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ひみつのお姫さま  作者: 朱音小夏


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episode29

「さて!佐倉君。お願いされた通り、今着てない制服持ってきたわよ!」

「...委員長、なんでそんなノリノリなのさ...」


翌日の昼休み、昼食をとり終えるとクラス委員長が女子制服一色を持って若葉の元へとやって来た。クラス委員長と若葉は同じ165cmでそれに加え若葉は筋肉のつきにくい華奢な身体つきなのでサイズ調整は必要無いであろうが、準備しておくことに越したことはない。


「お!なんだ佐倉。女装に目覚めたか?」

「新たな扉開いちゃった系?」

「ち、違う!これにはわけが...」


若葉が男子達からからかわれていると、クラス委員長が咳払いをし注目を集める。


「ハイハイ!皆落ち着いて!佐倉君は彼氏君のために女装する!以上!」

「なんか面白い事になってんな。」

「...面白がらないでよ。」

「良いじゃねぇか。世の中多様性なんだし。」

「そーそー。多様性多様性!」


1-3の教室が若葉を中心として賑わい始めている。その様子に教室の前を通る他のクラスの生徒達も「なんだなんだ?」と注目してくる。そんな中でスカートに足を通すのが躊躇われるのだが、サイズの確認をしない訳にはいかない。若葉は「えぇい、ままよ!」とスカートを履きズボンを脱ぐ。そして、そこまでしなくてもと言ったのだが、皆に「せっかくだから!」と女子制服のリボンまで着けさせられた。すると周りから「足キレイ」「女子にしか見えない」「彼氏君が羨ましい」などなど、声が上がった。男女問わず様々な視線を送ってくる中、若葉は不意に変な視線を感じた。一瞬であり、視線の元を探そうにも人集りが出来ていて確認する事は出来なかった。まぁ、気にする事はないか。と若葉は思い直し、クラス委員長のスカートがジャストサイズである事に複雑な思いを抱いた。それはクラス委員長も同じだったようで、「なんで男子のクセに私のウエストサイズがピッタリなのよ...!!」と落ち込んでいた。


「佐倉君、腰細ー。学園祭の時、別に男性用のコスプレ衣装じゃなてもよかったじゃん?」

「いやいや。学園祭の佐倉君の衣装は殆ど手作りよ。」


他のクラスの女子の問いかけに若葉のクラスメイトが応える。そのクラスメイトは「サイズが殆ど女子と変わりなかったのよねぇ...」と遠い目をした。そんなクラスメイトに若葉はなんだか申し訳なく感じ、「な、なんかごめん...?」と謝るのであった。


「ま、まぁサイズも見た目も大丈夫だし...佐倉君、着替えよ?なんだか女子達がいたたまれなくなってきちゃうから...」


「それはオレもだよ...」と呟きリボンを取りズボンへと履き替えるのであった。


「...体育の時もたまに思うけど、佐倉の着替えはなんだか見てはいけない気が...」

「わかる。背徳感がやべぇ...」

「なんかファンクラブ作る話が出てるらしいぜ?」


...そんな男子達のコメントは聞こえないフリをした。

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