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ひみつのお姫さま  作者: 朱音小夏


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episode5

時刻は午前10時。学園祭"桜ヶ丘祭"の開始時刻である。桜ヶ丘高校の校舎には、老若男女様々な人々が集まってきている。校舎に入るとそこら中から生徒達の呼び声が溢れかえる。そんな中、早くも1-3は注目の的となっていた。1-3はコスプレ喫茶。男女様々なコスプレで接客をしている中、やはり人々の視線を引き付けたのはメイドのコスプレをした若葉であった。


「いらっしゃいませ、お客様。ご注文はいかがなさいますか?」


若葉が柔らかい笑みを浮かべ接客すると、女性も男性も顔を赤らめる。そして大半のお客はこう言うのだ。


「あの!写真一緒にお願いできますか?!」


普段の若葉であれば「こんな黒歴史、写真に残したくない!」と言うところであるが、今は"桜ちゃん"である。お客の要望には喜んで応える。


「えぇ。私でよければ喜んで。」


若葉がにこやかに応えると、女性客は「キャー!」と大はしゃぎをし、男性客はニヤニヤとしながら写真を撮る。男性客のニヤつきに対しては若干引きながらも「これも集客のため」と思いながら堪えるのであった。そうこうしているうちに1時間が経過した。


「桜ちゃん!そろそろ次の衣装に着替えてー!」

「ハーイ!」


若葉はお客が飽きないように1時間ごとに衣装替えをする事になっている。これはリピーター狙いの策略でもある。そうして、衣装替えした若葉が次に着ているのは、水色を基調としたチェックのセーラー服。髪型はロングのストレートになっていて、清楚なイメージとなっている。着替えとメイク直しを手伝ってくれた女子からはキラキラした目を向けられた。


「良いよ...!良いよ桜ちゃん!シンプルすぎるかなぁって思ったけど、全然イケる!」

「ホント?変じゃない?」


若葉はその場でくるりと回ると、女子達は「メッチャ良い!」「可愛すぎる!」と興奮した面持ちであったため、若葉はホッとして、「それじゃ、接客に戻るね」と声をかけて着替え教室からクラスの教室へと戻った。教室へと入ると周囲からは「キャー!」だの「うおぉ!」だのと声が上がった。若葉はサービスをするかのように「皆さんいらっしゃいませ!桜です!」と言うとウィンクをした。すると教室からはハートが溢れかえるかのようにお客もキャストも桜ちゃんにメロメロになっていた。そんな様子を見ていたクラス委員長は「フッフッフ...」と低く笑い、「やはり私の見立てに狂いは無かった!!」と声高らかに言うのであった。


「桜ちゃん!この調子でどんどん稼いでおくれよ!」


ニヤリと笑うクラス委員長の視線に若葉はゾクリとしながら接客へと戻った。

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