(17)夜の舞踏会
あらすじ***魔王と勇者入れ替わり。勇者(IN魔王)は『くっ、殺せ』キャラを入手。
魔王(IN勇者)は宿でこれから夜の舞踏会。
※ノクターンで『魔王♂⇄勇者♂〜入れ替わりからの、ハーレム官能〜』にて17話以降の展開をR18閑話にて投稿してます。大人の方はそちらもぜひご覧ください。
★魔王(IN勇者)サイド★
部屋に入る。念のため鍵は開けておこう。
万が一魔王とバレて逃げ出す時に扉の鍵が閉まっていては
騒がしくされそうだし、とっとと出て行ってもらいたい。
「鍵を開けておくなんて、紳士なんだねー。
でもこういう時は閉めたほうがいいんだよー。まあいいけど」
にっこり笑うとこちらに顔を近づけてくる。
「私は、リスティアっていうんだー。ここに泊まってるって調べてきたの。
突然ごめんね。数年受付をしてるからわかるんだけど
あなた絶対凄くなるから私のこと、覚えてて欲しくって・・・。」
なるほど、権力者にコネを作るという商人のやり口だな。
なかなか先見の明のあるやつだ。
何を売るのだろうかと思った矢先、口を塞がれた。
モガッ
分かっている。経験はないが、偵察用魔物が森で見かけたこともあるし
モスキートンでは屋内で何度もみた。人間の本能的な行為だろう。
冒険者たちはかなり気軽にこういったことをそこかしこでしており
普通の冒険者の嗜みだと理解してはいる。
さらに大変面白い点がある。最初は観察していただけだった。
始まりから終わりまで一定の流れはあるものの最後は大体同じ結末を迎える。
だが女側の反応がまた面白い。
嘘をつく女が多いのだ。
男の方は大半満足して最後を迎える。
女もその場では満足げにしているのだが
翌日や別の日に女同士でエグい批評をくだしているのだ。
本音と建前がこれほど違う生き物を他に知らない。
だからこそ興味を持って観察が捗った。
更に面白かったのが女たちの間で評判のいい男の噂がある一定の男に集まった。
その名もカドターク。
どの女も行為を好むものほどこの男には必ず会いに行くのだ。
金がある、見目がいい、優しい、誠実さなどという条件を重視する女もいたが
生殖行為に限ってこの男はダントツだった。
その男を観察しているとそれぞれの女によって好まれるよう
臨機応変に対処する。その技術は見ていて面白いものだった。
相手に心を開かせ、自信を持たせ大胆にさせる技術にとかく長けているのだ。
同様にマッサージ師などにも同じようなものがいる。
生殖行為は我には必要なかったため
クリスタルにマッサージを試すとくすぐったがられ
自分にしてもらおうとしても肘鉄やかかと落としなどで
やっと少し押されたのがわかるくらい。
だから知識はあっても、実施経験がない。
耳年増ならぬ耳と目年増だ。
ちょうどいい。この体より年上のようだし
素直に教えを乞い、役に立ちそうな場合は我が知識、総動員させてもらおう。
舌を挿しこまれた口を一度はなして打ち明ける。
「この行為を初めて体験する。詳しく教えてくれないか?」
キョトンとするリスティア。そして急に笑い出す。
「いやぁ〜、びっくりした。そこまで正直に話す男の子って
初めてだよー。経験、ないんだ。えっと・・・私でいいの?」
「ああ、構わない。むしろ頼む。」
「うふふん、かわいいじゃん。わかったよー。お姉さんが
直々に伝授してあげる。あなた絶対いい男に育つよー。」
顔に手を触れてきてそのまま軽く押し倒される。
さらにキスを繰り返す。浅く深く、時々軽く口以外にキス。
「女の子はね、好きだなって思う相手だと
キスだけでキュンてきちゃうんだ。」
目を合わせて囁く。
「口が甘いな。何を食べてきた?」
「はい、減点!唇が甘い、だけなら褒め言葉になるけど
口が甘い、何を食べたは色気ないよー。大丈夫かなー。」
なるほど、心配されているようだ。
とりあえず我も知識を確認させてもらおう。
上に乗っていたリスティアをグルンとひっくり返し
上にのし掛かった形だ。
「こういうのはどうだ?」
「スゴイ・・・びっくりしたー。ドキドキしちゃう。このまま襲われたい・・・。」
クスクス笑いながら首に腕を回し足を絡ませてくる。
ここからは知識の総動員である。
リスティアの衣類は比較的脱がしやすく前の紐をとくだけで
あっさりと上半身がむき出しになり
こぼれ落ちそうなたわわな膨らみが姿を現わす。
唇と同じ色で艶やかに先端を彩る。
「どう?わたしの体・・・」
「キレイだ・・・と思う。」
首筋に触れると身をよじる。
女に多いのが耳や首に弱いという特徴だ。
ただ人間に限定した知識のため獣人に該当するかわからない。
耳と首筋を中心に軽く舐めたり甘噛みをする。
ゆっくり上から丁寧に進めるのが初心者向きだと聞いている。
相手の体温が上がってきたり腰が浮いてきたら次へススメの合図だ。
服を掴まれる。
「ね・・・アル、あなたも・・・脱いで。」
無言で脱ぐ。
こういう状況下で余計な会話が場の空気を盛り下げることも知っている。
男は比較的体が重いのだが程よい重さは好きだと聞いている。
下腹部のスカートも紐解こうとするが、手を上にとられる。
「もう少し、焦らすと効果的だよ。」
脱いだ直後はダメなようだ。肌を触れ合わせる。
人間同士の肌の触れ合いのなんと気持ちよいことか。
魔王でいた時はクリスタルともそういうことはなかった。
まず身内すぎるという点もあるが
毛があるから、今のこの生肌が触れ合うこと自体初体験だ。
顔に触れる胸の感触。手のひらにちょうどいい大きさ。そして柔らかい。
まるで包み込まれていくようだ。
短いスカートの下は素足で、胴体に当たる足の感触、すべすべして温かい。
人間たちがこの行為を好きな理由がわかった。




