(21)勇者、魔王を羨む
あらすじ***魔王と勇者入れ替わり。魔王(IN勇者)は宿で気まずい朝。勇者(IN魔王)は決闘の後始末をする。※勢いで書いてるので設定間違いや違和感を感じたら気軽にご報告お願いします。
※ノクターンで『魔王♂⇄勇者♂〜入れ替わりからの、ハーレム官能〜』にて21話以降の展開をR18閑話にて投稿してます。大人の方はそちらもぜひご覧ください。
★勇者(IN魔王)サイド★
泣き疲れて眠ったルミヤと目の下にクマを作ったアリアを
まとめて連れて行き魔王の巨大ベットに寝かせる。
俺はもちろん寝ません。眠らなくていい体だから。
二人の間に挟まれたいとか思ってもないし、悔しくもありませんよと。
金色の髪を持つ美しい聖女アリアと
青い髪の生真面目で巨乳の聖騎士ルミヤ。
二人がスヤスヤ眠る姿だけでも眼福だ。
くそっ 魔王(IN勇者)め!あんなことしやがって。
イライラしてきたがひとまず追加で蚊の魔物を魔王の元へ派遣した。
昼間だからか街中だからか、魔王(IN勇者)は気づいたようだが
そのまま放置して冒険者ギルドへ足を運んだ。
後ろに三人の美少女がついてきている。
なぜだ、どうしてそうなった。
まさかあの三人とも・・・?!
イヤだ、ありえない。許せない。
魔王め!絶対殺す!! う、今殺したら
俺は俺の体を殺すことになるのか くそっ くそっっ!!!
怒りのあまり語彙力が低下する。情けないにもほどがある。
四人は冒険者ギルドに入るとすぐに受付嬢に呼ばれていた。
ヤケに俺の体に対し馴れ馴れしく触れてくる。
もしかして昨夜の?! くそっ 魔王と書いて奴はクソと呼ぶ。
ちなみに一回そう言ったらクリスタルから
冷ややかな注意を受けたのでやめました。
受付嬢が大事な話があるからと、魔王(IN勇者)だけ呼び出した。
警戒する三人の美少女たちを置いて受付嬢は別室に移動する。
蚊の魔物は小型なので侵入可能だ。
ここでも魔王は気づいていたようだが見逃してくれた。
部屋には大きめの机とソファが並ぶ。
魔王(IN勇者)と受付嬢は二人で並んでソファに座った。
普通机側で偉そうなおっさんとかが肘をついて
何か指令でもだすところじゃないのかココは。
受付嬢が何か小声で俺の体に話しかけると
魔王(IN勇者)は頷いてなんとその場でキスを始めた。
しかも舌まで入れている。なんだそれ、俺はまだ一度もしたことないのに!
魔王(IN勇者)は魔物(たぶん俺)のほうを見てニヤリと笑うと
受付嬢を机にうつ伏せにして、背後から何か囁いた。
そこからの俺はタダの視聴者として魂の抜けた状態でした。
★魔王(IN勇者)視点★
気まずい朝食の後、これから再度クエストに出ることを報告しに
冒険者ギルドを訪れた。すると今朝別れたばかりのリスティアが
早々に駆け寄ってきて我の腕をとる。
後ろの三人はなんとなく険悪な感じで我とリスティアを見ている。
「ちょっと昨日のステータスの件で、ギルド長から話があるんだってー。
内密の話だから彼だけ借りていくねー。」
にっこり笑って有無を言わせず我を連れて行く。
受付横に通路があり、並んだ部屋の一室に入る。
そこには誰もいなかった。
「うふふん、二人きり。ソファに座ってー。」
「ギルド長からの話とはなんだ?
あまり長居はしづらいのだが・・・。」
「あー、あの三人かー。ふむふむ、なるほどー。」
人間の思考は謎だ。どうしてなにかがわかったのだろうか?
なにがわかったのだろうか??
ソファに座ると耳元に口を近づけて言う。
「ココね、ギルド長公認で好きに使っていいの。
私こう見えても仕事できるからギルド長の信頼と弱味
どっちも握ってるんだよねーふふっ 仕事場でするってすごく興奮するから好き」
さすがに我もピンとくる。そういうことか。
とにかく人間は朝から晩まで行為が好きなようだ。
「では、内密に手早く、でいいな?」
「うん、昨日すごく良かったから、顔見ただけでもう準備できちゃったよー」
キスをし、舌を絡ませ合いながら確認する。
リスティアは今受付嬢の制服を着ている。
汚したくはないだろうし、なにより手早くだ。
それに今回は見学者もいるようだ。
ひょいと抱き上げて、机にうつ伏せにする。
スカートをたくし上げ、耳元で囁く。
「ちょっと乱暴なのも好き、だったよな?」
そこにもう答えはいらない。