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ひみつのお姫さま  作者: 朱音小夏


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67/69

episode66

新のエスコートは完璧だった。まずはオシャレなカフェでお茶をしながら2人きりの会話を楽しみ、時間を見てそのままお昼のメニューを注文する。そして食事を終えると、今話題の恋愛映画を観に映画館へ。ポップコーンとジュースを買い席に着く。映画の内容はありきたりな物ではあるが、若葉の涙を誘うのには十分だった。映画が終わると、新は若葉にハンカチを差し出してくれた。


「本当涙脆いよね。まぁ、そんな所も可愛いんだけどね。」

「!...バカ。」


何ともまぁバカップルのようなやり取りである。その後はショッピングモールでウインドショッピングを楽しんだ。そこで、若葉はプレゼントを用意していない事思い出した。若葉は思い切って新にプレゼントの要望を聞くことにした。


「あ、あの新...」

「?なに?若葉。」

「じ、実はね、オレ、色々あったからプレゼント用意できてないんだ。だから...」

「プレゼントなんて。別にいいんだよ?こうしてデートしてくれてるだけで幸せだからさ。」

「それじゃあ、オレの気がすまないよ!...何か欲しい物でもない?サプライズにならないのは...ゴメンだけど...」

「んー...そうだなぁ...あ。」

「?」


新は周囲をキョロキョロと見渡すとカッコイイ腕時計が目に入った。値段もお手頃でおねだりしやすい。


「若葉、あの腕時計とかどうかな?」

「わ!カッコイイ!新に似合いそう!オレ、これプレゼントしたい。いい、かな?」

「もちろん。若葉から贈られる事に意味があるんだよ。」

「意味?」

「それは後で教えてあげる。」

「?じゃあ買ってくるね!」


そう言うと若葉はショップへと駆けて行った。若葉は一体どう言う反応を示すだろうか。恋人が腕時計を贈る意味。それは「同じ時を刻もう」「末永く一緒に」。新は若葉が戻ってくるのを今か今かと待ちわびた。


「新!お待たせ。」

「おかえり。プレゼント交換はディナー食べてからにしよう?イタリアンのお店予約してあるんだ。お手頃だけど美味しいって噂なんだ。」

「わっ!楽しみ!」

「それじゃあ、時間も丁度いいし行こうか。」


そうして2人は手を繋ぎながらディナーへと向かって行った。

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