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異世界でプレハブ小屋をもらうとチート機能が付くようです  作者: #とみっしぇる


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5/20

5 拡張積立と魚肉ソーセージ

マコトはスキルを利用してゴブリン3匹を倒した。


レベルは5。攻撃魔法とかないのに、MPまで含めてステータスはオール50。明らかに身体の動きが良くなった。


魔石3d追加したし、2dを使う。


魔石1dで肉1キロに醤油、タオル4枚。マヨネーズも2本のうち1本を開封して複製した。蓋のアルミキャップを外したら、有機物オンリーで複製可能になった。


逆に言えば、こういう金具があるから現在は複製できない物も多い。


重曹、ドライイーストも包装の関係からミスリル銀がないと複製できない。


重量が余った分で肉のパッケージから外したラップやポリ袋、ティッシュを複製。


ポテチはアウト。袋が湿気が入らないようにビニールとアルミの二重構造。ミスリル銀でしか代用できない。  


有機素材はもちろんウルフ肉。ゴブリンは最後の手段だ。


さて新しい検証。魔石はプレハブ小屋機能の動力だけではなく、小屋自体の拡張にも使える。


今のプレハブ小屋は、レベル1。


レベル2までは魔石100dが必要。レベルの上限はマコトに分からないが、レベル2まで上げたときの説明はプレハブ小屋の電源パネルを触ると出てきた。


レベル2では増殖した8畳のプレハブ小屋が繋がって広さ2倍。台所、冷蔵庫、シャワー室、トイレが少しグレードアップする。


今のシャワー室はマコトがシャンプーするとき、ギリギリ肘が壁に当たらない程度の広さ。どんどん広くして浴槽を置きたいと思っている。


ちなみにシャワー室の水は部屋に漏れない仕様。


魔石は小屋の動力、物質複製にも必要だから、今のところ小屋の拡張に回す余力がない。


とりあえず魔石1個を『拡張積立』の機能の方に回した。


積立魔石001と頭に浮かんだ。プレハブ小屋自体には変化がない。けれど驚きの効果がある。


空間収納が一辺2・01メートルで、1センチ広がった。これはマコトが予想していなかったプラス効果。


魔石100d追加で空間収納が一辺3メートルになれば、容量は今の3倍以上になる。


実はマコトは、複製した物資、複製のための材料、両方が空間収納の中でやり取りされるから、一辺2メートルの空間収納は狭すぎると理解した。


それに考えてみると、プレハブ小屋がレベル2で広さ2倍なら、短距離転移のようなものの範囲、空間収納口を出せる距離も7・6メートルまで伸びるはず。


「こっちも有用だ。魔石をつぎ込む価値がありすぎる…」


チートな能力をもらえたけれど、国を作ろうとか立身出世の野望はない。


人里を見つけたら定住できる場所を探す。いい出会いがあれば家族を作って穏やかに過ごしたい。


「海辺も憧れるな。けどやっぱ、山の方が落ち着くのかな」


余裕が出てきた。


川の流れに沿って歩くこと1時間。100メートル先に新たな魔物が現れた。体高1・2メートルと、日本のやつより二回り大きなイノシシが川の水を飲んでいる。


地形はマコトに圧倒的に不利。


川幅は5メートルに広がり、川沿いも平坦。森の中に逃げるにも、3メートルほどの急斜面を登らねばならない。


イノシシはマコトに気付くと突進してきた。異様に速い。焼け石を空間収納から出すにも、座標を定める余裕がない。


「避難だ!」

プレハブ小屋に戻ったマコトは、強敵をスルーすべきが迷った。が、1度だけ討伐トライをすることにした。


ゴブリン、焼きたて魚肉ソーセージ、白菜の葉の3アイテムを出して、プレハブ小屋から出た。そして3アイテムを置いて自分は戻った。


天井を透明モニターにして見ていると、鼻がいいイノシシは一気に近付いてきた。止まって、どれかに食い付いたとき、マコトが外に出て焼け石を食らわそうと考えている。


イノシシは、ゴブリンでも白菜でもない、魚肉ソーセージに食い付いた。


「ぶほほほ!!!」


あっという間に食べると、地面を掘り出した。恐らく魚肉ソーセージを探している。


「え、すげえお気に入り?」


とりあえずマコトは外に出て、焼け石を空間収納からイノシシの背中に落とした。


しかし硬い毛皮に弾かれ、石は転がっていった。熱耐性、衝撃耐性があるかのようだ。


マコトは戦いを避ける、の選択をした。


逃げたいのにイノシシがプレハブ小屋の真上から動かない。探しているのが魚肉ソーセージなのかマコトなのか分からないが、穴を掘りまくっている。


頭を地面、要するに異空間にあるプレハブ小屋の中に突っ込んだ。白黒モニターにどう映るのかと思えば、イノシシの顔の断面図が映った。キモい。


このままでは時間の無駄だし、精神的にも悪い。マコトは素早く地上に出て、焼いた魚肉ソーセージ5本を思い切り森の方に投げて小屋に戻った。


「ぶほ?ぶっほほほほほ~~~」


思った通りにイノシシは森の中に走って行った。


「よし、今のうちだ…ん?」


今度は、森の中で何かが争っている音がする。グギャ、ぶも~、ギャギャと叫び声も聞こえる。


そして何かが森の方から飛び出して来たと思ったら、魚肉ソーセージを握ったゴブリンだった。


川沿いを上流の方にジグザグに逃げていくゴブリンと、追うイノシシ。


森の方からうめき声が聞こえ、近付くと瀕死のゴブリンが4匹も倒れていた。イノシシの被害者のようだ。


さらに2匹のゴブリンがいて、1本の魚肉ソーセージを取り合って、血みどろの戦いを演じていた。


マコトは2匹を焼き石殺法で仕留めた。


「ええっと、魚肉ソーセージって森の魔物に大人気?」


イノシシには太刀打ちできなかったが、結果的にゴブリン6匹分の魔石で6dを手に入れた。


レベルも6になって、ステータスがオール60になった。


マコトは川沿いに歩き出す前に、ありったけの『エサ用』魚肉ソーセージの複製を開始した。


有機材料はゴブリン。


次の朝までに、魚肉ソーセージは96本まで増えた。

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