(42)アスナの秘密
あらすじ***魔王と勇者入れ替わり。魔王(IN勇者)は当然断りました。勇者(IN魔王)は頑張ってます。
※勢いで書いてるので設定間違いや違和感を感じたら気軽に教えてください。よろしくお願いします。
★魔王(IN勇者)サイド★
町を出てしばらくは歩いた。
地名を言われたが勇者の地図にその場所はなく
小さい町だというので歩くことになったのだが
乗せてくれる馬車がいない。
むしろ轢こうとしてくる馬車すらいる。
もちろん難なく避けているが
情報の伝達網は思った以上に整備されているな。
「はぁー、なんでこんなことに。」
「わたくしのせいですわ・・・。見誤ってしまったのです。」
「フワリも将来性は感じてたから同罪〜。」
だいぶ我の株が下がったようだ。
しかし我は最初から一貫して思考を変えてはいない。
普通の人間らしく生きる!
普通の冒険者たちはその日その日を
自由に楽しんでいるものが多く
後先を考えているような奴は見かけたことがない。
明日をもしれぬ身のため精一杯生きているのだ。
魔王のように死すこともなく、永遠に捉われ・・・
悲しくなってきた。
気分転換に不思議に思っていたことを聞いた。
「アスナが最初にミスをしたと言っていたが
何をしたのだ?」
「はぁーーーっ?!今ここで言う?!」
「あ〜、思えばあの時から味噌がつきっぱなしですね。」
「珍しいミスだったのだから、次から気をつけてくれればいいのよ。」
ションボリしたアスナの代わりに口々に慰める。
慰めているように聞こえないが。
「何をしたかわからんが、そう恥じるな。」
「恥ずかしいわよ!イチゴとイチドの実を間違えて食べたんだもの!」
なんだそれは?
我は魔王時代は食欲というものがなかったため
人間そのものに興味は湧いても
食べ物まで一々気にしたことがない。
そんなことも知らないのかとフワリが冷たい視線をくれる。
いい加減くせになりそうだ。
「イチゴは三角形の上部分が
大きく膨らんだ赤くて丸い実です。
甘い果肉にたっぷりの汁が詰まってとても美味しく
最高級のものはアマイオウという特級品名がつきます。
そして、アスナが間違えて食べた方は
イチド。正式名イチゴモドキと言われており
やや紫色がかってますが食べられます。
でも食べるとその量だけ少しの間若返ります。
なのですりつぶした実を精製した液体は
稀少なので高いお金になるのです。ここが大事です!!」
「わたくしたちが言う前にイチゴと見間違えたアスナは
何粒かの味見で若返り、その時わたくしたちの前でおもらs・・・
「それ以上言っちゃダメェ!!!!」
顔を赤くして言うアスナ。
なんだそのイチドというのは。
イチゴも気になるが我の体でも効くのだろうか?
もし若返りがスキル等にも有効であれば
あの嫌なスキルも消せるのではないだろうか?
まあ今は負担にはなっておらんがあの・・・。
これはクリスタルに研究させる価値がある!
「場所を教えろ!すぐにだ!!」
「初めてアルとあった場所ですわ。少ししかないはずよ。なぜ興味が?」
「もしかして〜・・・そういう趣味〜?!」
変な疑われ方をした。よくわからないが心外だ。
すぐ戻るとアスナたちに断り
急いで先日の場所まで転移し、周囲を探るとすぐみつかった。
至急クリスタルに渡さなくては!!
さらに転移を重ね魔王城へ戻る。
魔王は、魔王軍団が並ぶ列に料理を配っていた。
・・・見なかったことにしよう。
現れたクリスタルにイチドの実を手渡して
簡単に説明する。
実験材料の人間はいくらでもいるのだし
クリスタルならみんな叶えてくれるだろう。
空も自由に飛べるほどに。
それから先日渡された瓶の効能も合わせて伝えておく。
悪くはなかったが、その後が悲惨だったと。
今後も使うのはやぶさかではないので
獣人にも無難に使えるよう改良を頼んでおく。
これで今後の憂いはなくなるはずだ。
せわしないがすぐ三人のところへ戻る。
さあ、新しい村への冒険だ。




