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異世界でプレハブ小屋をもらうとチート機能が付くようです  作者: とみっしぇる


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96 高原の村と初のトレント

マコトはコーヒー豆の情報をもらって2日後、エチオーピアのゴンダラ高原に到着した。


あらかじめ、その後のルートもソフィーと決めた。ゴンダラ高原でコーヒー豆を手に入れたら一気に海岸線に向かって海洋都市ジプチに行く。


そこから地球なら紅海を渡って中東地域から東に行く。異世界では現在、アラブの色々な国はない。オースメン帝国が広域を支配している。


オースメン帝国とジプチを結ぶ航路は紅海の一番狭い部分が使われている。距離はわずか26キロしかない。


「へえ、異世界の紅海って狭いんだ」と言ったマコトよ。紅海は地球も異世界でも見事に同じ形だ。


オースマン帝国のあとは、インディアと東南アジアを回って香辛料と調味料集め。


日本の位置にジパングもある。ジパングの海岸線を回って魚を手に入れたい。


考えてみれば日本は国土が小さい割に、色んなタイプの魚がいた。


それに異世界のジパングにはダンジョンと鉱山も多いそうだ。


日本人だから異世界でも日本の位置に転移していれば…なんて言わない。だってソフィーと出会えたのはナーロッパに転移したからだ。


だから、これがベスト転移だと思っているマコトだ。


エチオーピアのゴンダラ高原で商隊の人に教えてもらった村に来た。


犬獣人の村が意外に近いそうで、それなりに警戒も強い村。


なのでふたりは商人で錬金術師だと自己紹介し、リュックを背負っている。サファテに書いてもらった村長への手紙も渡した。


村人が集まってきた。


黒い肌に布だけ体に巻いた村人には、ボタン付きシャツを着たふたりは金持ちにみえたのだろう。


「錬金術で使いたい豆があるんですよ。誰か道案内してくれませんかね」


「錬金術師かい?」

「れんきんってなに?」


「色んな物を普通とは違う方法で作ることかな。こんな物もありますよ。どうですか?」


ちょうど昼時。


村の女性と子供も集まってきたし、ソフィー作の特大プリンを出した。


「あま~い」


女性に大好評だった。


村長に欲しい物質を聞くと、この村は塩が足りないらしい。


とりあえずコーヒーの木までの道案内料として、ビニール袋に入った1キロ入り塩を50袋置いた。


「空間魔法、それに不思議な透明袋まで…」


日本円で1万5千円程度。コーヒーを簡単に手に入れられるなら安い物だ。


羊毛を売りたいと言われOKした。マコトに必要ない物でも、相手からしたら大切な交易品。コーヒーの木を採りに行ったあと、追加の塩など物資を出す。


13~15歳の男女4人で案内してくれることになった。


ただし行き先はランク2ダンジョン。全員が武装している。


4キロほど歩くと、それっぽい木が生えているのだけど、現在は実がならない時期だった。


だからダンジョン。同じ場所に木の魔物トレントが出るダンジョンがあり、その中にノーマルの果実の木が生えている。木々には年間を通して実がなっているそうだ。


4階がコーヒーエリアだ。


一緒に来た若者は元々2階まで潜る予定だった男女。2組のカップルでもある。レベルは全員が22。


2階に実っている梨が狙いだそうだ。1度は一緒にダンジョンに入り、トレントの倒し方など色々と教えてもらってから村に帰還。


それから出直す。


ダンジョンに入った。全30階でダンジョンボスは固いリンゴの実を飛ばすストーンアップルトレント、レベル40。


林エリアが多く、1階層の広さは1辺が4キロ。


1階の木にはリンゴが成っているけど油断禁物。30本に1本ほど、リンゴの木に擬態したレベル15のトレントが潜んでいる。


「ソフィーさんとマコトさんは、トレントとは戦ったことある?」


「あるぞ」「ないよ」


1人の男子が木を指さした。マコトが見ても単なるリンゴの木だ。


「トレントがいた。やっつけてくる」


枯れ枝に火をつけ煙を出し、1本の木の根元に何本も投げた。


すると地面から2本の大きな根っ子を出して、のそのそと木が歩き出した。目や口はないけど、苦しそうに枝をしならせて火を消そうとしている。


「木のバケモノだ!」

初めて見るタイプの魔物にマコト興奮。マコトが魔物がいない世界から来たと知っているソフィーは少し笑った。


「ん? それより…」マコトは気付いた。レベルアップで嗅覚も鋭くなっている。


いぶされた木から妙にいい匂いがする。


「それ、今のうちだ」

子供達はトレントの幹を攻撃した。火で弱らせたあとなので簡単に倒せた。


そうして周りの木からリンゴを取った。


マコトはトレントの枝を収納。空間魔法を最初に見せたし獲物の荷物持ちを買って出た。


だから子供達は大量にリンゴを持ってきた。


その調子でナシの木が生えた2階でトレント狩りとナシの収穫をした。


そこで昼ご飯。


「じゃあ俺達が作るからね」

「マコトのメシは美味いぞ。期待してくれ」


中辛カレーライスを出したと、デザート作り。


パンケーキに1階のリンゴを刻んで混ぜて、シンプルに焼いた。


ハチミツ、カラメルソースを添えて4人分を作った。


「はあ~、甘くておいし~」

「こんな食べ物があったんだ~」



村に帰り、羊毛20キロと物資の交換。高級ウールという感じで村の人が丁寧に作ったのが分かる。


だからマコトは、コーヒーとトレントの情報も込みで多くの物資を出した。トレントの枝が一つの目的に使える。


渡した物資は、ハンドタオル300枚、エコバッグ100枚、ビーフジャーキー300袋、鉄のナイフ50本。


塩は複製中で、あと200袋を用意する。


魔石エネルギーを160dほど消費するけど、晩御飯に彼らの貴重なガゼル肉を振る舞ってくれた。


マコトは寝る前に仕込みをした。


香りがいいリンゴトレント、ナシトレントの枝を削って、スモーク用のチップを作った。



明日はダンジョンでコーヒー豆を狙うと同時に、色んな食べ物をスモークしてみる。

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