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不死身の賢者  作者: @Tomo
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因縁の再会

ダンジョン【竜の巣】で、ウォルフ達は最深部に潜む竜の存在を知る。


クランが発足して最初の活動は【竜の巣】深部の探索に決まった。

魔石を埋め込んで行くことで、探索した場所までの転移が可能になり探索がかなり楽になったのが大きい。

普通なら、探索帰りの体力を残してなければ生死に直結する事態になるところが、限界近くまで探索を進められるってことだ。


「本当に反則だよな」


「ウォルフのおかげでかなり深部を目指せそうね」


ギルドで素材の買い取りをして貰った後、食事をしながら明日の方針を話し合っていた。

ハイオークやオーガは素材として高価な買い取りをしてくれるので少し贅沢なメニューにしている。

冒険者は装備に金がかかるので贅沢は避けられ勝ちだが、同時に体力が生死を分けることも多いので、たまには贅沢な晩飯も必要になる。


「明日はそのまま進むのか?」


「八階層は探索が進んでないから、もう少し探索してギルドに報告した方が良くないですか?」


「焦ることないから、クリスの言う様に丁寧に探索しながら進むことに賛成だな」


「そうね、ここまで来ると情報が録に無いから探索が大事だと思うわ」


クリスの提案に俺とユリアが同意する。


「オーガが相手なら連携の訓練になるしな」


マークも同意したことで、明日の予定も決まる。


「ウォルフの魔術は無詠唱だから連携には苦労したからな」


「そうね。昔から知ってるウォルフの戦い方とは違ってたから」


「ウォルフさんの子供の頃って…どんな感じだったんですか?」


マークとユリアの会話にクリスが興味を示した。


「剣に関しては、間違いなく数段上のレベルになったよな」


「そうか?」


「ウォルフは昔からこんな調子よ、クリス」


「こんな調子?」


「自分のことに関しては評価が低いのよ」


「謙遜してるんじゃなかったんですか?」


謙遜って…

俺はそんな立派な人間じゃないんだけどなぁ。


「別に自分を過小評価してるつもりはないぞ」


「たった数ヶ月で俺を追い抜いたお前がそう言うか?」


マークが呆れた表情で突っ込んで来る。


「それは俺の努力じゃないだろ!」


「エルフの記憶が有ったって、肝心の魔力操作はお前の積み重ねが有ったから使えてるんじゃないのか?」


「運が良かっただけだ、マーク」


「ほらね。ウォルフは昔からこんな感じよ」


「自分に厳しいんですね…」


クリスの評価がおかしい。

何で俺を人格者みたいに評価してるんだ!


「だ・か・ら、俺は劣等感の塊だったんだよ!」


兄さん達と比べられ…

俺と同じように【剣豪】のスキルを持たないマーク達にも敵わなかった過去をクリスに説明する横で、マークとユリアは『ヤレヤレ』といった表情で聞いている。


「だから、俺は本当は弱いんだよ!」


マークが俺を宥める横でユリアはクリスに愚痴っていた。


「本当、昔から自覚がないのよ。困ったもんだわ」


「………………」


クリスは自分の好奇心からこんな事態になったことを後悔してるみたいだ。

申し訳ない…



翌日、八階層に転移した俺達は階層を隅々まで探索していた。


「マーク、下の階層から変な魔力を感じないか?」


「ウォルフも感じたか。気のせいじゃないみたいだな」


スカウトのマークも下の階層から感じる異変に気が付いてた様だ。


「どうする?」


「直ぐ下って訳じゃないな…まだかなり下の階層から感じる」


かなり下の階層からだが、とてつもない魔力を持つ存在を感じる。

そして、その魔力はローレンスの記憶にある魔力に間違いない。


「たぶん、竜がいるな」


「「「………」」」


3人の表情が凍りつく。


「間違いないのか?」


「あぁ、ローレンスが千年前に戦った竜の魔力だ…」


「千年前?」


「竜が私達に気付いているの?」


「気付いては…いるな」


「転移で外に出るか?」


「そうだな。ここに魔石を埋めて様子見しよう」


後日ここに転移出来る様に魔石を埋めて外に転移しようとした時、最深部にいると思われる竜が魔力を使って俺に話しかけてきた。


『ダークエルフか…久しぶりだな』


俺以外には聞こえていない?


『魔力が少し変わっているな。我に復讐するために来たか?』


『ダークエルフのローレンスは俺の中で消滅した。ただ、記憶はあるから解る…あの時戦った竜で間違いないな?』


『消滅した?』


『ローレンスは俺の身体を乗っ取るために融合した時に俺が消滅させた』


『お前は?』


『俺はウォルフ=マークス。人間の冒険者だ』


『只の人間風情があのダークエルフを?』


『たまたまの結果論だ』


『ならば、お前はどうする?我と戦うことを望むか?』


『勘弁してくれ。わざわざそんなことをしたくない』


『あのダークエルフの記憶があるならば、我が何故エルフの里を壊滅させたか解っているのであろうな?』


『勿論だ。俺はエルフ達の行いを許せない』


『ほう…』


竜の真意は解らないが、俺の返答次第ではあの時と同じように戦う羽目になる可能性がある。

まさか、こんな処で因縁の再会をすることになるとは…


お読み頂きありがとうございますm(__)m


ここまでの文章を予約分も合わせまして読み易い様に改行等の改稿をさせて頂きました。


文章、構成等、拙い部分がまだまだ多いと思っています。

よろしければ、ご意見、感想等をお願いします。

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