表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
10/15

WORLD WAR Z 〜ポスト『L4D3』はこれだ!〜

同名小説(映画?)のゲーム版。

4人で協力してゾンビだらけの街から脱出するTPSです。

協力が大変重要になっており、1人で突っ走るとほぼ100パーセント死にます。


※TPS=『フォートナイト』『地球防衛軍』のように画面に自キャラが見えるシューティング。

『レフト4デッド』(L4D)は協力ゲームの金字塔と言えるでしょう。

 ゾンビだらけの街からプレーヤー同士協力して脱出するというFPSで、敵やアイテムの配置を毎回変化させることで何度でも遊べるようにしたAIディレクターや、1人ではほぼクリア不可能という協力前提のバランスが売りでした。

 XBOX360で発売されましたが、家庭用ゲームではこの世代からオンラインプレイを始めた人が多く、時期のよさもあって爆発的にヒットしました。


 そして2の発売(2009年)からL4Dは長らく休眠状態に入るのですが、2021年に事実上3作目として発売されたのが『バック4ブラッド』(PS4)です。

 タイトルが変わっただけあり、L4Dから多くの変更が加えられました。

 ……で、だいたいの方から同意が得られると思うので書いてしまいますが、この作品はL4Dファンの期待に応えるものではありませんでした。

 はっきり言ってつまらなかったです。

 私もかなりガッカリした口だったのですが、そんな時に出会ったのがこのワールドウォーZ(以下WWZ)です。


 WWZはL4Dを強く意識して作られており、4人で協力して進んでいくことやステージ配置のランダム性以外にも弾薬や回復アイテムの仕様もほぼ同じでプレイ感覚はかなり近いです。

 最初のステージがビルの屋上からだったり、ショッピングセンターの1階にスポーツカーが飾ってあったりと製作者もL4Dのオマージュを見せつけてきます。


 そんな本作の特徴はなんと言ってもPS4のマシンパワーを活かした凄まじい数のゾンビと言えるでしょう(元がPCゲームなのは承知で書いています)。

 文章での表現が難しいので気になった人はプレイ動画でも見て欲しいのですが、多すぎて真っ黒な塊にしか見えないゾンビの大群が津波のように流れ込んできます。

 本当にこれ1体1体ちゃんと動かしてる?とインチキを疑いたくなるレベルで多いです。

 これを4人でロケットランチャーやヘヴィーマシンガンを使ってバンバンなぎ倒していくのですから、楽しくないはずがありません。


 2つ目の特徴がクラス性です。

 これはL4Dにはまったくなかった要素で、ステージ開始前にプレイヤーはクラスを選択します。

 銃撃能力の高いガンスリンガーや治療能力の高いメディックといった定番職から、敵の数が多い時だけ能力を発揮するエクスタミネーターと色々な得意分野を持つ8つのクラスが用意されています。


 ゲームを始めたての頃は大した差はないのですが成長するとかなり強力なスキルを持つようになり、例えばメディックは回復アイテムを使用した際30パーセントの確率で回復アイテムがもう1度使えるようになります。

 これがいかに強力かはL4Dを遊んだことのある人にはわかってもらえるでしょう。


 当然、難易度が上がるとこれらのスキルを前提としたバランスになり、メディック以外が回復アイテムを拾ってしまうだけでゲームの成否を大きく左右します。

 クラス性により役割分担が明確となり、より奥深い知識と連帯が求められるようになっています。


 さて、L4Dではザコゾンビに加えて特殊感染者という中ボス的なゾンビが登場します。

 WWZでもそれは同じなのですが、よりブラッシュアップされた存在となっています。


 例えばブルという敵はL4Dでいうチャージャーをかなり意識していますが、

 チャージャー:見た目が大きい・遠くからタックルしてきてプレイヤーの1人を捕まえて攻撃し続ける

 ブル:大きさは他のゾンビとほぼ同じ・プレイヤー付近まで歩いてきてから専用モーションで告知後にタックル・正面からの攻撃に強いが背後からの攻撃に弱い


 とL4Dのチャージャーと特殊部隊ゾンビを合わせたような性能になっています。

 味方が捕まったら背中を撃てば即座に救出できる反面、自分1人で正面からの攻撃すると倒しにくい敵になっており、より協力性を押し上げています。


 もちろんL4Dのコピーだけではなく独自の敵もいます。

 例えばインフェクター(作中では感染者と表記)は少し離れた位置からウィルスを吹き付けてきます。

 ウィルスに当たると感染状態になり、一定時間以内に対処しないと死亡してしまいます。

 対処自体はリロードボタンを長押しするだけなのですが、その間キャラクターは無防備になるため、他のプレイヤーに守ってもらわないとボコボコにされます。

 感染状態でHPが0になってダウンしてもゲームオーバーとなるため、厄介ながらもおもしろい存在です。

 ちなみにこのゲームではゲームオーバーになるとキャラクターがゾンビ化して他のプレーヤーを襲うという演出がされるため、まさにインフェクターという名にふさわしい敵に仕上がっています。


 さて、ここからは欠点です。

 まずサプレッサーがあまりにも重要すぎることが挙げられます。

 このゲームのゾンビは原作同様音に強く反応するようになっており、普通に銃を撃つとマップ外からどんどんゾンビが湧くようになっています。

 そのためサプレッサーが重要になるのですが、初期状態の銃にはこれがついていません。

 本作の銃にはレベル性が導入されており、同じ銃を使えば使うほどアップグレードされ、その一環としてサプレッサーが付与されるのです。


 一方、サブウェポンであるピストルにはレベル1からサプレッサーがつけられているため、マシンガンやショットガンを持っているにもかかわらずハンドガンでちまちま攻撃するプレイを半ば強要されます。

 上記したアップグレードによるサプレッサー付与もゲームのかなり後半で、少なくとも最初の1周目はメインウェポンにサプレッサーはつかないぐらいに思っていいです。


 音関係の難点は他にもあり、なんとダッシュがロケランぶっ放したのと同じ扱いでゾンビを呼びます。

 そのためちょっと仲間から離れてもノコノコ通常移動で追いつくハメになり、この点も少々ゲームテンポを悪くしていると言えるでしょう。


 2つ目の難点がレベルリセットです。

 上記したように本作にはクラス性とその育成要素が採用されているのですが、上限であるレベル30に到達しても未取得のスキルが4つ残るようになっています。しかもかなり強力なのが。

 では、これどうやって取るのかというとキャラクターのレベルを1に戻すことで1つ取得することができます。

 当然、それまでとったスキルはすべて解除されて取り直しです。


 いかにもな水増し仕様ですが、レベルの上げ直し自体はさほど苦ではありません。

 問題はレベルが戻されることで高難易度相当のプレーヤーが低難易度でのマッチを強要されることでして、これが結構面倒臭い。

 リセット後のキャラで高難易度に来る人もいるのですが、大半が足手まといとなっています。

 おそらく初心者救済の目的もあったのでしょうが、もう少し違った形にできなかったのでしょうか。


 また、ゲームの評価に含めるべきか迷ったのですが、最新アップデートにより一部のプレイヤーの回線状況が極端に悪くなるバグが発生しており修正待ちです。

 過疎もやや進んでおり、クイックマッチ(ステージはどこでもいいから空いてる部屋に入る)でないとやや遊びづらいです。


 最後に、どうもPS4は協力ゲームに恵まれなかった感があるのですが、ようやく見落としていた中から良作協力ゲームを見つけることができました。

 発売から数年経っていますが、2021年の12月にはアフターマスという大型追加コンテンツ(有料)が配信されていますので今は少し人が戻っています。

 L4Dほどの作り込みとはいきませんが、フォロワーとなったゾンビゲームの中ではかなり楽しい方だと思います。


 最初こそ違いのわかりづらいクラス選択に爽快感に欠ける小型マシンガン(初期装備)とあまり楽しくないでしょうが、ハードに行く頃にはこのゲームの魅力に気づけると思います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ