(18)気まずい朝
あらすじ***魔王と勇者入れ替わり。勇者(IN魔王)は『くっ、殺せ』キャラを入手。
魔王(IN勇者)は宿で夜の武闘会にて勝利をおさめる。
※ノクターンで『魔王♂⇄勇者♂〜入れ替わりからの、ハーレム官能〜』にて17話以降の展開をR18閑話にて投稿してます。大人の方はそちらもぜひご覧ください。
★魔王(IN勇者)サイド★
静まった寝室。
静かに寝息を立てるリスティアに我も満足していた。
実施訓練も十分だ。これで普通の人間らしさがより増しただろう。
狭いベットで少々寝苦しいが、仕方ない。
もっと広いベットのある部屋も検討しておこう。
そのまま寝入るつもりだったがふと気配を感じた。
我以外の魔物の気配。念のため素手で叩き落とした。
よく見てみるとモスキートンである。
勇者はどうやら着実に魔王の訓練をしているようだ。
我もけして負けずに精進しよう。
・・・
数時間後、微かにノックする音がしたが、あろうことか熟睡していた。
運動した上でこれほどの睡眠の深さ。魔王の初熟睡である。
敵意を持った相手なら気づいたかもしれないがこの時ばかりは仕方がない。
軽く戸を押して開くことにびっくりした後
そっと部屋に入る者。ベットまで近づく。
薄衣の上に恥ずかしくない程度の上着を身につけていて
魔王を起こそうとして気づく。
してやられた!!!
隣には寝息をたてている女がいる。
部屋の仲間が寝入ったことは確認してきたから
チャンスだと思っていたのに。
自分の出遅れを呪う。早くみんな寝てくれれば阻止できただろう。
大量の土産に興奮してなかなか寝付けず、遅くなってしまったのだ。
唇を噛む。誰なのかと首を伸ばすと昼間見た受付嬢だ。
さすが機を見るのがうまい。上着の前の部分を手繰り寄せ
悔し涙を浮かべて立ち去った。
・・・
翌朝リスティアはまた遊んでねといい、寝起きに軽くキスして帰っていった。
ポツンと1人残され、人恋しいという感情も知った。
それは二度と魔王へは戻れないという確信にも近い思いだった。
朝食の時間となり、朝ごはんを提供する1階の料理屋へ移動する。
三人は微妙な雰囲気であった。ケンカでもしたのだろうか?
「昨日は楽しかったですか?」
にっこりとマリーが問う。
なんとなく笑顔が怖い。クリスタルもそうだったが
女とはみんな親しくなると怖くなっていくものなのだろうか。
アスナとフワリは微妙な顔をしていた。
「ああ、楽しかった。この調子で過ごしていけたら最高だと思っている。」
朝食は軽いパンとスープとハムエッグだった。
これも美味しいのだが雰囲気が美味しくない。
さっさと済ませてクエストに出かけた方が良さそうだ。
「さあ、森にでかけよう!」
三人とも一歩引いたところから静かに同意した。
我は何かしただろうか?不安で仕方ないが
アスナが指導をしてくれないと我にはわからぬ。
人間はやはり知識だけではわからぬ。
★三人娘の視点★
マリーは興奮冷めやらぬ2人に痺れを切らし、こっそり睡眠の魔法を使った。
仲間相手に無防備なふたりはコテンと寝落ちする。
素早く服装を整え身綺麗にし、魔王の部屋の前に来たが
部屋から響く嬌声を聞いてしまい部屋に戻ってふて寝した。
その後数時間後フワリが起床し
いろいろと欲望掻き立てて、ベットサイドで先を越されてノックダウン。
健康的なアスナは一番に早起きして、魔王も起こしてやろうと部屋まで行き
リスティアが出ていくところを目撃してしまった。
三者三様の気まずい事情。魔王に察することはできないだろう。




