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不死身の賢者  作者: @Tomo
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魔力の供給源


俺の部屋では、誰も待ってなかった……

いや、寂しくなんかないぞ!

心配して貰えなかったなんて考えてないんだ!

本当だぞ!!


俺が一人でボケ突っ込みをしてると部屋のドアが開いた。


「ウォルフ様、ご無事でしたのですね!?」


飛び込んで来たホリーが抱きついて来た。


「ホリー、大丈夫だから……」


俺がホリーを宥めている間にクリスとマーク達が部屋に飛び込んで来た。


「良かった!」


「だから、もう少し待てって言っただろう」


「そうですよ、全く……」


どうやら俺が転移した後、五分も経たない内にホリーとクリスの二人は俺の探索を試み始めたそうだ。

魔力探索が届く筈もなく、二人は【竜の巣】の再深部を目指して探索を始めると言って聞かなかったらしい。


古代竜の処に居たのは十分程度なのにそれだけ心配してくれてたのは、正直恥ずかしいけど嬉しい。

勿論、俺を信用して待っていてくれたマーク達の信頼も嬉しいんだけど。


「それで、上手く古代竜に会えたのか?」


ホリーとクリスを宥めている俺に、マークが聞いて来る。


「あのトカゲ、俺を『アホ』呼ばわりしやがったよ!」


そう答えた俺の前に魔方陣が展開された!


『次にそう呼べば、消し炭にしてくれるぞ!!』


魔方陣から古代竜の声が響いた。

やべー、離れてても把握されてるってのか!?


目の前から魔方陣が消えた部屋は静寂が支配していた。


「い、今のが古代竜の声か……?」


「ちょっとウォルフ、古代竜に喧嘩を売ったりしてないでしょうね!?」


「伝説の幻想種……?」


「ウォルフ様に喧嘩を売るなら、私達【黒狼】が丸焼きにして差し上げますわ!」


「「「巻き込んでんじゃねえええっっっ!!」」」


ホリーの発言に揃った突っ込みが入った。

伝説の幻想種を相手にしても全くブレないホリー……

こいつの神経の太さが羨ましいな……


「お前も同類だっ!」


ホリーの神経に感心している俺に、マークが突っ込みを入れて来た。

その後ろでクリスとユリアが頷いている。


「幻想種を怒らせたのは……そもそもウォルフ、あなたでしょうが!?」


「そうですよ!」


そうなのか?

あの古代竜が怒りっぽいだけじゃないのか?

あいつは散々、俺のことを『アホ』って呼んだんだぞ!

自分だけ言われたくないって違うだろ!?


と、俺は主張したが……


「その辺が『アホ』って言われるんだ!」


突っ込みって感じじゃないな……

マジで言ってないか?


「アホの極みはマーク、あなたですわ!」


「子供は黙ってろ!!」


あっ……地雷を踏みやがった!


「せめてもの情けで……楽に成敗して差し上げますわ!」


剣を抜いたホリーがマークに斬りかかる。


「やめろおぉぉぉぉ……」


おお、マークが剣でホリーの攻勢を防いでる。

探索に行く予定だったから、既に装備を整えていた二人は家の中で剣を振り回している……


「いい加減にしなさい!!」


ユリアのマジ切れの叫びが二人を止めた。


「ウォルフだけじゃないわよ、あなた達二人も大アホだわ!!」


結局、俺を含めた三人でユリアとクリスから説教される羽目になってしまった。





「で、どんな話をしてきたんだ?」


落ち着きを取り戻した俺達は、リビングに集まっていた。


「ヴェレダ達に関する情報が欲しかったんだけど、古代竜でも探索出来ないレベルで魔力を隠蔽してるらしい。だから、魔法についてアドバイスされたくらいだ」


「「「幻想種の魔法!?」」」


「ウォルフ様、ブレスを吐くのですか!?」


ホリーが勘違いしているが、古代竜が魔法についてアドバイスしてくれたって聞けば、幻想種のユニーク魔法を教えられたと勘違いしても仕方ないか……


「俺の魔術は基本的に燃費が悪いだろ?」


「あの威力ですから、仕方ないですよ……」


「あの規模の魔法を使えるってこと自体が異常だけどな」


「普通の魔法じゃないから、仕方ないんじゃない?」


「魔法での戦闘向きではありませんわね」


「だから、魔力の限界値を上げる魔術を考えることにしたんだよ」


みんなが言う様に、俺が使う魔術の規模は常識の枠から外れているので、消費する魔力が膨大な物になるってことに疑問を持つことがなかった訳だ。

でも、ドゥニームが使っていた方法なら、自分の魔力量を超えた魔術の行使が可能になる。

ドゥニームの様に限定された地域ではなく、俺がいる場所なら何処でも使える方法を確立する必要があるが、【大賢者】と【神仙術】があれば可能だと思う。


そのヒントを古代竜がくれたってことを説明する。


「言われてみれば……って感じですね」


「気付かなかったわ……」


「なるほど……なぁ」


「それが可能なら、素晴らしい発見ですわ!」


周囲の魔力を集める……可能なら、竜脈に流れる魔力を使うことが出来れば、ヴェレダ達を複数相手にすることも不可能ではなくなるだろう。


いつも拙作をお読み頂きありがとうございます。


リアの生活に追い込まれながらも更新を続けていけているのは、皆様から頂ける評価、PV、ブックマークからやる気を頂いてるおかげです。


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