(22)現場へGO!
あらすじ***魔王と勇者入れ替わり。充実した2日目を迎える魔王(IN勇者)。羨ましすぎて悶える勇者(IN魔王)。って23話目でまだ2日目とかやばい。
※勢いで書いてるので設定間違いや違和感を感じたら気軽にご報告お願いします。
★魔王(IN勇者)サイド★
スッキリ爽快な気分で三人の元へ戻ると三人ともに目を逸らされた。
女心の謎というのは本気で大変なものだと今更ながら理解する。
どうりで酒場にやたらと男が多いわけだ。
あれは一種の逃避行動なのだな。
「さて、クエストへ向かうのだろう。妙な顔をしていないで早く行くぞ。」
全員が更にムッとしてこっちを睨んだ。寒気がする。
これはクリスタルのお気に入りの謎の物質を蒸発させた時以来の悪寒。
ため息をついてマリーが二人の背中を押した。
「とりあえず今はクエストのことを考えましょう。」
「そうですね!(アルデバンが)死ぬかもしれないし」
「そうね、嫌な予感がするわ!!」
三人に殺される前にさっさとクエストをこなそう。
昨日の場所まで向かうと言うのでさっそく転移術を試したところ、かなり驚かれた。
なんでも一部の特殊な職種しか持たないスキルらしい。
勇魔王者だからな、と言っておいた。
昨日は初めての人間の体生活と初めての普通の人間としての交流に夢中で
徒歩(1時間)と途中の馬車(30分)に乗せてもらって町に戻ったが
普通の人間はよくそんな生活ができるものだ。
毎日が冒険だ、ではなく毎日が移動時間だ、ではないか。
食事よりも歩く時間が長いとは、冒険者という者たちは
よほど歩くのが得意なのだろう。
モンスターは同じ場所にいるものではないが
ナワバリがあるらしく常に移動している。
近い付近に昨日とは別のウルフがいるが別にそれで構わないだろう。
「ここから3km先に8体のウルフがいる。狩るか?」
「えっ アンタ冗談でしょ?!何言ってんの?」
「探知すればすぐわかる。普通の人間はわからないのか?」
「それも高位の術者や特殊な職種の方のみのものですよ。
どれだけ企画外なんでしょう。やはりわたくしが見込んだだけあります。」
ギュッと胸圧迫が再発した。マリーの機嫌は直ったらしい。
「化け物ですね〜・・・便利ですけど。」
フワリはまだ不機嫌なようだが利用価値だけ認められた。
普通の人間は転移術を使わないなら面倒だがもうやめておこうと言ったら
三人の機嫌の悪さは吹き飛んだが。
「どうしよう、あたしたち三人の場合は4匹が限界なんだけど
アルデバンは・・・残り4匹も倒せる?」
どうやら三人とも戦うつもりのようだ。利用するだけではないのか。
「いや、一度試してみたい。この体でどこまでできるか。」
「え・・・<<咆哮>>「グアオオオォォォーン」
三人は慌てて耳を塞ぐ。
よし、行けるようだ。ウルフ語で喧嘩を売る鳴き声だ。
「なっ なにをやって?!」三人ともヘタリ込む。
「囲まれましたわ!!とにかく四方結界を!!」マリーが指を組む。
「化け物なだけじゃなく、バカモノなの〜!」フワリがひどい。
「慌てるな。まあお前たちを攻撃はさせないが念のためだ。
手のひらに空間を作り三人を囲む。
「完全結界?!人間にできるモノじゃないわよコレ!!」
「ほ・・・ほほほ、さすが私の見込んだ・・・ほほほほ」
「マリーが壊れたぁ〜。でも死ななそうな状況だし
私はマリーの分ちゃんと見てるよ〜!」
フワリは意外と肝が座っている。
結界に阻まれていない我だけを狙いウルフたちが連携して囲い込む。
さっそくだが試させてもらおう。勇者のスキルはどこまでできる?




