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不死身の賢者  作者: @Tomo
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爽やかな気分で朝食を……

笑いものでは終わらない男ウォルフ……


「ウォルフさんが部屋に居ません!!」


「ウォルフったら、そこまで怒ってたの?」


「マーク、死んで詫びなさい! リーヴァル家の名に於いて成敗しますわー!!」


「おっ、落ち着けホリー!」


そんな騒ぎが起こっている真っ最中に俺は自分の部屋に転移して帰って来た。


「何してんだ……お前ら?」


剣を抜いて、マークを斬ろうとしているホリー……

そのホリーを必死で抑えるクリスとユリア……


「「「「ウォルフ(さん・様)!」」」」


「ウォルフ様、何処に行かれてたのですか!?」


「魔術の試し撃ちに行ってたんだけど……」


「怒って……出て行ってしまったと思っちゃいましたよ!」


ホリーとクリスが泣き出してしまった……


「ちょっ、ちょっと、どうしたの!?」


「だって……」


「ウォルフ様~、良かったですわ~!」


俺が家出したって勘違いされた?


「そんなことで家出してたら、冒険者なんてやってられないだろ?」


グズり続ける二人を宥めて風呂の準備をする……


ホッとした顔のマーク達……

少しは懲りたかマーク?




「試し撃ちって、どんな魔法なんだ?」


クリスとホリーが風呂に入っている間にマーク達が聞いて来た。


「【竜の巣】は広いけど、ローレンスの殲滅用の魔術は使えないだろ?」


「あの火力じゃ俺達も危ないな……」


「そうね、常にホリーが結界でサポート出来る訳じゃないでしょうし……」


「だから、魔力弾の要領で……魔力の矢を一度に複数、多方向に撃てないか試して来たんだよ」


「そんなこと出来るのか?」


「魔力がもつの?」


「魔力で硬さを出すのは障壁の応用だな。それを殲滅用魔術に近いイメージで撃ち出すだけだ」


「『だけだ』って簡単そうに言うんだな……」


「【魔力増大】のスキルを持ってるホリーも練習すれば使えると思うぞ?」


「魔力の総量が前提なら、私やマークには無理ね……クリスはどうなの?」


「魔力量を増やせば一発なら撃てるかもって感じだな」


最近、【ゾーン】の発動を条件にした魔術ばかり考えてたけど、殆どの戦闘は発動してない状態で戦ってるんだ。

なら、新しく考える魔術は【ゾーン】の発動してない状態で使えることを前提にした方が良いに決まってる。


リッチと戦った時に炎の槍を三十本ほど撃ち込んだが、攻撃範囲を拡げるとなると距離にもよるが、数百本はないと意味がないだろう……

消費する魔力量と、自身を身体強化する魔力量を考えれば……より少ない魔力量で数を増やせる方法が必要だった。

純粋に魔力を収束させた魔力の矢を生成する方が、炎を発現させてから収束させるよりも簡単なのは自明の理だ。


「それで、どのくらい使えるんだ?」


「まあ、探索を再開したら見せるよ」


現在は【竜の巣】の九階層まで探索しているが、この階層の魔物は【バルガナーン大森林】で討伐してきた魔物よりも強さで劣っている。

個体の強さが【バルガナーン大森林】の魔物より弱いと云っても、討伐自体が簡単という訳ではない。

遭遇する魔物の数、状況、自分達の状態等、討伐の難易度を上げる要素は幾らでもあるからだ。


「あてにして油断するなよマーク?」


「誰に言ってんだ?」


「ホリーに斬られそうになって、涙目だった男に?」


「お前なぁ、公爵家の名前を出しながらマジ切れしてる『ジャジャ馬』が相手だぜ?」


「マーク……やはり斬っておくべきでしたわね……」


マークの後ろには、風呂上がりのホリーとクリスが立っていた……


ホリーは昔から気配を消すのが上手いんだよな。

最近は、その技術をクリスにも教えてるから、練習がてらに気配を消して戻って来たのかな?

スカウト技量の高いマークが気づけないなんて大した隠密技量だよなぁ……


御愁傷様って顔でユリアが風呂に立つ。

俺も部屋に戻ろうっと!


『まっ、待て、落ち着けホリー!』


マークの叫び声を背に、俺は部屋に戻った……





ささやかな復讐が成功した俺は、爽やかな朝を迎えた。

今日から【竜の巣】の探索再開だ!


「マーク、顔色が善くないな。探索再開だってのに、冒険者の自覚はあるのか?」


「てめえぇぇっ!」


爽やかな笑顔で語りかける俺に、今にも掴みかかりそうなマーク。


「あら、マークは自分が悪いと思わずに『私のウォルフ様』に因縁をつけるのですか?」


「ホリー、いつか地獄を見せてやるからな!」


負け犬の定番だよ、その台詞は……


最近、俺に対する扱いが悪いと思っていたが、俺だけじゃなくマークもイケメンとは思えない扱いになってるな。


普段はマークを立てているユリアが……実際は『尻に敷いてる』と密かに思っていたが、うちのクランは女性陣が強いみたいだ……


大人しかったクリスも、少しずつ染まって行くんだろうなぁ……




お読み頂きありがとうございますm(__)m


皆様のPV、ブックマーク、評価のおかげで順調に更新させて頂いております。


いよいよ大晦日です。

十月からの連載ですが、拙作にお付き合い頂きありがとうございましたm(__)m

来年も宜しくお願いいたしますm(__)m

皆様、良いお年を( ・∀・)ノ

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