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(34)勇者側の進展

あらすじ***魔王と勇者入れ替わり。魔王(IN勇者)は夜の舞踏会2。

実は慌ててモスキートン(蚊の魔物)を飛ばした勇者(IN魔王)。

※勢いで書いてるので設定間違いや違和感を感じたら気軽に教えてください。よろしくお願いします。

★勇者(IN魔王)サイド★


羨ましいからではない。けっしてちがう。

そう、あれだ。万が一早めに元の体に戻った時

俺らしくあるために今からよく、見ておかなければ・・・。


モスキートンが送る映像に夢中の勇者(IN魔王)を

後ろから見かけてため息をつくクリスタル。

この男は本当に魔王様をバカにしている。

背中が情けない。

なにかいいアイデアがないか・・・。

この忙しい時に愚者の相手をしなければならないのかと

クリスタルは眉間を抑えた。


そういえばと、はたと思い出す。

あの娘、アリア。魔王を見る目つきがおかしい。

崇拝するような、見た目への執着ぶり。

気づくと毛並みを触っており、やたらと体に興味を持っていた。

こっちはこっちで盛り上がらせればいいんだわ。

クリスタルは自分の賢さをほめた。


アリアは部屋で手紙を書いていた。

部屋は回廊にある横部屋だ。

魔物はほとんど勇者に倒されたため部屋が余っているのだ。

ちなみに魔王軍団は文句も言わず檻の中で

幸せそうに今も暮らしている。


手紙の宛先は祖国イズミラン王国の王である父宛だ。

ただ魔王の仲間になりましたでは怒られるし

そんな内側への入り込み方では他国も黙っていないだろう。

だから涙ながらに捕らえられた、と

なるべく優秀で使えそうな兵士をたくさん用意して

助けに来て欲しいと綴る。

これをもって魔王軍は更なる進化を遂げ

全世界を掌握するのだ。


更に聖騎士ルミヤの出身であるアオバルク王国にも

手紙を書く。ルミヤが手のうちに潜り込んでいる今がチャンス!!

他国にも知られぬよう侵略を進めるべきだと。

あとはそれぞれの髪の毛を同封するだけだ。

魔法で本人のものと確認できたら騒動になるだろう。


「面白くなってきたわ・・・。」

「もっと面白いことがあるわよ。」

振り向くとクリスタルである。

この女は最初から邪魔をしてきた、敵である。


「そう険しい顔をしないで、いいものをもってきたの。

強力な睡眠薬よ。魔王ですら眠る・・・

「ありがとうございます!!」

食い気味で飛びつく。彼を、あの獣を

素の自分のまま好きにできるなんて!見誤っていたわ

この人はいい人!!

クリスタルの微笑みに素直なアリアは騙された。

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