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44.最高で最悪な日

「嫁の妹の誘惑が凄すぎて辛い。」


出会った頃は完全に歳の離れた妹といった風にしか見れなかったが、小さい子の成長は早い…。いやレタは早過ぎる。まだエナ程大きくなってはいないが、成長の間隔が犬と同じ感じで急激に成長している。


さっきのお風呂ではなんとか抑えられたけど…、出会った頃のティアと同じくらいには成長してるんだよなぁ。そして何よりえっちだ!け、けしからん!


俺は自分の部屋に戻りベッドに腰掛け一息つき、宝物庫からあの怪しい真珠を取り出す。


それにしてもクアイスさんから預かったこの真珠を見てると…見てると…白い獣を連れて行かなくちゃ。


「兄さん?」


俺は急に声をかけられたことで驚き、真珠から視線を外して声の主の方に振り向いた。


アディか?


「ど、どうしたんだい兄さん?気分でも悪いのかい?」


「な、なんでもない。」


俺は真珠に得体が知れない恐怖を覚えてすぐに宝物庫に仕舞い込んだ。


なんだこの真珠は?真珠を見てると白い獣…エナを何処かに連れて行かなければいけない気がしてくる。明らかに俺たちが容易に触れてはいけないヤバい何かだ。


「本当に大丈夫?」


「心配するなよお姫様。」


俺はどれだけ心配されるような顔をしているんだろう。そんなに顔が酷いのか?


「茶化さないでくれよ兄さん。」


「その喋り方で良いのか?クアイスさんに普通に女の子として暮らして良いって言われたんだろ?」


「もうこっちの喋り方に慣れてしまったからね。この喋り方で良いかなと思ってるんだ。」


え!そんな!あのかわいらしい反応が見られないなんて嫌だ!なんとかして喋り方を変えて貰わなければ…、


「…お姫様になりたいならそんな喋り方は良くないなぁ。」


「そ、そうなのかい兄さん。」


「そうなんです!だから俺の前だけでも頑張ってその喋り方を辞めてみない?周りに俺以外が居るときは今の喋り方でもいいから。」


「わ、分かったよ兄さん。」


「…『分かりました。お兄様。』でしょ?」


「わ、分かりました。お、お兄様。」


うんうん。いいね!何も知らない子を俺の手で教え込む背徳感があって良いよ!え?レタはどうなんだだって?レタって俺より色んなこと知ってそうでなんか違う。


「いいよ!お姫様!かわいいよ!」


「そ、そうですか?本当にかわいいですかお兄様?」


ああ、そのぎこちない笑顔がたまらない!そして俺にしか見せない一面があるなんて…もうお嫁さん二号でいいよね!


「もちろんさ!じゃあこれを着てもっとかわいくなろう!」


俺は宝物庫に入っていた白いフリフリのドレスを取り出しアディに手渡す。


「あ、えっ?こ、こんなの着るんですか?私に似合うでしょうか…。」


「アディの寝巻きはこんな感じだったから大丈夫。それにその綺麗な髪の色とその衣装だとまるで天使のようだよ?天使なら俺のお嫁に欲しいなぁ。」


「て、天使だなんて…お兄様はお口が上手ですね。そこまでお兄様が言うなら着替えてきます。楽しみにしてて下さいね?」


そう言ってアディは俺に微笑んでから部屋を後にする。アディがメインヒロインだったか…。エナは前と態度が全然変わらないしなぁ。


コンコンと俺の部屋のドアが叩かれる。早いなもう着替えたのか。


「今良い?」


ん?エナだったか。何のようだろう?


「良いよ。」


そう答えるとエナは部屋に入り俺の横に腰掛けた。


「お風呂場でレタから聞いたんだけど、また私はご主人様に助けられたんだって?ご主人様に起こされたのは知ってるけど、まさか眠らされて暗示をかけられそうになってたなんて…。」


「…。気にするなよ。俺はエナのパートナーだぞ?エナが困ってたら俺が助ける。だから俺がピンチのときはエナが助けてくれるか?」


「うん!もちろん!」


エナが恥ずかしそうにこちらを見上げて、


「それでね?今回のことで白狼の姫の私がどれだけ狙われているか分かったから、その、ご主人様の所有物の証が欲しいなぁって?」


え?それって?まさか!


「エナ?い、良いのかい!?」


エナは大きく頷いた。あのエナが!ようやくデレた!やったぜ!今日は最高の一日だ!


俺はそのままエナを押し倒し、上からエナを見つめる。恥ずかしいのかエナは顔を少し逸らす。


「や、優しくしてね?」


「お、おう。ま、まか、任せろ!」


俺だって初めてなんだよ!めちゃくちゃ緊張してるんだよ!


俺はエナに顔を近づけて唇を重ね……










ようとした瞬間に扉が大きく開け放たれる。


「お兄様!着替えてきまし…エナ姉さん?」


「アディ君!?なんでここに!?」


「お兄様に着替えて来たらお嫁さんにしてあげるって言われたから…。」


「!。待てアディ!俺はお嫁さんに欲しいとは言ったが、お嫁さんにするとは言ってない!」


「うぅっ…。お兄様は嘘つきです。私のことを着せ替え人形のように弄んで棄てるなんて…。」


そこで泣いたら俺が、わ、悪者みたいじゃないか!

もともとそんな性格じゃないだろ!


「ご主人様?私のことをまだお嫁さん一号とか思ってるの?もう知らない!退いて!」


待ってくれ!凄い語弊があるんだ!だから俺を上から退けようとして蹴らないでぇ〜。


結局エナは怒って部屋から出て行き、アディもクアイスさんに泣きついて俺がクアイスさんに責任の所在を追求された。なんて最悪な日だ!

一回目の投稿は出来ましたが、仕事の関係で二回目の投稿出来ないと思います。ごめんなさい。


時間を見つけて書き進めますが、二回目の投稿が出来なかった場合はご了承下さい。

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