以外の世界は人間の空想から生まれた平行する世界。なのでこの世界に住む者たちは人間の姿を借りている。
なので幽末界(人間)が壊れると他の世界が壊れる。
だが真実を一番把握できているのは妖魔界(六花・妖怪)で、他の並行する世界への扉を全て開けることができている。→自由自在にワープ可能
幽末界(人間)で今社会現象を起こしている「百人一首とMonster」というゲームには、なぜか妖力がこもっていた。それで幽末界(人間)に危害を及ぼしているという。そして流行りすぎて新たな並行する世界__漠嶺界ができた(未攻略、リスクを伴うが移動は可能)。
先ほど言った通り、幽末界(人間)が壊れてしまうと並行する世界も壊れてしまうため、妖魔界(六花・妖怪)は前々から危惧していた。
そこで三代妖怪の妖怪たちの体の一部を持つ妖怪が一気に現れた→今こそ攻略する時では!?となり、六花たちは呼び出された。
わからないことなどありましたら遠慮なくお聞きください!




