33.馬鹿がばれちゃう///
でたでたお決まりのシーフ!お前もか!なんだ?この世界ではシーフが基本のジョブなのか!?
エナは表面の情報を既に知っているのか、すぐに裏面の確認のために冒険者カードを捲ってしまう。
いやいやシーフについては何もないんですか?
アディの冒険者カードの裏面にはこう書かれていた。
魔力量 : 7
筋力 : 6
防御力 : 5
知力 : 6
魔法抵抗力 : 7
「へぇ、アディ君は人種にしては筋力が高いんだね。」
「それでも獣人種のエナ姉さん程じゃないさ。」
ちょっと待って?何で年上組(俺やエナ)より頭が良いのかな?俺とエナが残念ってことかな?
でもこのステータスだとなんでジョブがシーフなのか気になる。アディの家は故郷の方で王様の懐刀って言ってたし、エナやレタと違ってお金にも困って無いみたいだし。
「ねえアディ一つだけ聞かせてくれ。なんでジョブがシーフなんだ?」
「そ、それは言えない…。」
「特別な家の事情とか?」
「そ、そういうのじゃないけど言えないんだ…。」
アディは俺から目をそらしてその場を誤魔化そうとする。
「なんで?」
「なんでもなの!兄さんしつこいよ!」
え…怒られてしまった。わ、分かったよ聞かないよ。
「でもこれだけは聞かせて?シーフだからあんなに戦闘力が高いの?」
「シーフなんだからそんなに戦闘力が高いわけないじゃないか。」
え?みんながシーフを選択するくらい環境上位のジョブなんじゃないの?
「でも僕は元々のジョブは聖騎士だったし、転職してシーフになったから戦闘力が高いんだよ。転職すると色々と利点があって便利なんだよ。」
ふーん。そうなんだ。今俺は行商人だけど蔵の大英雄になったんだからジョブを勇者とかできちゃったりして?後で神殿にもう一回行ってみてもいいかもな。
それにしてもなかなか異色のパーティーだな、行商人にシーフにシーフにシーフ。ネタパーティーか縛りプレイしてるプロだな。
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そんな話をしながらも馬車は進み夜になった。俺たちは馬の歩みを止め朝になったら出発することにした。
「じゃあ俺は外で寝るから。」
俺はそう言って馬車から出てテントの設営を始める。テントの設営をしているとどこからかいい匂いが漂ってくる。
テントの設営を終え匂いを辿って匂いの元に向かうとアディが夕飯を作っていた。
へぇ。アディは料理ができるのか。エナもレタもティアも料理が作れないから、開拓地で四人で暮らしていたときもいつも俺が作っていたからなぁ。誰かにご飯を作って貰ったのはこの世界では初めてだなぁ。
「あ、兄さん少しだけ待ってくれ。もう少しでできるから。」
「アディって料理できるんだね。」
「レタちゃんに食べてもらいたかったから作れるようになったんだ。」
「レタのことが本当に好きなんだね?」
その問いの答えとばかりにアディは嬉しそうに微笑んで見せた。
「できた。レタちゃん達を呼んできてくれないか兄さん?」
「わかった。」
俺は馬車の中で談笑しているエナ達を夕飯だよと告げてアディの元に向かう。
「兄さん連れてきてくれたんだね。じゃあ早速食べようか。」
アディが作ってくれた料理は豆と肉を煮込んだ煮込み料理だった。
へぇ普通においしいじゃん。
「アディくんおいしい。」
「そうね。ご主人様のご飯もおいしいけどアディ君のご飯も違った方向性でおいしい。」
「レタちゃん。エナ姉さんありがとう。」
夕飯を済ませた俺たちは明日も移動で疲れることが分かっているのでもう寝ることにした。
あらかじめ決めていた通りに俺はテントで女性陣は馬車の中に。今日も一人だし存分に睡眠をとれるぞ!最高だぜ!
今回少し短いです。ごめんなさい。
あと冒険者カードの情報が少なすぎて話が広げられなかったので、書き方を弄ろうと思っています。




