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異世界でプレハブ小屋をもらうとチート機能が付くようです  作者: #とみっしぇる


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6 空間術検証とソーセージ争奪戦

イノシシとの遭遇から1日後、異世界転移して4日目のマコトは、角ウサギを捕まえた。


幸運だった。


寝て起きて、朝ご飯を食べた。パックご飯を湯煎する方法が見つからないから、今朝も肉、白菜、長ネギのセットだった。


探索に出かける前に天井を白黒モニターにして外を確認すると、真上に角ウサギがいた。マコトは角ウサギの真後ろに出現し、タオルで巻いて捕獲した。


ところが角ウサギはタオルを食い破って顔を出した。長い牙も剥き出し。脚をまとめて結束バンドで縛って無力化したのに、まだマコトに噛み付こうと暴れている。


「こいつ、絶対に魔物だな」


タイミングもいいし、空間術の検証をやることにした。


まず、生きた角ウサギと一緒にプレハブ小屋に入れるかどうか。これはやれた。


同時に胸から何か吸われる感じ。ステータスを確認するとMPは60から50に減っていた。小屋への生き物招待は消費MP10だと分かった。


角ウサギと一緒に外に出ても、MP消費はない。再び一緒に小屋に入ると追加でMP10を取られた。


触れずに入れることはできなかった。


外に出て試したのは、角ウサギの体内に空間収納の出入り口を作れるかということ。これは無理だった。


マコトは、体内アポートをやれたら魔物相手に無双できると思ったが、甘くなかった。


また空間収納に生きたまま入れるのもNGだった。


さらに角ウサギだけをプレハブ小屋に送るのも無理だった。


小屋から角ウサギだけを外に出すのは可能だった。触れていても、離れていても排出できた。


最後は小屋の中で複製実験。生きたまんま角ウサギを冷蔵庫に入れた。


複製可能かといえば可能。マコトが知りたいのは、複製角ウサギの状態。生きたままで再生されるのかということと、魔石まで再生できるのか。


そのふたつだ。


ただし角ウサギが3キロもあり、貴重な魔石を2dも消費。角ウサギ、マグロ刺身、惣菜、醤油、ビニール袋、ポリ袋、エコバッグで上限の4キロに達した。


ポリ袋は耐熱のはずだから、鍋を手に入れてパックご飯を湯煎できるようになったら必要なはず。エコバッグは、街に行ったとき交易品にしたい。


瀕死のゴブリンでもやれた検証だけど、食べ物を入れる冷蔵庫に汚いゴブリンを入れたくなかった。


複製完了まで8時間。


今日もマコトは川沿いを歩いている。たまに蛇行する川に沿って、3時間ほど何とも遭遇せずに歩けた。


方角は太陽の向きが地球の北半球と同じなら、北に向かっているはず。せめて小高い丘でもあればと思うが、見事なほどに平坦な地形で、川の両側も大きな木ばかり。


川が前の方に向かって流れている。後ろを見ると、うっすらと尖った山が見える。


さらに2時間。マコトはプレハブ小屋で休憩できるから魔物が出る森でも体力、精神力は削られていない。


ただ、何か周囲の雰囲気が変わった。木は同じように生えているが、緑が濃くなってきた。


川幅も10メートルを超え、支流から流れ込んだ水で川は深く流れも早くなった。


今日の初めての魔物に遭遇した。3匹同時だ。距離50メートルほど。


「ん? ゴブリンかな、なんか違うぞ」


顔はゴブリンのように醜悪なのにサイズが違う。


今までのゴブリンは120センチ。目の前の3匹は160センチくらいある。


それに胸板が厚くて腕も太い。1匹は棍棒を持っている。


マコトを見付けると、3匹のゴブリンが散開した。連携プレーだろう。明らかに知能が高いし動きも速い。


マコトは今までの魔物と一線を画す敵だと思い、無理せずプレハブ小屋に戻った。その前に、空間収納から焼いた魚肉ソーセージ2本出して川上の方の河原に投げた。


マコトが白黒モニターで見ていると、消えたマコトにゴブリン3匹は驚いたが、鼻をヒクヒクさせると魚肉ソーセージに向かって走って行った。


「魚肉ソーセージ、すげえよ」


先に魚肉ソーセージにたどり着いたゴブリン2匹がいきなりソーセージを食べようとした。


後から来た棍棒持ちが手を出したが、2匹は拒否。


棍棒持ちが1匹の頭に棍棒をフルスイングした。


「クギャ!!」

ゴブリンはピクピクする仲間を気にせず、棍棒も置いて魚肉ソーセージにかぶりついた。


マコトは期待していたが、ここまでうまくいくと思わなかった。


マコトは外に出て、1本の魚肉ソーセージを投げた。


残った2匹のゴブリンは殴り合って争奪戦をした。最後に勝ったゴブリンさえ傷だらけ。


さらに1本のソーセージを出して高く投げた。


ゴブリンはソーセージを追いかけ、ジャンプしてキャッチ。


「よし!」

マコトの声と同時に、ドボンと水しぶき。


傷だらけのゴブリンは深くて流れが速い川にはまった。


右手に持った魚肉ソーセージは離さなかった。


「すげえ執着心だな…」


棍棒で殴られたゴブリンは虫の息だったか、もう1匹は立ち上がって足を引きずりながら森の方に向かった。


マコトは追撃は考えなかった。あの状態でも、自分では倒せないと思った。


虫の息のゴブリンは落ちていた棍棒で仕留めた。死ぬ寸前なのに12回たたくまで、攻撃が通らなかった。


地力の差を痛感した。


空間収納に入れると、ゴブリンソルジャーだと分かった。


進化種だろう。


1匹の瀕死の魔物にとどめを刺しただけで、マコトのレベルが一気に6から12に上がった。魔石も28dが手に入った。


それから推察すると、川が流れていく方向は森の深部ということだろう。


プレハブ小屋に帰り、少し考えることにした。


角ウサギの複製が終わった。元のウサギは震えながらも生きていた。


複製ウサギは、ただのウサギの肉で魔石までは複製されていなかった。


確認できたし角ウサギを仕留めると、魔石はゴブリンの2倍の2d。レベルは上がらなかった。


見付けたら積極的に捕獲しようと思った。

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