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ひみつのお姫さま  作者: 朱音小夏


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episode15

女子2人とジュースを飲みながら駄弁っていると、ガチャリと玄関が開く音がして「ただいまぁ」と言う若葉の母の声が聞こえてきた。そしてトントンと階段を登る音がしてくる。若葉は女装をしたままだったため、マズいと思ったが時既に遅し。若葉の部屋のドアが開かれてしまった。


「ただいま、若葉。お友達でもきて...」


母は部屋に入って来るなり若葉の姿を見て固まった。そして、わなわなと震えたかと思ったら、つかつかと若葉に歩み寄り「若葉ちゃん!」と抱き着いてきた。


「か、母さん?!」

「もぅ!何よその格好!いつにも増して可愛すぎるわ!!流石ウチの子!お母さん、娘も欲しかったのよねー!あら、あなた達が若葉の事を娘にしてくれたの?ありがとう!」

「母さんテンション上がりすぎ。2人が引いちゃ...」

「ですよね!佐倉君、ホント女の子にしか見えないくらい可愛くなっちゃうんですよ!」

「学園祭でもスゴい評判で!!」


母と女子2人が若葉そっちのけで盛り上がっていると、若葉はそのマシンガントークについていけず、ポツーンとなってしまった。


「学園祭行きたかったのだけど、この子に来るなって言われてたのよねぇ。まさかその理由が女装しているからだとは...」

「男なら誰でも実の親に女装姿は見られたくないと思うよ。」


若葉はそう言うと、プイッと顔を背けた。


「でも、何でまた女装?お母さんは嬉しいけど、もう行事じゃ無いんでしょう?」

「...それは...」


若葉が言いにくそうにしていると、市川さんが「実はー...」と学園祭での出来事を話してしまった。母は「まぁまぁ!」と言うと、口に手を当て頬を紅潮させながら、女子高生に負けず劣らずのテンションで若葉に詰め寄ってきた。


「ナンパされるなんてスゴいじゃない!しかもそれを助けてくれた男の子とデートですって?!どんな男の子なの?イケメン??」


母に相手の事を詰め寄られると、若葉は言いにくそうに「それが...」と言葉を紡いだ。


「...それが相手は新なんだ。」

「え...新君...?」


母は若葉と新が疎遠になっていたのを知っているので驚いた。


「そう。新君か...。若葉だとは気づいてなくても仲直りのキッカケにはなるだろうし、いい機会かもよ?」

「うん...」


母にも背中を押され、若葉は「頑張らないとなぁ」と思い、気合いをいれるのであった。

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