(19)聖騎士ルミヤの敵意
あらすじ***魔王と勇者入れ替わり。魔王(IN勇者)は宿で気まずい朝を迎えている。
勇者(IN魔王)は『くっ、殺せ』キャラを入手。
※勢いで書いてるので設定間違いや違和感を感じたら気軽にご報告お願いします。
★勇者(IN魔王)サイド★
檻の中に入りひとまず話しかける。
「えー・・・(魔王らしく・・・)いうことを聞け!」
クリスタルは即ダメだこりゃという顔をした。
俺も同感です。
鎖の音を立てながら睨みつけ、ムームー言うので
回復薬がいつでも使えることを目の前で見せてから猿ぐつわを外した。
すると途端に憎々しげに叫ぶ叫ぶ。
「魔王め!貴様がすべての諸悪の根源だ!!死ね!!
私はアオバルク帝国から来た聖騎士ルミヤ
家族のカタキ、そしてパーティ最後の一人として
仲間のカタキを打ち、騎士としての誇りを取り戻す!!」
ツバを吐きつけてくる。魔王の回避能力なら楽に避けられるのだが
あえて受ける。嫌じゃないからとかじゃないから!
ちゃんと理由も聞かずに貶めてはいけない、そう、人として。
ツバを手で拭いながらクリスタルに確認する。
周囲にいくつか国や大きな街があることは知っているが元大地主の子で
農民になる予定だった俺は自分の土地以外明るくない。
「聖騎士・・・?」
「アオバルク帝国でしたら
魔王を制したものは世界を制するという逸話のある国ですね。
だったら手強いですよ。
国そのものが魔王を狙っていますから。今はこんなですけれど。」
ちなみに、と他のパーティメンバー達は入り口近くの牢で
クリスタル様万歳と叫んでいた面々のどれかだそうだ。
黙っておいた方がいいことも世の中にはある。
「何があったんだ?俺は一体あんたに何をしてしまったんだ?」
魔王らしくないのはわかる。
それでも俺はこれからしばらく、もしかすると10年
魔王として生きていかなければならない。
だったら誤解を解いて人間と仲良く暮らせないか考えたいと思う。
「魔王には死を!貴様らが!私の両親を殺した!!絶対に許さない!!!」
決意が固い様子です。交渉の余地なしです。
クリスタルのほうを向いて確認する。
「この城の魔物たちは人間を襲うこともあるのか?」
「結界内に迷ってきた人間は追い返しますし、魔王城攻略のために訪れた
人間たちは迷いの森突破の装備を整えているため
ある程度野生のモンスターと戦って疲弊したところを追い返しています。
魔王城まで来たものはすべてこの牢にいる者たちです。」
「じゃあ、ルミヤのご両親は冒険者や戦士だったのか?」
「貴様が名前を呼ぶな!汚らわしい!!
私の父はっ 父は戦ったりなどしない!普通の村人だった。
母も・・・ただの・・・善良な人間だ!!」
ということは結界内での戦闘はしていない、と。
では野生のモンスターに殺されたということだろう。
今ここで説明してもいいけれど、彼女はきっと納得しないだろう。
手首の赤い痣が痛々しい。
「クリスタル・・・彼女を放してやってくれ。剣も持たせていい。
ここまで来た戦士ならば、戦って死ぬ道を選んでもらう。
それでどうだ?うまくすればカタキが打てるぞ?」
視線が一瞬宙をさまよう。
あまりに予想外すぎた返事に頭がついていかなかったのだろう。
しかしすぐに好戦的な目つきになった。
「受けてたつ!貴様を殺して魔物をすべて殺してやる!!」
誇り高く宣言をするルミヤだが
語気を強くすればするほど揺れる揺れる。
乱れた胸元に目を奪われるが、こんな乱れた姿で強いのか。
・・・とりあえず解放していきなり自殺されることはなくなった。
俺も剣の腕には自信がある。ただ魔王の体でも同じ技が使えるのか知らない。
それに俺が相手だとは一言も、言ってないんだけどな。




