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不死身の賢者  作者: @Tomo
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鍛練開始

冒険者としてクリスを鍛えることにしたウォルフ。

クリスに自分の知識を伝えることから始めます。


「今日はこのくらいで帰ろうか?」


「はい……」


ダンジョンの2階層で討伐したオーク3匹を解体しながら、少し早いが帰ることに決めた。

素材、魔石はそれなりに集まったが、オークの討伐中にオークの連携に苦戦したクリスは悔しそうな様子だ。


「少し鍛練したいことも有るから、帰ってから説明するよ」


「鍛練……ですか?」


「【魔力操作】のことでちょっとね」


「戦術じゃなく?」


あぁ、クリスは俺との差が戦術的な知識と思ってたんだな。

それも大事なことだけど、基礎的な戦闘力が先決かな?

個人の戦闘力によって戦術は変わるから、底上げを考えると基礎から鍛練するのが、結果的には早道になることが多い。


帰りに1階層でゴブリンやスライムに襲われたけど、前衛をしていた俺だけで討伐してダンジョンを出た。

帰ってからの鍛練を考えると、クリスには余力を残しておいて欲しかったからだ。


素材、魔石をギルドで換金した後、晩御飯を買って宿に帰り、俺の部屋でクリスに【魔力操作】の重要性を説明する。


「【身体強化】も【魔力操作】を精密に使うと用途に応じてバランスを変えて使える様になるよ」


「バランス?」


「例えば、俺の兄さん2人は【剣豪】のスキルを持ってたから、普段から腕力、動体視力、脚力が【身体強化】した時と同じ効果が有ったんだ。その兄さん達と試合すると、スキルがなかった俺は自分で【身体強化】しないと相手にもならなかった」


「剣に特化したスキルですか……」


「そう、兄さん達はハンデで【身体強化】を使ってなかったんだけど、俺が相手をするには【魔力操作】で的確な部位を強化する必要が有ったんだ。【魔力操作】次第で【身体強化】以外にも【障壁】の展開スピードが変わるし、魔物との戦いではかなり違いが出る部分になる」


「【身体強化】を教えてくれた先生は、【身体強化】を使う方法だけしか教えてくれませんでした……」


「うん、普通はそうだと思う。ただ、【魔力操作】を鍛えれば自分の魔力だけでなく、周囲の魔力を集めて使える様になるから長期戦には必須になるんだ」


「魔力を集めて使う?」


クリスが不思議な物を見る様な眼でこちらを見てる……


「【魔力操作】を鍛えれば、感覚的に周囲の魔力の流れも感じる様になるよ。それが出来ればかなり省エネで魔力を使えるし、速い魔法展開が出来る様になるから……まず、【魔力操作】を鍛えよう」


「私にも……出来るんですか?」


「俺が教わった方法で教えるよ。【スヴェイン家】の門弟の人達はみんなここから始めるんだ」


【スヴェイン家】の門弟が使うと聞いたクリスはやる気になってくれたみたいだ。

父から【スヴェイン家】の名を使うなって言われてたけど……

まあ、良いか。




基本的な【付与魔法】の経験が有るのだろう。

クリスは【魔力操作】の飲み込みが想定よりも速かった。


「魔力の集め方が馴れてる感じだけど、何かやってた?」


スキルのことを知らないって顔で聞いてみる。


「私の父は鍛冶職人で母が付与魔法を使ってたんです」


「お母さん譲りなんだ……」


「3年前に……領主様が『武器を作れ』って、両親を連れていこうとして……父が断ると、兵隊さんが父に斬りかかって……庇った母が、その後に父も……」


「………」


「私は剣を教えてくれていた先生と鍛練で家を空けていた時でしたので……帰ってから、近所の人が教えてくれました……」


「3年前で武器って、もしかして【グリードの乱】?」


「はい。【付与魔法】のスキルがバレると、今後も狙われるからと……先生が私を連れ出して冒険者にしてくれました。その先生も昨年腕を失って冒険者を引退されました」


「【グリードの乱】か……あの伯爵の討伐が1番上の兄さんの初陣だったから、話は聞いたけど……良くない話が多い伯爵だったみたいだね」


領地を継いだばかりの新領主が権力に溺れて暴走した、典型的な謀反だったが……

伯爵軍の装備が思いの外充実してたことでかなり厳しい戦いだったと聞いている。

クリスの話を聞いて、装備を整える段階でも犠牲が出てたことに驚いた。


「父は農機具の製造に重点を置いてました…母の【付与魔法】で【鋭利化】と【耐磨耗】の効果が有ったから……眼をつけられたんだと思います」


「確かに、その2つが付いてたら剣の消耗が少なくなるね」


「ウォルフさんはどんなスキルを持ってるんですか?」


「俺のスキルは【ゾーン】ってスキルなんだけど、走馬灯を見る様な状況……集中力が極限になった時にしか発動しないみたいで、普段は役に立たないかな?」


「初めて聞くスキルですね」


「かなり珍しいスキルみたいだけど、発動条件が厳し過ぎで……これからかなり鍛練しないと使えないね」


「どんな鍛練するんですか?」


「集中力ってことは……精神的な鍛練かな?」


「『かな?』って……」


クリスは納得出来ない様な顔になってるけど……

このスキルについては、ローレンスの知識しか情報が無いから仕方ないと思う……


お読み頂きありがとうございますm(__)m


拙い文章ですが、感想等をよろしければお願いしますm(__)m

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