83話 ドクノ王様は
ドクノ王国の城の地下に車を停め、ここは魔法がかかっているおかげで息ができるらしい。車から降りドクノ国はなんか懐かしさを感じるからいいけれど、なぜよりによってドクノ国なんだと思ってしまう。あんなの聞かされていなければ、観光に来ていたぐらいだ。
それにしてもめちゃくちゃ車が停まっていて、少し憧れの部分があった。いつかは免許持って、自分の車を持っていたのかなとか想像してしまう。
「車の運転ってやっぱり、免許持ってた人限定なんですか?」
「もちろん。記録があるからそれによって持つことができるんだよ。まあ俺の場合は、こっちに来た時、デステクライン使いだったから、免許は剥奪」
「じゃあなぜ今運転できるんですか?」
「カステクライン使いになったら、再試験受けられてそれで免許持ったんだよ」
なんか裏ましさがありそしてちょっと恨みが出てしまった。なぜなら俺を突き落としたのがセブラなわけで、ここに来てしまったのだから。まあ仕方ないやとエレベーターに乗ってみると、現世のエレベーターのようにボタンがなかった。
「王様のところまで連れてってくれ」
畏まりましたとエレベーターがしゃべり、移動し始めたのだ。これも魔法で動いているのかと興味が湧く。ガラスでできたエレベーターだから、どんな部屋があるのかが丸見え状態だった。ただ外は紫っぽい粉瘤が舞っているから景色が微妙な感じだ。
到着しましたとエレベーターがしゃべり、ドアが開き、エレベーターから降りると、そのエレベーターは違うところへと行った。
「王様、はいんぞー」
そんな軽々しい喋り方でいいんすかと思いながらも、部屋へと入ったら兄貴が喜びそうな道具がたくさん置かれ、多種多様な色合いが黙々と瓶に入っている。
王様はどんな人だと思いきや、二歳ぐらいの男児がおしゃぶりを咥えて大きな白衣を着ていた。
「赤ちゃん?」
そう呟くと俺はその赤ちゃんに蹴り飛ばされたのだ。プーリーは笑いを堪えられないようで、めちゃくちゃ笑っている。
「誰が赤ちゃんだぁ?」
もう一発くると思っていたら卯京さんがその赤ちゃんを抱っこして止めてくれる。チュパチュパとおしゃぶりを咥えている男児が王様らしい。よくよくみると小さな王冠をつけていた。
「申し訳ございません、王様。ちょっと驚いてしまって」
「分かればいい。卯京、もう蹴り飛ばさないから降ろしてくれ」
「いや、その感じだとやる気だろ。それに青藍の葉桜の者である以上、丁重に」
「ふん。僕ちんは認めてはいない。お前が青藍の葉桜に選ばれるなど。僕ちんには見えている。お前の心は今もなお怯えている以上、滞在は三日。三日以上居続けたら強制的に毒の餌と」
卯京さんが兎のぬいぐるみを出したことで目がそっちに行ったりきたりで次第にはそのぬいぐるみを持って寝てしまう。
「ふう。これ以上言わしたら元もこうもない。後で俺がしっかり言い聞かせるから、プーリー。いい加減、笑い止まれ」
「だって相変わらず王様面白すぎてツボに入っちゃうよ。やっぱり赤ちゃんなんだなって」
「こんな王様だけど、ちゃんと想心のこと見てる証拠だよ。だからさっき言った言葉は気にすんな」
卯京さんはそのまま王様を寝かしに行ってしまわれ、残された俺たち。俺の心が怯えてるってどういうことだよと、つい胸に手を当ててしまう。
アンジもプーリーも気にしなくて大丈夫だよと言ってくれるけど、俺の気持ちはすっきりしなかった。
「さてと王様があんな感じだけど、一件任務渡されてるから行こっか。卯京は多分、王様につきっきりになると思うからさ」
あの状態だと卯京さんと一緒に任務はないってことなんだなと思いながら、プーリーについていくことに。外に出ればさっき見たようになってしまうのだろうか。それにとついアンジに聞いてしまう。
「アンジ、三段魔導士試験いつになるんだ?」
「いつもなら国に戻ってから、試験を受けさせてたからね。後で僕たちの王様である、校長に聞いてみるよ。もしかしたらこっちで受けてほしいとなれば、最終的にあのベビー王様が判断されるからね」
「じゃあつまり、三日以内に凄さを示さないといけないってことだよね?」
雫が質問するとそうだねとアンジが相槌を打っており、今回の任務できっと玖朗たちが現れるのは確かなことで、雫も狙われる可能性もある。
それから三段魔導士になれば、芽森のところに行けるから頑張らなくちゃな。
「そうだ。アンジとちょっと買い物して来るから、想心と雫はこの建物探索してていいからね」
「蛇で驚かせるなよ」
「わかってるって」
「胃が痛い」
いやいやなアンジを引っ張って行ってしまったプーリーで、そう言われてもなと思っていたら雫が俺の服を引っ張る。
「どうした?」
後ろを向くと雫はいきなりしゃがみ込もうとしていて、大丈夫かと雫を支えた。体が便乗じゃないぐらい震え切っていて、まさかと椅子があったからそこに座らせる。
取り出しでコップを出し魔法で水を入れてあげ、それを飲ませてあげた。それでも手は震えていて、その手を握ってあげる。
「ごめん。もう嫌だ。アンジと一緒にいたくないっ。セブラのところに行きたいっ」
「平常心をずっと保っていたんだな。悪い、気づいてあげられなくて。なんでそんなにアンジと一緒にいるのが嫌なんだ?」
「カゼノ国で起きていた時、想心が寝ている間で、その光景を見たの。アンジは伊雪さんと戦ってたけど、笑ってた。まるで想心を永遠に手放さないという表情。その一方、伊雪さんは玖朗団長の想いを知ってるから、眩い光が見えた。怖くてアンジに言えなくてっ」
まるで陰陽のようなイメージだな。陰陽のように二つの仮面を持っていて、通常なら平等を保っている。けれどいい人そうだとしても、実際は心が真っ暗で、その一方悪い人そうに見えていたとしても内には秘めた光が存在するように。
それが仮にそうなら俺はどうすればいいのだろうか。
「確かに俺はあの時点で何が起きていたのか正直わからない。アンジが俺に何かをしたのかもわからないけど、ずっと一緒にいて、俺はまずアンジを疑えない。それはわかってくれるか?」
「…うん」
「いろいろありすぎて、まだ整理はついてないけど、何がなんでも、雫の人生も、芽森の人生も、奪わせない。危険だって感じたら、大声で叫べばいいよ。セブラ助けてって」
「来てくれるかな」
大丈夫だよと雫の頭を撫で、俺の心はまた一つ黒に染まっているような感覚を感じた。
雫はまだ少々怯えていたとしても、雫の気持ちを知れて、建物内を探索中。もちろん雫の手を握って。それにしても一つ一つの部屋が研究室となっていて、これは凪嬉兄が目を輝かせて、なんの研究をしてるんだろうねって言いそうだな。
後はここの温室の部屋っぽいと中に入ってみたら、叫び声がして、聞こえた方角へと行ってみる。行ってみると木から落ちたらしい、學門さんがいたんだ。
「學門さん、なぜこちらにいるんですか?」
「あっ想心くんに雫ちゃん。久しぶりだね。いたたた、研究材料として葉っぱをもらいに来たものの、頑丈木の葉は簡単に採れなくてね」
「頑丈木って言うんですね。俺も試しに採ってみようかな」
「そんなに採れにくい葉、私も興味ある」
雫も興味を抱いたみたいで、一緒に木登りをし葉っぱを採ろうとしてみる。しかし學門さんに言われた通り、頑丈すぎてなかなか葉っぱが落ちなかった。どうやれば採れるんだよと必死になっていたら、滑って落下してしまう。
その瞬間、俺は大きな光に包まれ別の場所に寝っ転がっていた。
ここはどこだと周囲を見渡すとモノクロの葉桜の木々に大きな葉桜の木がある。
「兄さん」
兄さんと疑問に思いながら、振り向くとアンジにそっくりだとしても、少年っぽい子がいた。
「俺はお前の兄貴じゃ」
「ううん。魂が共鳴しているから兄さんだよ。やっと会えた。僕は冰春の魂の一部。僕はずっとね、兄さんの魂にいたんだ」
「なんでアンジの元に帰らないんだよ」
「帰れない。僕の魂が拒絶してるって言ったらいいかな。想心の前だと普通に見えるかもしれないけど、実際は違う。いずれわかってしまうし、想心の心は限界度を超えてしまうから現れた。さっきベビー王様に言われた意味は、三日後に雫がシロノ団に連れて行かれる。そこに冰春も帰ってしまうっていう意味だよ」
信じたくない言葉だった。アンジと離れたらアンジはどうなってしまうのだろうかと。
「俺は連れて行かれないのか?」
「ないよ。だって兄さんは邪魔者だった。きっと三日後は、再び封印されるに違いない。そうならないために、意味はわかってる?」
「…俺がデステクライン使いになれってことだよな。そしたら俺は俺のままでいられるのか?」
「わからない。想心次第だと思う。あの人に気づかれる。危険だと感じたら知らせるから、それまではこのこと秘密だよ」
アンジの一部が光出したことで、その光に包まれさっきいた場所に戻った。
「大丈夫かい?」
「はい。あれ?葉っぱ採れてる。なんでだろう」
「さあね。さてとその葉っぱくれるかい?」
あっはいと學門さんに渡し、プーリーが蛇柱の部下なら、二人で出かけた理由も納得してしまう。準備する材料をこの国で飼っているんだろう。
「想心?」
「なんでもないよ、雫。あのそれを使って何を作るつもりなんですか?」
「言えないけど、ようやく未来でやりたかったことができそうだよ。それじゃあこれ貰えたから、僕はカミナリノ王国に戻るよ」
「研究完成したら、教えてください。ちょっと興味があるんで」
もちろんと嬉しそうに葉っぱを見ながら、温室を後にした學門さんで、俺たちも行こっかと行こうとしたら、頑丈木の葉っぱがめちゃくちゃ落ちて来て、落ちる威力がすごく少し離れた。
落ち着いたところで葉っぱを手にしようとするもめちゃくちゃ重たい。俺が渡したやつはそんな重くなく普通の葉だった。もしかして、俺のためにとつい頑丈木を見てしまう。學門さんに気をつけろという意味だったのかもしれない。
「雫」
「どうしたの?」
「やっぱりさ、このまま二人で逃げないか?」
「急にどうしたの?想心らしくないというか」
なんとなくだよと雫の手を握り、頑丈木から離れるとその葉は消えていく。頑丈木のことは後で調べるとして、俺たちを逃さないために、この建物に閉じ込めさせているのだとしたら、おそらくプーリーとアンジは帰って来ない気がした。
とにかくここから出なくちゃ意味がないと出口を探していたら、卯京さんとばったり会う。
話しかけようとしたら着いてこいという合図で、着いて行った。卯京さんは警戒心を出しながら、さっきの駐車場に着く。卯京さんの車に乗せてもらって、卯京さんはエンジンをかけて王国から出た。
「卯京さん」
「プーリーがシロノ団であるのは知ってた。プーリーが動くということは、大きなことが起こる。そうベビー王様から聞いてたからな」
「俺たちを手助けしちゃったら危険じゃ」
「気にすんな。現世でできなかったことをここで果たせたら、俺は無魂になろうが構わねえよ。ムニャムニャノ村で一旦潜めんぞ。あそこなら大体、来る人はあまり来ないし、それに…後で顔出すかもな」
誰だろうと雫と目を合わせながら、ムニャムニャ村に着くまで、卯京さんがどんな人生を歩んで来たのか教えてもらうことに。
◆
やはり想心くんの心の中にいましたかと葉っぱを燃やし、車が王国を出るのを見届ける。本来ならば止めるべきですが、以前の蛇柱では止めていたでしょう。僕も願っているのです。想心くんがデステクライン使いとなってくれることを。
さてとアンジが暴走するかもしれないと思った直後に、城から煙が立っている。慌てて僕のところに来るプーリーであり、やはりとプーリーを連れて現場へ急ぐ。
建物内にいた人たちは研究資料を持って逃げていて、行ってみると冰春の光が暴走をしていた。
「プーリー、今すぐ珺と藍雅、それから義臣をこっちに来させてほしい。緊急事態だと」
はいとすぐ行動に移してくれたプーリーであり、後々ベビー陛下に怒られそうですね。
「冰春の白龍よ、お願い申す!」
「お前を信じていないが、結界を作る。だが長くは持たん」
「えぇ。すぐ獣柱の一部が来ますので、それまでお願いいたします」
白龍が結界を作ってくれ、多少時間は稼げるかもしれない。ただ冰春は置いて行かないでという想いが僕たちには伝わっていた。アンジはあの時、汀春の魂を送り届けた後、すぐ自分も行こうとしたが、初代の蛇柱が逃さんとアンジの魂を留めさせた。
封印はしていたとしても、時に暴走してしまうから、汀春の魂が来た時点で、冰春のそばにいさせていたから、発作は落ち着いたかと思えていた。やはり冰春の一部が冰春自身に戻らないと、おそらく冰春の魂は消滅するかもしれない。
「げっ!来たら前よりすげえことになってんじゃないかよ、りよっしー」
「姫とトランプとやらをやっていたというのに、発作を起こすとは」
「やりますよ。早くしないと冰春の魂が壊れます。鈴翔、想心くんの様子を見て報告を頼みます。あなたがいないと暴走してしまうと」
気になっていたのか鈴翔も来てくれていたようで、すぐ想心くんが向かっている方角へと行ってもらった。
あなたを苦しめた千年弱を終わらせたいのです。だから、どうか、どうか鎮まってほしいとあの姿となって、冰春を止めることに。
◆
「待っていたよ、僕の後継に相応しい紅葉川思穏」
「照秋さん」
「ごめんね。大きな役目を持たせてしまったこと。ただ言えるのは偶然ではなく必然なことなんだ。僕の心友だった汀春が君を選んだんだよ」
「想心自身がってことですか?」
深く頷く照秋さんであり、座ろっかと言われ丸太に腰を下ろした。
「僕はもともと、一億まで到着して、本来なら汀春と共に旅立つつもりだった。ただ悲劇が起きたんだよ」
「悲劇?」
「そう。汀春の弟、冰春が一緒に汀春と逃げようとしてた。ただそれは阻止されてしまい、汀春のみが生まれ変わることができた。僕はできなかったんだ。たとえ冰春が偽名を使って、汀春と過ごしていたとしても、汀春は冰春だと認識していなかった。だから僕は留まって、今も死屍を天の世界へと送り続けている」
「つまり今度こそ、二人…ううん。照秋さんも含めて、一緒に生まれ変わりたいってことですか?」
質問するとそれはどうかなと輝く川を見て言っていて、こうも言っていた。
「寝てばっかだけど、実際にはちゃんとこの光景を千年弱見届けていたからわかる。現世と常世の世界はまるで別世界ではあるけれど、僕はこのままでいいんじゃないかなって。だってさ、死屍がいないとポイントは稼げないじゃない?まあデステクライン使いの方針は変えなくちゃならないかもしれないけど、今度ので大きく変わりつつあると思う」
「まさか」
にっと笑う照秋さんであり、百合男さんがなぜ死屍となり、優くんによって倒された意味。僕はその意味を知ってしまったことで、目から涙が出てしまう。
「僕が作った魔法なんだよ。思穏の光であの魂は浄化され、現れると思うよ」
「効果がないと思ってましたっ」
「最初はびっくりしちゃったかもしれないけど、あの魔法を作った理由は、冰春を救うための魔法。もし今後、冰春に何かが起きてしまったら、その魔法を唱えてほしい。僕が唱えた時には効果が弱すぎてしまったからね。想心の気持ちを知っている君なら、絶対にやれると信じてる」
はいと涙を拭い、照秋さんと一緒に川を見ていたら、照秋さんが急に笑い出す。きょとんとしていると言われた。
「玖朗がこしょこしょしてて、早く思穏を起こさせろって言われてるような感じだよ。全く、今の段階は闇を減らし光があるから入って来れたわけか。本当はまだ話しておきたいことがあるけれど、またここに来るよう言われると思う。その時にちゃんと話すよ。それに想心くんがデステクライン使いになった時にもおいで。汀春が現れると思うからそのこと、想心くんに伝えてね」
「はい。お会いできて嬉しかったです」
僕もだよと言ってくれて、照秋さんの光に包まれ光が消えた途端、玖朗団長がいた。
「照秋と会えたか?」
「はい。僕がやらなければならないのは、なんとなくわかりました。想心をデステクライン使いにする。それが今、僕の役目ということですよね?」
「あぁ。セブラはガミガミ言ってはいるが、セブラもずっと後悔してるから生まれ変わりをしない。俺もそうだ。兄としてちゃんと向き合ってあげられなかったから、冰春は今も苦しんでること。冰春は俺が止めておくから、やれるよな?」
「ちゃんとデステクライン使いにさせられるかは、まだわかりませんが、一つだけ当てがあります」
玖朗団長はほうとニヤリと微笑み、わかっているんだろうなと少々赤くなる。優くんに言われた通り、うまくいくか分からなくても想心を落とせるならやるしかない。
「期待をしている。それからなんだが、百合男は無事生き返って、ルルラのそばにいるから安心しろ」
「よかったです。ならリラ団長は?」
「リラに最初ボコボコにされていたがな。ただ…百合男をあんな目に合わせた奴がいるだろう。おそらくそいつを潰す計画を練り始めてる頃だ」
「ルルラちゃんは、大丈夫ですか?」
どうだろうなと言われながら、僕と玖朗団長が部屋を出ると、セブラが待っていた。物言いたげそうな表情をするも、玖朗団長は先に下へ降りて行かれる。
「照秋と話せたか?」
「ちょこっとだけだけど、話せたよ。それで玖朗団長に言われて」
「俺はできれば想心をこちら側に来させたくない派なんだ。想心がこっち側についた途端、アンジはそれ以上の暴走を起こすかもしれない。少し不安が大きいがやるしかない。それでどうする?」
◆
卯京から奪い取った兎のぬいぐるみを抱きつつ、先ほどの件でだろう。蛇見李好が怒りを出しながら、入って来た。
「なぜ想心くんを逃したんです?」
「お主ならわかっているはずだ。想心の心の内にいるアンジを。先ほど転落した際、でた光は内にいるアンジ。つまりだ。そこで対話をし、アンジから避けている。回収すればよかったの話」
僕ちんが言うと李好はだんまりとし、今までの蛇柱より心の器が大きいのは認めるべきか、それとも。
「それでアンジは?」
「客室で寝かせてもらっていますが、起きたとき、また暴走するかもしれません。次は国が滅ぶかもしれませんよ。それでもいいと言うのですか?」
「それはそれだ。それに想心の心には迷いが生じている。今は悩ませるべきだ。後はこちらでなんとかさせる。獣柱は準備を進ませたらどうだ?」
告げると僕ちんに一礼をして去っていく李好であり、この先はやはり大きなことが起きるということでいいんだなと思いながら、ミズノ王に連絡を入れておくことにした。




