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ひみつのお姫さま  作者: 朱音小夏


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episode14

全ての買い物が終わり、市川さんと増田さんを連れ、メイクの練習をするため若葉は家へと帰ってきた。若葉の家族は若葉を含め、共働きの両親の3人家族なので家族に鉢合わせる事はあまりない。若葉は2人を自室へと案内すると、キッチンへ行きジュースを持って2人の元へと行った。自室の扉を開けると、2人が家探しするかのように若葉の部屋を見て回っていた。


「ちょっと...2人とも何してるの...」

「いやぁ、男の子の部屋初めて来たから興味湧いちゃって(笑)」

「この写真の男の子佐倉君?メチャかわなんだけど!今より更に女の子っぽい!」

「やめてよぉ...」


2人はキャッキャとはしゃいでいる。一通り遊び終えると、2人はジュースを飲み落ち着いて、「さてと」と言い、自分達のカバンからメイク道具を取り出した。若葉もそれにならって今日買ったプチプラのメイク用品の入った袋をテーブルの上に置いた。そして、それらを使い女子2人からのメイク教室が始まった。下地がー、アイシャドウをー、などと学園祭でやって貰った方法と同じ工程でメイクをしていく。今回は自分で行うので若葉も真剣になって教わっていた。そうしてメイクをし終わると、これまた買ってきたワンピースを着てみる。ウィッグは無いが、着替えた若葉の姿を見た2人は目を輝かせ頬を紅潮させた。


「佐倉君可愛すぎ!」

「ウィッグ無しでも全然大丈夫だよ!」


2人から大絶賛された若葉は恥ずかしくなり、モジモジしていると「その仕草もいい!」と何故か喜ばれた。


「これでウィッグ着けたら、誰も男の子だなんて気づかないよ!」

「ホントにソレ!もう完璧な"桜ちゃん"だよ!」

「2人のお陰だよ。...ありがと。」


若葉からお礼を言われた2人は心にズキューンと感じたトキメキを隠すことなく悶えていた。


「佐倉君...。反則だよ、その可愛さは...」

「桜ちゃんのためなら何でもするよ!そうだ!今度のデートが成功したら、これからのコーディネートは是非私達に任せて!」

「...成功するかな...。でも成功したら正体を隠すのは良くないとも思うんだよね...。」


若葉の言葉に「それもそうか...」と市川さんが言うと、増田さんが「でも!」と言葉を紡いだ。


「すぐ付き合うとかは無いかもしれないし、桜ちゃんとデートだけ続けたいだけかもしれないし!」


「それもそうか」と若葉は納得すると、「これからよろしくお願いします。」と2人に頭を下げた。

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