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勇者の孫

ブックマーク登録、ありがとうございます!

学園というのは難しくて、下手くそですが頑張ります。

気楽に読んでいってください。

試験が終わり、見事に俺達は合格をした。

リリア達三人も、無事合格を果たし、一足先に終わっていた俺の元へ喜んで来た。

そして次の日。つまり、今日から学園生活が始まる。


「いやぁ、しかし。俺達全員同じクラスだったとはな」


俺達は、学園には歩いて登校している。

もちろん、電車は無ければ自転車も無い。

だが、こんな風に歩くのは今回限りだ。

これからは学園の寮に住むこととなる。学食はあるし、学園の寮も、部屋で協力するような仕組みになっているので、宿よりもお金がかからないそうだ。嬉しい。


「そうですよね!ビックリしました」

「一緒に組んだ三人組は、だいたい同じクラスになるらしいけど。まさかライルと一緒だなんてね」


確かにな。クラスは成績の順位によって変わるようで、なるべく上位は固まらないようにしているらしい。

のだが、俺は近い順位のやつが数名いるんだよなぁ。


「そう言えばさ、私達の試合凄かったんだよー?もう、レイラがどっかーんって!」

「ロナ、それでも先生は倒れなかった」

「でもすっごかったよ!?」


ロナの表現力が乏し過ぎて、全然伝わってこない。

だが、とにかくレイラがすっごかったという事だけ分かった。

こんな感じで、なんだかんだ話しているうちに、もう学園へ着いてしまった。

そのまま喋りながら教室へ向かって歩いている途中、俺は後ろから誰かに肩を叩かれた。


「やぁ、おはよう。君かね?成績トップで入学したって子は」

「「「おはようございます」」」


このおじいさん、見たことあるぞ。

確か......


「私は学園長のドーラント」


そうだ、理事長だ。名前は覚えておこう。

そして、同時に俺は再び後悔を思い出した。

成績トップの入学。

それは、普通ならとても喜ばしいことだ。

しかし俺にとっては、単なる目立つ理由。

最悪の場合、正体がバレるということもありうる。その可能性は少しでも下げておきたかったのに、初日から大失敗をやらかしてしまったようだ。

かなり手加減をしていたつもりだったんだがな......まぁ、そうなってしまっては仕方が無いか。


「いやはや、勇者の孫を抜いて一位とは恐れ入った」

「いえいえ、たまたま運が良かっただけです」


そう、勇者の孫であるアルスは、俺とのわずかの差で二位になってしまった。

これもミスだ。

代々、勇者は学園に通えば、全てにおいて一番を誇る。

しかし、今回は初っ端から二位で入学。

顔に泥を塗る結果となってしまった。


「それでは、失礼します」

「うむ。一位で入学しても、日々精進だぞ」


そう言って、学園長と別れた。

俺達は、クラスに入る。

どうやら朝早く来すぎたようで、まだ誰もいない。

中は大学みたいになってるんだな。

まぁ俺はまだ高校生だったけれども。


「そうだ。先に荷物、部屋に置いてきたらどうだ?」


別にここで待っている必要も無いし。

集合のチャイムまであと、三十分近くある。


「そうですね、じゃあそうします。ロナ、レイラ行くよ」


リリアは二人を連れて女子寮へ向かった。

さてと。


「何の用だ。隠れてないでこっちへ来いよ」


俺は、教室の外に話しかける。

すると、ガラガラっと扉を開けて中に人が入って来た。三人か。


「別に隠れてなどいないさ。ただ、あまり聞かれたくない話しだったのでね」

「お前......」


そのうちの一人に、見覚えがある。

確か......


「アルスだ。お前に用があって来た、一位のライル」


一位、とわざわざ付けるということは、やはりそういうことか。

俺に恨みを持ったな?全くめんどくさいやつだ。


「貴様ごときが俺を抜くとは......こんな屈辱初めてだ」


そうは言われてもなぁ。今さら順位は入れ替えられないし、どっちにしろ入学出来たんだから良いじゃねぇか。

勇者の孫であるって、もっと良い奴かと思ってた。

勇者の孫のくせに、すごくプライドが高いな。

めんどくさいから、あまり関わりたくないな。

こうなることは予想していたが、ここは適当に謝っておかえり願うとするか。


「あぁ、すまないな。今回はたまたま運がついてたみたいなんだ。やっぱり勇者の孫は凄いよ」


しかし、お気に召さなかった様で。

「チッ」と舌打ちをすると、仲間と一緒にどこかへ歩いていってしまった。


「覚えてろ。次は負けんぞ」


はぁ......一体なんだったんだ。

相当悔しかったみたいだな。次は負けてやらないと、まためんどくさくなりそうだ。

時には相手に勝たせてやる。それが処世術だ。

勇者の孫御一行が出ていったところで、ちょうどリリア達が帰って来た。


「たっだいまー!」

「ただいまです」

「おう」

「あれ?ライルさんは荷物置いて来なかったんですか?」


あぁ、そうだった。忘れてた。

本当はあいつらと話すために、リリア達に席を外させたんだがな。

まぁ、俺も荷物を置いてくるとするか。


「ちょっと感動しちゃっててな。少しだけ学園内を探検してたよ」

「そうでしたか。意外と可愛い面もあるのですね」


うふふと、リリアが笑う。その姿に少しドキッとしてしまった。


「じ、じゃあ俺も置いてくる」

「行ってらっしゃーい」


まぁ、置いてくると言ってもすぐそこに寮があるんだけどな。


さてと、俺の部屋はどこかなっと。


「お、ここか」


俺は、部屋の扉を開いた。

あれ?鍵が空いてる。


「うわっ!?」


中には下着姿の人がいた。

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