(53)魔王の女
あらすじ***魔王と勇者入れ替わり。魔王(IN勇者)は新しい村で性活中。勇者(IN魔王)はもはや犬。
※勢いで書いてるので設定間違いや違和感を感じたら気軽に教えてください。よろしくお願いします。
★魔王(IN勇者)サイド★
獅子ではなく、犬のような一夜がすぎた。
そしてたぶんコレも夢なんだと思う。
なにもなかったフリが一番。
平穏が一番だ。嫌われていないんだとポジティブに考える。
魔王はポジティブが一番だ。
自分で言ってておかしいと思うが気にしたら負けだ。
クリスタルは薬の効果には2種類あると論じてきた。
心の年齢の弱化と体の年齢の若化があるとかなんとか。
どうでもいいからもうアリアに持たせるのはやめてほしい。
いや、そんなこと起こっていない。
・・・言い訳が苦しいな。
そう思っていたら魔王(勇者の俺の体)がやってきた。
女連れで!!
もう一度いう。
女連れで!!!
けっこうかわいいのが腹立つ。
聖騎士ルミヤに匹敵した巨乳だ。
頭にツノがある。何故かぐらついてるので
飾りだろうか?さすが魔王は女の趣味もへんなやつだ。
しかも俺のことを配下だと紹介した。
完全に間違いではない。間違いではないが悔しい。
アリアがやってきてピタリと俺の腕につく。
配下の配下だと言って去っていった。
アリアは終始ニコニコしていて何も言ってこない。
よほど昨夜は楽しかったようだ。
ヨカッタネ・・・
その後も2人で魔王城ツアーときた。
みんなに見せて周り連れ回し
デートですか?ああ?デートか???
アリアがいなかったらもう一度
戦いを挑んでいただろう。負けるとわかっていても。
このままでは俺は童貞を拗らせそうだ。
助けてほしい、だれか!!!
いつまでも俺の環境が改善しないのはだれのせいですか。
アリアのニッコリ顔に表面上は繕う。
2人は夕方になると寝室には入るなと言って追い出された。
今まで覗き用モスキートンを拒否したことはないのに
今回はダメだそうだ。何をする気なんだアイツ。
夜になると闇討ちでアリアの国の軍団が現れた。
魔王は寝ないのに闇討ちかよ。
最近ちょっとずつ慣れてきた魔王のスキルで
あっという間に鎮圧し
伝令兵に国として配下に下るよう伝えさせることにした。
いつ戻るかわからないのに延々と戦争なんでできない。
どうせ勝てる相手に気を使う必要はない。
アリアの両親には嫌われただろうし
何よりアリアが俺から離れていかないので
もう遠慮しても仕方ない気がしてきた。
アイツの好き勝手ぶりを見ると人間らしくいるのが
馬鹿みたいだ。
俺は魔王の玉座の間にいた。部屋に入れないからね。
代わりにちゃんと地味に使えるスキルを色々と練習はしていた。
氷の柱を立たせたり、雷を落としたり
うるさくしてないと背後でたまに聞こえる声に
耳がいってしまう。
万が一アリアに 扉に耳を当てている姿を見られたらまずいから
玉座の間でスキルの練習中は危険なので
寄り付かないようにいってある。
だからいるのは扉の前に張り付いている俺だけだ。
深夜頃ドタバタと聞こえてきたので慌てて玉座に移動する。
「ちゃんと服を着ろ!」
「ごめんなさい!!でも一応早く行かなきゃ!!」
すぐさま転移してまた戻ってくる。
「どうしたんだ、魔王、振られる、か?」
「バカを言うな、村長から緊急連絡だそうだ。
通常初夜の期間に呼び出しなどないから
よほど緊急だと言っていた。
明日戦う予定だったルミヤが寝る前に
明日は無理になったと伝えてほしいと言われたのだ。
連絡はアスナたちのいる家に張った結界に入ればつくと言ってある。」
「なんだ、魔王、使われる、か。」
「バカめ・・・。」
魔王(IN勇者)が初めて、人間らしい表情で穏やかに笑った。




