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異世界でプレハブ小屋をもらうとチート機能が付くようです  作者: とみっしぇる


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39 ニンニク醤油チャーハンと奴隷狩り

ボルドー銀山24日目のマコトは、殺風景な廃坑付近の風景が輝いて見える。


仲良しになったソフィーと少しずつ距離が縮まっている。


そして、鉱石を使った物資の複製作業も終えた。アルミニウムの代用品として希少というか練成が難しい金属ミスリル銀を手に入れた。


缶ビール『イチバン搾り』はジャスト150本。

小袋ポテチは128袋。

ドライイーストはボルビック孤児院に寄付する必要があるから512個作った。


わさび、七味唐辛子、小瓶入り塩、中華香味ペースト、重曹は各32単位。


解熱鎮痛剤、抗生剤もミスリル包装で各1000錠を増やした。


そしてミスリルホイルは1900本もできた。


もちろん鉄、魔鉄、魔鋼、銅、魔銅、ノーマル銀、金、魔金も手に入れた。


手つかずの鉱石もあるけど、プレハブ小屋の1部屋を完全に閉じて保管している。



ソフィー達が集めた鉱石も製品に作り替えた。


主なところでは1本500グラムの魔鉄を使ったナイフが131本。


色んなお礼には1本200グラムのミスリルホイルを100本渡すことにした。


ミスリルホイルの売値が不明だけど、それを除いてもソフィー達は3人で700~800万ゴールドほど稼げるはず。



ちなみに金属以外の物資も複製したから、ボルドー鉱山に来てから複製した物の総重量は1200キロ。魔石エネルギーを600dほど消費した。


複製の材料になる有機物も底を付き、魔石エネルギーも心許なくなった。マコトは、こっそりダンジョンに入ったりした。


ソフィーも合計250d相当の魔石を拾ってきてくれたのに、152dしか残っていない。


ソフィー達に毎日提供した風呂の湯やハウスクリーニングでも魔石エネルギーを地味に減らしている。


前の日までにプレハブ小屋の中を掃除した。出がらしとなった鉱石棒を捨て、剣や雑貨はタルを並べて入れた。

マコト的には少しオシャレになった。


ここ3日間は、3人に渡す服などの物資複製で冷蔵庫の機能をフル回転させた。


食べ物では、トマトソース、ケチャップが試作中。味は100点満点で5点。


ボルビックの街でも安価に手に入るリンゴを使ったドライイーストの増殖方法が形になってきた。


ソフィー、ケビン、マリアの3人で育ててもらった孤児院に恩返しするため、熱心に研究していた。


ソフィーをプレハブ小屋に招待する準備も整った。


プレハブ小屋は8部屋のうち2部屋を上に繋いで天井を5メートルに。その部屋にテーブルと椅子、キッチンを置いてソフィーを招待する準備を整えた。


◆◆

明後日にはボルビックの街に旅立つ。


昼前になり、マコトは自分のご飯の準備を始めた。


ソフィー達は最後に1回だけランク2ダンジョンに入って、魔石を取ってきてくれるという。


合流予定時間は2時間後。


今は自分だけなので、にんにく醤油チャーハンを作った。中華香味ペーストを複製できたから久々に挑戦だ。


マコトが好きなチャーハンだけど、具は刻んだニンニクと青ネギだけ。


シンプルゆえに、意外と炒め方が大事である。



鉄鍋を熱してニンニクや各種調味料が入ったペーストを投入。食用油代わりの豚の脂身を鍋底に回すとバチバチと音がする。


ニンニクが香ばしい匂いを立て始めたとき、醤油、ご飯を入れて一気に混ぜた。


完成した。もちろん、お供は缶ビール。


チャーハンを頬ばって、油っぽくなった口にビールを流し込んだ。


「くあ~。これもいい。ビールとニンニク最高!」


どのタイミングでソフィーをプレハブ小屋に招待しようかと考えた。


異空間を見せて性能を知れば、どんな追っ手が来ても回避できると分かってもらえる。


ただ男と女。


一緒に旅してほしいと言ったけど、向こうはどんな気持ちでいるんだろかなんて考えていた。


色んな物を探したい自分と、探索向きのスキルを持つソフィー。


便利に使いたい訳ではない。誤解されていたら嫌だななんて思った。


色々と考えを巡らせているうちに時間が過ぎた。


「ん、3人とも帰りが遅いな…。せっかく昼ご飯も用意したのに」


初日にソフィーが気に入った、異世界の蜂蜜酒が入った肉じゃが風煮込みの豚肉版を用意している。



するとケビンが走ってくるのが見えた。後ろにマリアもいる。


「お~、おかえり、ご飯はできて……」


ケビンの様子がおかしい。明かに焦っている。


「どうしたケビン」


「大変だマコトさん、ソフィー姉ちゃんを狙う奴隷狩りが5人も来た」

「姉ちゃん、やつらに私達が見つからないように逃してくれたの」


「彼女はどこ?」


「奴隷狩りの気を引きながら、ダンジョンの向こうの崖の方に行った。俺達はマコトさんのとこ行けって」


「黙ってたけど、ソフィー姉ちゃんは獣人の血が混じってるの。だから自分がいなければ大丈夫だから、マコトさんと一緒に逃げろって!」


ソフィーは、自分が大ピンチでもケビンとマリアだけは逃がした。そしてマコトに迷惑をかけない選択をした。


マリアが泣いている。


「獣人は迫害されるって知ってる。だけど私達の大事な姉ちゃんなの。お願い、マコトさん助けて!」



「当たり前だ。絶対にソフィーさんを助けてくる」


今のマコトなら、ダンジョンまで全力で走って7~8分。



異世界に来て人間の敵と遭遇したら回避行動ばかりしてきたマコトだけど、今回だけは戦うために走る。

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