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(33)男の選択

あらすじ***魔王と勇者入れ替わり。夜の予定のある魔王(IN勇者)は選択を迫られる。勇者(IN魔王)は特訓中。

※勢いで書いてるので設定間違いや違和感を感じたら気軽に教えてください。よろしくお願いします。

★魔王(IN勇者)サイド★


「は? 一人?か??」

「ひっ 一人よ!私たち抜け駆けしないって決めたの!」

「見てみて〜 かわいいでしょ〜?」

足りない乳を寄せるフワリ。


「一人か・・・」

足りないな。今夜我が相手をするのは二人だ。

さらに言えば魔王のスキルの実験がしたい。

慣れた相手がいい。

この小娘らはろくに経験がなさそうに見える。


「今夜は予定がある。また今度にな。」

サラッとそう言って出てきた。

あ、でも。


扉を開けると半泣きの三人が座りこんでいた。

「・・・なにしている?」

「あ、アルー・・・グスッ」

いつも強気のアスナが鼻をすすり、かなり情けない表情をしている。

だが女の情けない顔は意外とかわいい。いじめてしまいたくなる。

この女をいじめてやりたくなる感情はなんなのか。

今度勇者に聞こう。


「きょう〜買い物してきたんですよ〜。」

「わたくしたちが一番似合いそうなもの、お互い選んだんです。」

三人は本当に仲がいいな。

普通は恨みつらみでものすごいことになるものを。

女同士の凄まじさは魔王時代に学習済みである。

しかたない。はぁとため息を一つ。

三人の前にしゃがんで言う。


「キスくらいならいいぞ。」

「え・・・。」



最初に動いたのはフワリだった。

腕を首に回し抱き込むように寄せて口付ける。

滑らかな舌の感触、柔らかい唇だ。


残りの二人が顔を真っ赤にして見ている。

フワリはやはり度胸がある。

残り二人はそっち方面は実は未経験か。


長いキスのあと、顔を離しペロリと唇を軽く舐められる。

「出し抜いちゃった〜。」

ニコッとされる。このまま続けたい。でも


「時間切れだ、二人はまた今度な。」

これからまだまだ一緒にいるのに今やらんでもいいだろう。

呆然とした二人とニコニコしながら手を振るフワリに

やはり女は侮れぬと苦笑しながら部屋へ戻る。


しかし・・・さらによく考えると

仲間というのはやらないものではないか?

今までそういう関係のせいで壊れたパーティをよく見かけた。

愚かにもそれで命を落とすもの。殺しあうもの。

あの三人がそういったことになるとは思えないが

手を出さぬよう心がけたほうがよさそうだ。

今後もいい関係でいたい、仲間だから、な。

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