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Cuphead 〜シンプルに楽しい動かせるアニメ〜

ダウンロード専用販売の2Dアクションシューティング。

頭がコーヒーカップの男の子、カップヘッドを操り敵を倒していきます。

攻撃方法は指から撃つ水鉄砲。

 創作の世界では執念によって名作が生み出されることがままありますが、カップヘッドはまさにその一例でしょう。


 本作はキャラクターモーションがほとんど手書きアニメによって構成されており、アニメそのものを動かしているような気分にさせてくれます。


 当然ながら膨大な手間がかかっており、開発期間は7年。スタッフはこの間に自宅を抵当に入れて仕事も辞めています。

 幸いにも努力は報われたようで、この記事を製作している時点で売上は600万本を突破。スマブラへの出演(MIIコスチューム)、ギネス記録認定、ネットフリックスでアニメ化と順調に栄誉を重ねています。


 実際本作の手触りは極めて心地よく、チュートリアルでキャラクターを少し動かすだけでその魅力を感じ取ることができるでしょう。

 見ているだけでも楽しい滑らかなカートゥーンを動かすのは、想像以上の快感です。


 本作はボスバトル中心の2Dアクションですが、これもアニメーションを活かす選択になっています。

 メタルスラッグ等、同系統のゲームを遊んだことのある人なら分かると思いますがこういったゲームのボス戦では自キャラよりボスを注視することが多いです。

 カップヘッドのボスたちは大変表情豊かに作られおり、遊ぶだけで自然とアニメーションを味わえるように作られています。


 彼らはなにもしていない時ですらプレイヤーを魅了し、個人的にキャグニーカーネーション(花)とカラマリア(人魚)メデューサ形態の謎ダンスはずっと見ていたいような気分でした。


 また、HPが少なくなると大半のボスが変身するのも、プレイヤーを楽しませてくれます。


 キャラクターデザインも良質で、単純に野菜を擬人化しただけのものからランプの魔人に大型ロボットとバリエーション豊かです。

 レトロカートゥーンを意識した本作ですが、バタ臭さのあんばいが絶妙で現代でも受け入れやすい仕上がりになっています(アニメ版はこの辺り失敗でしたね)。


 長らくアクションゲームに触れてきましたが“次にどんなボスがでてくるのか”“そいつはどんな動きをするのか”というのここまで楽しみにさせてくれたゲームは久々です。


 難易度は少々高めに設定されています。

 第8回で扱ったセキロよりは優しいですが、ボス1体のクリアタイムがだいたい2分弱に対して、攻略そのものにかかる時間が30分程度です。

 単純計算で15回と思う方もいるかもしれませんが、序盤での死が圧倒的に多いためリトライ回数はもっと多くなります。

 ひたすら死にながら攻撃の回避方法を探っていくゲームです。

 ただ、1戦1戦が短めに作られているため、アクションゲームにありがちな“ここまで頑張ったのにまた最初から……”という徒労感はあまり感じませんでした(ミスターダイス戦はちょっときつかったですが)。

 リトライ時にはボスの残りHPも表示されるため、自然ともう1回遊びたくなります。


 難点としては、まず運要素が強いです。

 敵の行動パターンがランダムであるため、攻撃を避けるのが不可能に感じられる場面が散見されました。

 特に顕著なのが足場を移動しながら戦うタイプのステージで、足場と敵の攻撃の組み合わせからして当たるしかない状況になることが多いです。

 元々がリトライ前提で遊んでいるため私はあまり気になりませんでしたが、Sランク攻略(最終やり込み要素。挑む気にもならないほど厳しい)などを狙う人にはかなりのストレスになると想像できます。


 2つ目にラン&ガンステージがつまらないです。

 これは普通の横スクロールアクションとして右に進んでいくステージなのですが、本作の魅力を見事に殺しています。


 ボスバトルと違い、こういったザコ戦では敵を見ている余裕などありません。複数方向への警戒が必要になるため基本的に自キャラを見ることになります。

 当然、敵のデザインなんか見ている暇ありません。


 倒せないギミック的なザコも多すぎです。

 ボスの攻撃をかわすのはプレイヤーにとって“成功体験”となりますが、さまざまなザコの攻撃をかわし続けるのはいじめられているという“屈辱”になります。


 ボリュームも長すぎです。上記した“ここまで頑張ったのに最初から……”という徒労感を散々味わうはめになりました。

 正直飛ばしていいなら飛ばしたいステージだったのですが、装備を買うためのコインがここでしか手に入らないので遊ばざるをえませんでした。

次回は番外編(おもしろいけど完全にオススメかと言われると少し怪しい)としてフォールアウト76を掲載予定です(叩き記事ではありません)。

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