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47.お巡りさん!あの人です!

翌日の朝になり俺たちはグローレス王国の国王に挨拶をしてからの今後の行き先をどうするか、一週間滞在して収集した情報をもとに話し合いをしていた。


「私が王都の中で聞いた話だとここからヴァルディ領とは反対方向に宝杖で急激に繁栄した魔人の国があるみたいね。ただヴァルディ領からグローレス領までの道のりの二倍くらい遠いらしいわね。」


「僕は姉さんと違ってこれと言った情報は無かったよ。」


「レタもアディくんと同じく。」


そうか…俺も特にいい情報がなかったしなぁ。今七宝について所在がはっきりしているところから行くしかないよなぁ。


「それじゃあエナの聞いた魔人の国とやらに行ってみますか。」


「そうだねお兄さ…ねぇ兄さん?兄さんと話すときだけ喋り方を変えるのは面倒なんだけど…。いつも通りに戻していいかな?」


そ、そんな!俺とアディの二人だけの秘密はどうなる!?それにお兄様って呼ばれたい!


「そ、そんな残念そうな顔しないでくれ。気が向いたらまたお兄様って呼んであげるから。」


「ほ、本当!約束だよ!?」


「もちろんだよ。兄さんが頑張ったらね?」


「うん!」


俺とアディのやりとりをエナとレタが眺めていた。


「アディ君なんかお母さんみたいじゃない?」


「そうだね。おねぇちゃんも頑張ってね?」


「うん…頑張る…。」


頑張ったらアディがお兄様って呼んでくれるんだ!だから俺は、頑張ってグローレス国王に挨拶するんだ!


「じゃあそろそろ国王のところに行こう!クアイスさんお世話になりました。」


「ああ、娘と孫を頼んだよ。でもやっぱり心配だなぁ。」


別れが惜しいクアイスさんは悲しそうな顔をしている。


はぁ。こういうときは適任にお任せしますかね。


俺はレストに俺と同じことをそのまま話す様に指示する。


「おじいちゃんバイバイ!元気でね!」


「っ!バイバイ!身体には気をつけるんだよ!」


「クアイスさん心配しないで下さい。なんとしてでも俺が守りますので。」


「くれぐれも頼んだよ!頼んだからね!」


俺たちはアディの実家を後にした。この国に戻ってきたときはクアイスさんに顔を見せた方がいいだろうなぁ。


その足でグローレスの王城に行き国王に挨拶しに来たと王城の衛兵に言ったが、国王は遠征に行っているらしい。武闘派な国の王様らしいなぁ。


「居ないんじゃどうしようもないな。仕方ないからもう魔人の国に出発しますか。」




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




俺たちは預けていた馬車を引き取って、魔人の国に向けて出発しようとしていた。


「ねぇパパ?これで行くの?」


「そうだよ。遠いところらしいからレストの足も疲れちゃうよ?」


「飛んでいけば楽だよ?」


「飛べるのはレストだけだからね。パパ達は飛べないからレストについて行けない。だからみんなで馬車に乗っていくんだよ。」


「…じゃあ私がパパ達を乗せてあげる!」


え?マジで!?龍に乗って空飛べるんですか!?


「レストはパパ達を乗せて飛んでも大丈夫なのかい?」


「うん!パパとママとお姉ちゃんなら乗せて飛んであげるよ!」


何かに気付いた様にエナが口を挟む。


「…ねぇ。私は?」


「…あなたは歩いて来て?」


「なんでよ!私だけ遠いところまで歩いて行けって言いたいわけ!?」


「…そうだよ?」


「どうしたんだよレスト?パパ達を乗せてくれるならエナも乗せてあげてくれないかな?」


「いや!パパとママとお姉ちゃんならいいけどあの人はいやなの!」


どうしてこんなにエナのことを毛嫌いするのだろう?エナも苦手意識があるみたいだし、相性が悪いとかなのかな?


「どうしてエナをそんなに嫌ってるんだい?」


「私のパパを取ろうとしてくるから嫌い!パパは私だけのパパなの!あの人には絶対にあげない!」


ふむふむ…解らん。


「レスト?お願いだからエナも乗せてくれないかい?」


「いや!」


うーん?こういうときはどうしたらいいんだろう。人の子の親になんてなった事がないから分からないな…。


「エナ姉さんを乗せてくれたら後でパパがなんでもしてくれるって。それなら良いかな?」


「本当に?」


「うん。だからお願いね?」


「分かった!いやだけど我慢するね!」


「レストは偉いね。」


そう言いながらアディはレストに微笑みかけ頭を撫でる。


え?なんなのあの子?お姫様を通り越してモノホンのお母さんじゃん!


「おねぇちゃん。アディくんとの差を相当縮められてるよ?おねぇちゃんの方がアドバンテージがかなりあったのにね。」


「っ!ご主人様は私の事が好きだからまだ私の方が上だから大丈夫よ!」


「どうだかねぇ。その余裕が続けば良いね?」


「レタは私の味方なんでしょ?」


「レタはおねぇちゃんもアディくんにも頑張って欲しいって思ってるから、どっちの味方とかは無いかな。レタ自身もお兄ちゃんにかわいがって貰えればなんでも良いし…。」


「色んな意味で妹としてどうなのよ!」


あっちはあっちで楽しそうだなぁ。姉妹の仲が良いのは良い事だと思います。


「じゃあパパこれお願い。」


レストはそう言って服を全て脱いで俺に渡した。多分龍の姿になったら服が破けるからだろうけど人目につく場所では脱ぐのは辞めさせないとな。


なんなら今もあの人あんな小さい子に何させてるのって目で見られてるし。そんな目でコッチを見るな!見せもんじゃねぇぞ!なんならウチの子の裸見やがって!出るとこ出てもいいんだぞ!


今気付いたがレストがここで龍の姿になるのは問題になると思った俺は、裸のレストを抱きかかえて茂みに姿を隠した。


その行為でさらに周りの人の目がゴミクズを見るものになったのは言うまでも無い。

凄くどうでもいいことかもしれないですが、私にとって嬉しかったので書かせていただきます。


誤字の報告ありがとうございました!なんかしっかり見て貰えてるって思えたのが私にとっては凄く嬉しかったです。誤字報告して下さった方、ありがとうございました。(つまらない。とかでもいいから感想書いてくれても良いのよ?)

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