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ひみつのお姫さま  作者: 朱音小夏


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episode34

喜多川の事、新に黙っていては心配かけてしまうかもしれない。今日の事が終わったら相談しよう。と若葉は思った。新の事だ。いくら若葉が黙って隠していようとしてもすぐに顔色を読み取ってしまうのである。下手に隠し立てするよりもマシだ。と思い、早速若葉は新に「相談事があるから放課後、新の友達に会ってから話聞いて欲しい。」とLINEした。するとすぐに「了解」と返事が来た。短い返事だが、若葉を安心させるのには十分であった。



放課後になり、若葉は女子制服に着替え

軽くメイクをするとウィッグを被り"桜ちゃん"になった。クラスメイト達は「やっぱりどこからどう見ても女子だな。」「作戦ちゃん可愛すぎる」と声を上げた。クラス委員長にウィッグに編み込みをしてもらい、女子達に最終チェックをしてもらうと、皆から「気張って行きな!」と背中を押された。


「ありがとう皆。行ってきます。」

「ファイトー!」


若葉は"桜ちゃん"として教室を後にした。玄関へと向かう最中、「美少女がいる」「あれって学園祭の時にいた幻の美少女じゃない?!」と注目を集めた。若葉は周囲の声を無視して校門で待つ新とその友達の元へと行った。


「新君。お待たせ。」


若葉は"桜ちゃんモード"で新に声をかけた。


「!わ...桜ちゃん、お疲れ様。全然待ってないよ。コイツらが桜ちゃんに会いたがってた友達。」

「君が新の彼女の桜ちゃん?メッチャ可愛いじゃん!新なんてやめて、オレとかどう...?!」

「お前ふざけるなよ。桜ちゃんごめんね。」


新はそう言いながら友人の頭を思いっきり叩いた。


「大丈夫だよ。初めまして。新君とお付き合いさせてもらってる桜です。よろしくおねがいします。」

「フッフッフ...。実は初めましてじゃないんだよね...」

「えっ?」


新の友人の言葉に若葉はヒヤリとした。


「実は桜ヶ丘祭のとき、オレ達会ってるんだよねぇ。」

「そうそう!オレ達その時桜ちゃんに接客してもらったの。」

「...もしかして新君と一緒にいた?」

「田辺でーす!」

「巻でーす!」


「いやぁ、まさかこんな美少女と付き合い出すとは」と2人はうんうんと頷いた。そんな2人に新は「日頃の行いが良いからな。」と言った。2人は「なにぃ!」「お前だってさほど変わりねぇよ!」と新に絡み始めた。「やーめーろー」と言う新にダル絡みを続ける友人の2人。そんな様子に若葉は思わず、クスクス笑ってしまった。そんな若葉の笑顔の可愛さに3人は頬を赤く染めた。友人2人は兎も角、新までそんな反応をするものだから若葉は心の中で少し呆れてしまった。


「さ、桜ちゃん!もし良かったらこの後皆でお茶でも...」

「おい!会わせるとは言ったけど、そこまでは許してねぇぞ!」

「良いじゃねぇか。オレらだって桜ちゃんとお喋りしーたーいー!」

「そーだそーだ!新ばっかりズルいぞ!」

「ズルいも何も...。オレは桜ちゃんの彼氏なの!当たり前のこと言わせるな!」


新が友人2人と言い合いしていると、若葉が新の手を握った。その行動に新はビックリすると、


「お誘いは嬉しいです。でも今日は新君と放課後デートの約束をしているんです。ごめんなさい。」


若葉が柔らかい笑みを浮かべてそう言う。すると、田辺と巻は「か、可愛すぎる!!」と声を上げた。新は「流石若葉!オレの天使!...いや、女神か?!」と心の中で呟くのであった。

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