第十一話 パン
それから6日が経ったが、何も起こらなかった。
悪いことが起こらなかったのは幸いだ。
だが、みんなの心はズタボロだった。
無言のバスは、東京圏内に入った。
だが、ゾンビの数は、異様に増えていった。
そこで、コマがつぶやく
「今日が、普通だったらカレーの日だったなあー」
みんなそう思っていた。
そういえば、T先生はカレーが大好きだった。
そんなことを思っていると、東京スカイツリーの手前まで来た。
湯好先生が、「ここからは歩きだ。」といい、みんな降りた。
「あの紙の通りなら、ここに手がかりがあるはずだ。」
そう、斧さんがいうとみんな唾をごくりと飲んだ。
エレベーターは電気がないので、非常階段から登る。
まるで地獄だ。
「はあ、はあ、寒いよお」
亜羅太がいう。そういえが極度の寒がりだった。
みんな飛ばされそうな強風も止まない
30分ほどして、最上階に着く。もうクタクタだ
「やっとか、、、」
みんな斧さんが言う。
「ここから先は何があるかわからない、心してかかれ。」
「おう!」
みんな返事をする。
前を向き直し、扉を開ける。
そこにいたのは、、!
「校長!!、」
「おお、お前ら!生きてたのか!」
校長は優しく出迎える。
ぐううううう」
あたりに響く腹の音
亜羅太の方からだった。
「えへへ、ごめん」
亜羅太は恥ずかしそうに手を頭の後ろにやる
「パンが二つで、ぱんぱん。なんつってなw」
校長はみつまらないギャグを言いながらみんなにパンを配る。
「ありがとうございます。」
1人ずつそういい、受け取る。
「お前はくわないのか?」
斧さんに校長が言う
すると斧さんは、
「俺はいいですよ、お腹空いてないし、、それに」
「それに?」
校長は聞く、が
「いや、やっぱいいです。」
斧さんは止まる。
「いただきます。」
みんなで言ってほうばる。
「みんな、パンはうまいか?。」
するとみんなで「はい!」と言う
校長はみんなが頬張ったのを確認すると
「ふはっ」
不敵な笑みをこぼす。
「この時を待っていた!」
校長は急に言い出す。
「なんだと?」
「みんな、気をつけろ!」
斧さんは言うが、
「無駄だ、」
校長はいう
「何?!」
「ふはははは」
校長はゲスい顔をしながら笑う。
ひとしきり笑った後、校長はいった。
「こいつらは既にゾンビだ。」
第十一話 完




