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不死身の賢者  作者: @Tomo
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探索許可証

【バルガナーン大森林】を目指すウォルフ達は、探索許可証を手に入れるため【王都】のギルドに向かう。


俺達は【バルガナーン大森林】の探索許可を取るために【ハルムント】を出て【王都】のギルドに来ている。

壁を越えて大森林を探索するためには、【王都】のギルドで発行する許可証が必要だからだ。


余りに危険な未踏地域である【バルガナーン大森林】では、不明者が出た時に捜索隊すら派遣出来ない。

二次被害、三次被害と被害が拡大するためだ。

つまり、『許可』って言葉の裏には…もれなく『捜索不要、死んでも自己責任』という意味が付いてくる。


「レイラ、許可はまだか?」


「ウォルフさん、いくら【リッチ】討伐の功労者のクランでも、たった四人で探索って話なんだから審議も慎重になるのは解ってくれますよね…」


おぉ、笑顔だけど…連続殺人犯みたいなオーラを纏っているぞレイラ…


「ウォルフさん…帰りましょう…」


「そっ、そうだね」


既にB級冒険者と同等な強さになってるはずのクリスまで…顔が蒼くなってるぞ。

この三日間、毎日催促してたから…レイラのストレスがかなり溜まってるみたいだな…



「まだ待たないといけないみたいだ…」


「そりゃそうだろ!」


「ウォルフ、今まではスヴェイン伯爵家に気を使ってくれてたから、ギルドも最優先で処理してくれてたんですよ?」


「えっ、そうなの?」


【王都】の実家に帰っていたマークとクリスが合流したので愚痴をこぼしたら、反って呆れた顔をされてしまった…

っていうか、俺って優遇されてたの?


「本当に自覚が無いですね…」


「ウォルフだからな…」


「……………」


辛辣な二人に対して、クリスと共同戦線を張ろうと思ってたのに、何で無言なんだよクリス!

最近、俺に対する扱いが酷くなってるぞお前ら!


「ところでウォルフ、今のお前の実力なら奥義も使いきれるんじゃないのか?」


「いや、無理だろ!」


「【バルガナーン大森林】の魔物を相手にするんだ。使える奥義が有れば、少しは安全度が上がると思ったんだけどな」


「私とマークは大森林の入り口でやってる魔物狩りに参加したことが有るんだけど…普通のオークがハイオーク並みに強かったわよ」


「そうだな…ローレンスの記憶では亜竜系の魔物もいるし…恐ろしい話だ…」


何で、俺のことをジト目で見てるんだ?


「探索って名目のくせに…既にある程度知ってるってのも、おかしな話だ…」


「私達はあの時死にそうな目にあったのに…ねぇ」


「マークさんやユリアさんが?」


「二十歳頃だったけど…」


「あれは地獄だったな…オークの群れなんて最悪だったな…」


「…………」


遠い目をした二人を見て、クリスが不安そうな表情になってる。


「クリスが不安がるだろ!」


「あぁ、ゴメン、ゴメン!」


「私だけ知らないので…仕方ないですよね…」


「大丈夫よ、ウォルフが護ってくれるわよ」


「クリスはな。経験者は自己責任だ!」


少し嫌味を言ったつもりだったんだが…何で二人は生暖かい目で俺を見てるんだ!



毎日暇をもて余すつもりはなかったので、次の日は大森林探索用に虫除けの魔道具をクリスと作成することにした。

小さ目の結界を魔石に付与するための魔方陣を作成して、クリスに付与をお願いする。

それを俺の【再構築】でペンダントと同化すれば出来上がりだ。


出来上がった虫除け魔道具を見てユリアが呟く…


「ウォルフって本当に凄い魔導師になったのね…」


おっ、久々に俺の評価が上がってるな。


「これで、性格が残念じゃなければ…ねぇ」


何か聴こえた気がするが…

何で苦笑いしてるんだクリス。

そして爆笑してるマーク…後で覚えてろよ!



それから二日後にギルドに顔を出した時、許可証を発行するからクラン全員で来てくれとレイラから伝えられた。

宿に帰り、クラン全員でギルドに向かうと、ギルド長の部屋に通される。

何でギルド長の部屋なんだ?


「ギルド長のレイモンドだ。君達の探索許可なんだが…君達を国外に出すことに不安を示す方がおられてな…」


「確かに国外は国外なんですが、冒険者が国を跨いで活動するのは当たり前だと思いますが?」


「冒険者としては普通だ。しかし、君達のクランは王家から扱いに注意するように要請されているからな」


「アルフレッド殿下ですか…」


「やんごとなきお方……とだけ答えておく」


「で、許可証の発行は可能なんですか?」


「君達は面白くないと…理解してはいるんだが、『必ずレイスル王国に戻る』と誓約書に一筆入れて貰うことが条件だ…」


ギルド長は苦り切った表情で、申し訳なさそうに用意された誓約書を差し出す。

冒険者ギルドは本来、国家に縛られない大陸全土に広がる組織だが…やはり、組織である限り様々なしがらみがあるんだろう。


「元々、そのつもりでしたから問題はないですよ?」


「……そう言ってくれて助かる」


微妙な雰囲気ではあったが、無事に探索許可証を発行して貰い、俺達は北へと旅立った。

お読み頂きありがとうございますm(__)m


自身の拙い表現力を感じながらの更新を続けさせて頂いてます。


作品の参考のために、ご意見、感想、誤字報告等をお願い出来ればと思っています。

よろしければお願いしますm(__)m

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