(54)伝心
あらすじ***魔王と勇者入れ替わり。魔王(IN勇者)は充実。勇者(IN魔王)は犬。
※勢いで書いてるので設定間違いや違和感を感じたら気軽に教えてください。よろしくお願いします。
魔王(IN勇者)サイド★
夜になり二日目を迎えた時間。
ユキと2人で適当にイチャつきながら話をした。
ズバッと最初から
「我の中身は魔王である!」
と言ってみた。
ユキは最初キョトンとしていたが
すぐに微笑んだ。
「うん・・・知ってる。」
さすがに我も驚きを隠せなかった。
「何故だ?!言ってないぞ!!」
「それはね・・・私もあなたの心をみたんだよ。」
ニッコリ笑って答える。
そうか<<共鳴心>>は、互いの意識が混じり合う。
一方的なものと思っていたが
ちゃんとこのスキルを使いこなせていなかった我のミスだ。
これまでの経緯を話すと
「じゃあほんとうに勇者が配下なのね。」
と、笑っていた。
我の手をとり、頰に当てて言う。
「あたいのこと、愛しいって思ってくれて、嬉しかったよ。」
手のひらに頬ずりをするユキ。
恋や愛と言った感情は人間を愚かにする。
それと同時に確かに得られるなにかがある。
この高揚感はなんであろう。
目の前のユキを抱きしめる。
急にいなくなってしまいそうで
怖くなった。
魔王が、怖い?不安?愛しい?
ちがう、我は・・・我はいま、人間なのだ。
「痛いよ、アル。・・・アルデバン、私の魔王。」
両手で頰を挟まれ、顔を潰される。
「にゃにをしゅる。」
潰れた魔王カワイイ!だそうだ。
為すがままにされてみる。
消して不快ではないのだ。
もちろんしっかりと役目も果たさねばと
たっぷりとキスをしてコトに及ぼうとしたとき
急にユキが立ち上がった。
「オババから知らせが来てる!!
おかしいな、こういう時に邪魔したりなんて
普通したことないのに???」
「なにがあったか見に行くか?」
うう〜んと少し悩んだ後
残念そうに笑う。
「うちの村の問題だから、大丈夫!
名残惜しいけどちょっとあたいだけ戻るよ。
悪いけど送ってくれる?
あ、あとルミヤさんに戦うのはまた後日って
あとで伝えててほしいな。」
「わかった。」
やや急ぎめに行動しだすユキを慌てて追いかける。
我の部屋では転移できないよう結界を張っているため
回廊のほうまで移動しなくては戻れない。
なぜか勇者(IN魔王)が変な格好で
玉座に座っていたが気にしないでおく。
すぐに村へと送り返して、あれからだいぶ時間がたった。
気になるもののどうせ他愛もない事件だろうけれど
不安感を拭えない
ソワソワする我を勇者(IN魔王)が物珍しそうに見ていた。




