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不死身の賢者  作者: @Tomo
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真実の告白

ウォルフはパーティーメンバーに自身の秘密を告白する決意をする。


【ハルムント】のギルドに行くと、【王都】で氾濫討伐隊に参加した実績で俺はA級、クリスはC級に昇格していた。

元々、昇級条件近くまでギルドポイントは貯まっていたことと、危険な討伐隊に志願したことが評価されたそうだ。


「ウォルフ、そろそろ帰って、集めた魔石を売った金で剣を新調したいんだけど」


「そうだね。クリスの防具も新調したいし帰ろうか」


あれから2ヶ月……マークもやっと『若』って言わなくなった。

ユリアが使う矢を入れる為の魔道具を造った方が便利だと思っていたんだけど、パーティーの3人には本当のことを伝えるべきかと悩み続けていた。


『クリスもマーク達も信用出来る…秘密は守ってくれるだろう』


『その後で、俺のことを化物と思われるなら仕方ないか……』


ギルドで魔石、素材を買い取りして貰った後、3人に話しかける。


「俺の部屋に来てくれないか? 少し話がしたい」


俺の表情が深刻そうに見えた様で、みんな無言で頷いた。

宿の部屋で用意しておいた小物入れを取り出す。


「これから見せる魔法については他言しないで欲しい」


「深刻な話ですね。勿論、師範にも報告はしないと約束します」


マークの返事にクリスとユリアも頷く。

俺は魔石に【異空間収納】を付与して小物入れと再構築する…


「ウォルフ! これは?」


「魔石に付与?それにこの魔法は?」


「ウォルフさん、まさかこの小物入れもウォルフさんが?」


予想通り、3人は驚愕の表情になった。

でも……本題はここからだ。

俺はローレンスとの戦い、その能力と記憶を得たこと、その魔法の特殊性と危険性について話していく。


「そんな……ことが……」


「………」


「ウォルフさん……」


やっぱり……予想していた通り、驚愕の表情のままだな……

次の瞬間、クリスが俺を抱き締めて来た。


「ウォルフさん、1人で辛い思いをして来たんですね…でも、私がずっと一緒にいます!」


「クッ、クリス?」


「全部1人で背負わないでください!」


泣きながらクリスが俺を抱き締め続ける……

暫くして、マークとユリアの視線に気付いたクリスは真っ赤になって俺から離れた。


「この2ヶ月、一緒に探索しながら『ほんの数ヶ月で何をすればここまで腕を上げることが出来るのか?』って疑問でしたが、今の話で納得出来ました」


「実力は私やマークと隔絶したレベルでしたからね」


マークとユリアが笑いながら頷き合っている。


「俺達にとって、『若』は大事な存在ってことは、ずっと変わりませんよ」


不覚にも涙が出そうになってしまった……


マークとユリアの小物入れを造って2人に渡した後、以前から考えていた魔法について話をする。


「クリス、ユリアの矢に魔法を付与して貰いたいんだけど」


「付与……ですか?」


「うん、リッチと戦った時、俺の剣に炎を付与したんだけど、かなり有効だったんだよね」


「剣に炎を付与したぁ?」


マークが驚きの声を上げる。


「それをユリアの矢に付与したら、かなりの戦力アップになるし…クリスの付与の鍛練にもなると思って」


「そんなこと……私に出来るんですか?」


「やり方は教えるから」


クリスに付与方法を教えた後、マークにも聞いてみる。


「剣を3本……いや、4本用意出来る?」


「もしかして……自分の剣にも付与して貰えるんですか?」


「【炎】、【冷気】、【雷撃】の付与と、普段人前で使う用の剣は【鋭利化】、【耐磨耗】にしようと思ってるんだけど」


「直ぐに買って来ます!」


「ユリアの分も一緒にね」


マークがとんでもない速さで部屋を飛び出して行った。

実はクリス用の剣は既に用意していたんだよね。


「これは……」


「こんな……感じか?」


「………」


それぞれの剣に付与した魔法を発現させる為の【魔力操作】をマーク達に教える。

3人共、普段から【魔力操作】の鍛練は続けていたので直ぐに付与魔法を発現させた。


「相手に合わせて使い分けることが出来れば、かなり有利に戦うことが出来るな」


「マークはスカウトで先行するから、【雷撃】が一番使い勝手が良いんじゃない?」


マークとユリアが運用方法について話し合っている。

俺はクリスに新しい魔法のアイデアについて話しかけていた。


「リッチの結界魔法と空間魔法のミックスで思い付いたんだけど、自分の身体だけじゃなく、任意の場所を繋ぐことが出来ないかな?」


「………それって【転移魔法】ってことですか?」


「うん、長距離で出来るなら移動が安全で楽だし……短距離しか出来なくても戦闘でかなり使えると思うんだ」


「それが出来たら……ウォルフさん、伝説の魔導師になっちゃいますよ」


「勿論、このパーティー以外の人にはバレないことが前提になるんだけどね」


「出来るんですか?」


「何時出来るか分からないから、明日から暫くは3人で探索して欲しいんだ」


「私も一緒じゃ駄目ですか?」


「魔法付与した武器に慣れて貰える方が、今後の探索を考えると助かるんだ。特にクリスはユリアの矢の付与について改良するべき所も観てきて欲しい」


「分かりました……」


クリスが少し寂しそうな表情をしてるけど…

この魔法はかなり危ない実験しないといけないから1人の方が気楽なんだよね。



お読み頂きありがとうございますm(__)m


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