第1話:世界渉り
目が覚めたら教室にいた。
.........夢からは覚めた。
「もう少し寝てたかったな...」
呟くと、
「授業中にもう少し寝てたかったとは、いい度胸じゃないか。」
後ろから声がした。
振り返ると、先生がいた。
終わった...
***
家に帰った。
父も母も仕事で家を出ていた。
自室で着替え、そのまま自室においてあるベッドに体を投げると、すぐに寝れた。
⇔
目が覚めると馬車に揺られていた。
「目が覚めましたか、リュイ様」
リュイ?誰だそれ。
そう思ったはずなのに、
「ああ、おはよう」
口が勝手に動いた。
無意識のうちに返事をした。
"自分の知らない言語"で、知らないはずなのにわかる。違和感しかない。
まるで自分の頭の中に辞書でも入っているようだ。
それに自分の体に違和感を覚えるし、声もなぜかいつもより高い。
またあの夢か?
下腹部の異物感は減っているし、何なら腹を触ると腹筋が割れている。
「おぅ...」
ちょっと体の持ち主に負けた気がした。
そんなバカなことを考えていると馬車が止まった。
「つきましたよ。」
「あ、ああ。」
魔術学校だと分かる。
いや、知らない。来たことなんてない。
なのに、「知っている」と確信している自分がいる。
まるで刷り込まれたように強烈に脳に刻まれている。
「眩しッ」
手を上に持ち上げ光を遮る。
周りの人は学校に一直線に向かう。
「俺も行こ」
校門をくぐった。




