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ひみつのお姫さま  作者: 朱音小夏


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episode6

13時を回る頃、若葉はクラス委員長に客引きへと行くように命じられた。衣装係の女子と共に着替え教室へと入り、準備段階から予定していたピンクのゴスロリ衣装へと着替える。着替えが終わり軽くメイク直しをしていると、先に客引きをしていた執事コスの男子生徒が入ってきた。


「おつー。おう、桜ちゃんの出番ですか。マジ可愛いな(笑)この格好だとお姫様みたいでええやん!」

「...今日だけはありがとうと言っておく。」

「ホントは嬉しいくせにぃ。そだ、1枚写真撮ろーぜ!」

「1枚につき1万な。」

「高ぇ(笑)」


男子生徒はそう言うとメイクをしていた女子生徒にスマホを渡し、2人のツーショットを撮ると、男子生徒は「サンキュー」と言い撮った写真を見た。


「おぉ...これはヤバイな...。確かにこれなら高く売れそう...。」

「売るな...。」

「あ!桜ちゃん、ネームプレート付け忘れてるよ!」

「ありがと。」


若葉は女子生徒からネームプレートを受け取ると、腰のエプロン部分に取り付けた。


「ホラ、グラスボード寄越せ。」

「1人で大丈夫か?」

「女子じゃないんだし大丈夫だって。客寄せパンダするだけだし。」


若葉はそう言うと、クラスボードを受け取り着替え教室を後にする。1人でいいとは言ったものの、女装をして1人で校内を歩くのに少し抵抗を感じてきてしまった。


「やっぱり、ついてきてもらえばよかったかな...。」


若葉は小さくポツリと呟くと、首をフルフルと振り、頬をパンと叩いて気合いを入れ直した。


「弱気にならない!よし、行くか!」


気分を入れ替え、いざ行こうとすると、肩をポンと叩かれ「ねぇねぇ」と声をかけられた。


「キミこのクラスの子?可愛いねぇ。名前は?あ、桜ちゃんて言うの?オレ実はツレとはぐれちゃってさァ。良ければ案内してくんない?」


見たところ20代前半くらいの男性で、肩を叩いたまま肩を抱き顔を近づけてくる。若葉は気持ち悪く感じ力を入れて手を退けようとするが、思ったよりも強く抱かれているためビクともしない。


「黙りしないで、お話ししようよー。」


若葉は耐えられないと目をギュッと瞑った瞬間、肩が軽くなるのを感じ、そろりと目を開けた。


「未成年ナンパしてんじゃねぇよ。クズが。」

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